あなた三昧

私とあなたとの間には、
三種類の時間がある。

ひとつめは、
あなたと一緒に過ごしている時。
その声、笑顔、仕草、私を見るまなざしの、
ひとつひとつを楽しみながら、
他愛も無い会話が心地よく、
あなたと共にいる時間を味わっている。

ふたつめは、
あなたを抱いている時。
それはただ逢っているだけではないさらに特別なひとときで、
あなたの身体、反応、喘ぎ声、官能の表情、
そのどれをとっても私には心地よく、
あなたを私のものにしている時間を味わっている。

そしてみっつめは、
あなたと一緒にいない時間に、あなたのことを想う時。
あなたがそばにいない時は、
仕事や趣味に没頭していたら、
あなたの事が頭の中にないのはやむを得ないけれど、
移動の途中や部屋で一人でいる時などに、
あなたのことを想うと、
あなたと一緒にいる時や、
あなたを抱いている時の記憶を楽しみながら、
そしてまた次に会えることを想い、
あなたがそばにいない時間も味わっている。

あなたと逢っている時も
あなたを抱いている時はもちろん、
私の頭の中はあなたでいっぱいだが、
あなたがそばにいなくとも、
あなたの事を想うとき、
私の頭の中はあなたでいっぱいになる。

こうしてあなた三昧できる私は、
とっても幸せです。

でもできるなら、
あなたと一緒にいながら、
あなたでいっぱいになるのが一番いいのだが。