「茶氷奮闘記」①静岡の夏の名物を目指して|鈴木杏佳
こんにちは、AOBEATの鈴木杏佳です。
年々暑さ増す夏。店先になびくかき氷の旗に、視線も足も向かってしまう季節ですね。
静岡の夏の名物、を目指して
2018年の夏から、静岡のお茶の認知拡大を目指して行ってきた「茶氷(ちゃごおり)プロジェクト」。
静岡のお茶をかき氷という形で楽しんでもらうため、するが企画観光局がスタートしたプロジェクトです。
私は、立ち上げから企画、運営までまるっと4年間担当してきました。
2018年からスタートし、初年度の3か月間での総販売数は30,000食以上、2019年は店舗数を拡大、茶氷フェスの開催で50,000食以上を達成。2020年は店舗エリアを拡大し、100,000食を突破。2021年は79,000食を達成し、毎年夏の風物詩となりつつあります。
なぜ、かき氷?
お茶のスイーツは世の中にたくさんありますが、
お茶×かき氷というシンプルな組み合わせがゆえ、お店独自のこだわりやウリを表現できるのがポイントです。
かき氷は、年々ビジュアルも楽しみ方もバージョンアップを続けている、国民的スイーツ。
なぜこれほどまでにかき氷のブームが続いているのか・・
①インスタ映えする
私たちがこどもの頃は、駄菓子屋さんや夏祭りなどで、数百円でいちご・メロン・宇治金時など定番の味が楽しめました。
Instagramが流行してからというもの日本で韓国のスイーツやグルメが流行り、「ピンス」というフルーツなどがてんこ盛りにトッピングされた可愛らしい見た目のかき氷が流行。一気に日本ではインスタ映えするスイーツとなりました。
今や1000円〜2000円が相場、行列も当たり前。
「ゴーラー」というかき氷愛好家が注目されるようになりました。
②他のスイーツにはない、体験型が楽しめる
シロップやトッピングが別添えにされているものも多く、自分好みに調整できるのもかき氷の魅力。
茶氷のお店でも、自分で抹茶をたててシロップを作ったり、体験型のかき氷が人気でした。
③開発に力を入れる「オリジナルシロップ」
各店舗オリジナリティ溢れるシロップ。
フルーツやあずきなどの定番から、野菜など意外な組み合わせを押し出すもの、ブリュレなど熱×冷を楽しむものなど、目でも舌でも楽しませてくれます。
茶氷では、"食べ比べ"できるかき氷が火付け役に。
煎茶、和紅茶、ほうじ茶、抹茶など一度に色々な種類のお茶シロップが楽しめるのは、静岡=日本一のお茶どころだからこそできる技!
京都に行けば、街中至る所に抹茶スイーツのショップやお土産屋さんがありますね。
今でこそ、静岡の街中にオシャレなお茶カフェが少しずつ増えてきておりますが、かなしいかな、まだまだお茶を楽しむカフェや飲食店が少ないのです・・
次回以降は、茶氷プロジェクトの中でも一番思い出に残っている野外イベント「茶氷フェス」や、
弊社が手がけるティースタンド「aardvark tea Astand」で提供しているかき氷の話をしようと思います。
読んでいただきありがとうございました。