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僕が星だったとき

僕が星だったときね
空からママとパパをみつけて あそこに行こうと思ったんだよ


息子が5歳のときに、ママのお腹にいた時のこと覚えてる?と私が聞いた時の彼の答えです。

*

私は、急に自分が鬱になったのではないと思っています。
そういう傾向がもうずっと私の中にありました。うまくいかない事に捕らわれて考え込むのは常で、子供を産んでからは、育児と家事と仕事とが器用にこなせない自分への苛立ちが、一番近い存在の小さい者へ伝わらない訳はなく。


息子が時折、私の顔色を伺うようにして行動したり発言したりするのに気が付くことがあります。
その姿を見ると「ああ、君にもそうさせてしまっている」という強い自責の念がぺっとりと胸にへばりついて苦しくなります。


自分もそうだったのに。
小さい頃、周りばっかり気にして生きないといけないのが あんなに苦しかったのに。


息子が、私の顔を見上げながら「僕が星だった時に…」と答えた時、
とてもびっくりして、でもあぁと思いました。
どう?と見上げる息子の目。
それでも、とても嬉しかったのです。


私が喜ぶことを分かって言ってくれた優しい言葉。
息子が私をよく見て、思って、5歳のあたまで寄り添うように見つけてくれた言葉。

優しいその思考は、これからの成長の過程で彼自身を苦しめることにもなるかもしれません。でも「あの話を時々思い出しているよ。ママは嬉しくて、時々思い出して 心をあっためるよ。」


そう伝えることが、同じ事を経験してきた私だからできる事の一つでもある気がしています。

優しさはこのままでね。でも彼が自分を無くしてしまうまでにはなりませんように、と願います。(本当はそれ以前に、子供に気をつかわせるような状況を作り出してはいけないのでしょうが…)


優しい音楽を聴いていて、そんなことを考えた今日でした。



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