魂がかえる場所(短文)
人は死んだらどうなるのだろうか、というのはわりと万人に共通した悩みだと思っている。
たとえば輪廻転生。死んだら生きたなりの評価が与えられ、次の生へと向かう。
たとえば天国と地獄。人生に成績がつけられ、善い者は天国へ、悪人は地獄へ。
自分はどうなりたいか?と考えた時にふと浮かぶのは広大な海だ。
プールの記事でも書いたように、私は死んだら海にかえりたいと思っている。地球上の生命は海にはじまり、人は羊水の中で進化の夢を見る。出発点がそうであるならゴールも当然同じ場所であってしかるべきだ。
そこには評価もなにもない。万人がひとしく、大海に抱かれて眠るのだ。だいたい、生さている間はやれ学歴だ何だと他人に勝手に評価されへとへとになってしまう。せめて死んだあとはそういうのを気にせずに楽になりたい、と思う。
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