鳩との戦い

キジバトが来るようになってしまった。
しかも夫婦で。冬もずっと彷徨いているなと思っていたのだけれど、そんなに頻繁に近づいてこないし、と思っていたら、最近毎日連れ立ってやってくるようになってしまった。キジバトは可愛いけれど、でも、私の部屋の前を彷徨いてはもらいたくないのだ。なんというか、巣を作らないで。そしてベランダを汚さないで。

気がつくとベランダでなにやら突っついている。餌らしきものは何も見えないのだけれど、何があるの？
と思いつつ、見かけると出ていって、静かに「鳩お断り」と告げる。すると、なんとなく嫌そうに飛んでいく。少し離れたところの電線に止まっているので、私も箒を持ち出して、彼らがなにかつまんでいたらしいところを掃除する。「君たちが食べていたものはこうやって片付けられてるいる。見よ。」と思いつつ箒を動かしているのだが、鳩はあんまり見ていない。
見てよ。
うちのベランダを諦めてくれないかな。こんなやなやつがいる場所ですよ？とアピールを続けて行きたい。
最近では私が凄む割には無害と言うことが知れてしまったのか、あと５０センチという距離にまで迫らないと重い腰を上げなくなってしまった。君たち、野生動物だろう。もう少し人間を恐れたまへ。私には君たちへの悪意があるぞ。こうして君たちがいた後をこれ見よがしに掃除しているのが見えないのか。（見てない）
面と向かって「鳩お断り」とまで言っているのに。
今までの人生で出会った全ての生物に侮りやすしと思われてきた実力が発揮されてしまったのだろうか。キジバトにも瞬時に格下と看破されたのかもしれぬ。キジバトより格下日記。
とにかく粘り強く、見かけたら「鳩お断り」と決然とした態度で宣言していきたいと思う。私のベランダだぞ。

そんな事をやっていたら、友人からメッセージ。NHKの朝ドラを観ていたら、元華族のお嬢様がしている喫茶店シーンの後ろでアカショウビンの声！とのお知らせあり。
「効果音なのか、ロケ地での音なのか？」と書いて来た。NHKは鳥の声をよく効果音で使うので、録音ではないか？と返事。
もし、アカショウビンが来る喫茶店が越後にあるのならば、その近所に我々は住む！
私も友もアカショウビンのいるところに住むのが夢なので、ついアカショウビンとなると色めき立ってしまうのだ。
多分ロケ地ではなく録音。違うかなあ。