月も団子も
昨夜は帰宅してベランダから月見。
お団子があると言われたので、それを食べながら見る。お供えするようなお団子ではなく、お団子に胡麻餡がかかっているもの。家族が買ってきたらしい。
みんなが食べて夜帰宅する私の分を取っておいたという。
昨日。仕事の前に歯医者さんへ行った。待合室で読んでいた本の中に、偶然月見の頃の話が出てきた。
明治生れの人の随筆で、子供の頃は番町あたりに住んでいた人だ。
その人が大人になった時の話。近所に住んでいる左官屋さんに行き合ったときの事を書いていた。その時、左官屋さんは薄を持ってたので、お月見ですかと声をかけたら、ええ、片見月は忌ですから、と答えた。という場面を思い出しているというところだった。
ということは、頃は栗名月の十三夜の日に出会ったということだろう。
片見月を気にしないほうだけれど、偶然そんなところを読んだので、どれ、では私も今年は張り切って十月の十三夜の月も見ようかなと思った。
せっかくだから、十三夜を見られたら、さらに十日夜もみてみよう。と思い立った。今年は十一月の十日だったと思う。
お供えはしないけれど、きっとその頃はすっかり秋になっていてるだろう。そんな空に浮かんだ月を、これが十日夜か、と見上げればいつもより良い月に見えるに違いない。
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