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東京都知事選挙2024 分析⑧ 石丸幸人
はじめに
今回は、石丸幸人のデータ紹介です。まずは人物紹介を簡単におこないます。
大学卒業後セガ・エンタープライゼスに入社も、酒気帯び運転で逮捕され解雇。ベンチャーを経て2001年に司法試験合格。2004年にアディーレ法律事務所を設立します。2017年には事務所に景品表示法違反で行政処分が下り、東京弁護士化から事務所に業務停止2ヶ月、石丸に業務停止3ヶ月の懲戒処分がなされました。2021年に私立医学部を卒業し、2023年に美容クリニックを開業しました(※1)。
石丸幸人は石丸伸二と名字が同一であるため紛らわしい上、立候補者が56人と多数なのが助長し、ミス投票が大半ではないかと推測されています。ここでのミス投票による票とは、石丸伸二の下の名前を知らず石丸幸人と書いたことによる誤認投票の票、「石丸」とだけかかれた票による按分票を指します。今回はこのミス投票がどこまでを占めるかということを中心に見ていきます。故に、これまでの項目に加え、社会的背景では(石丸幸人の得票数)/(石丸伸二の得票数)を自治体ごとに算出して散布図としましたのでこれを併せて掲載します。
集計方法
こちらを参考にしてください。
石丸幸人データ集
まず得票率のマップを載せ、その後社会的背景との散布図を掲載します。
得票率
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石丸幸人氏は得票率の地域差が激しい上に、大きい少ないがバラバラに配置されています。上は4%以上、下は0.5%未満です。このようなてんでバラバラの分布は通常考えられず、誤認投票の影響が非常に強いことを示唆します。
石丸伸二氏との誤認投票が疑われていますので石丸伸二氏と比較します。
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石丸幸人の得票率が高い自治体を黄緑、低い地域を紫で囲っています。黄緑は周辺よりやや得票率が低くなりがちで、紫は奥多摩を除き周辺との変化は小さいが同じ~やや高です。パズルのピースが組み合わさるかのような数字差は、誤認投票が相当割合を占めるのではとの疑惑を加速させます。
これらの地図により、相当が誤認投票が占めると思われます。得票率の高い・低い自治体がてんでバラバラになるというのは地理的影響や住民の特徴では説明できず、その領分は誤認投票でによるものと考えられます。そして地域がバラバラになるメカニズムは、投票所前の候補者名の掲示の順番が、石丸幸人が目立つ位置にあって石丸伸二が端っこという地域は誤認投票が多くなるといった、地理的影響や住民の特徴とは関係ない要素が考えられます。実際このようなツイートが広まりました。
本日、嫁と期日前投票に行ってきました。投票ブースの候補者名簿は石丸幸人さんが真っ先に目に付くリストになってるらしく、間違って投票するまさかの凡ミスしたみたいです。「違う石丸さんが居ると知らなかった…」だそうです。他にも同じ様に間違える人いるんじゃないかな…
— しんたま (@CV5RKA) June 25, 2024
また、今回の選挙結果で、島嶼部を含め石丸幸人の得票数に小数点以下が存在することはいかに按分票が多かったかを示しています。利島村の2票と青ヶ島村の0票を除くすべての自治体で小数点以下が存在します(石丸伸二の小数点以下がないのもこの2自治体だけ)。檜原村3.020、御蔵島村6.139、三宅村8.109、小笠原村11.031など、得票数自体は少なくても小数点以下がしっかりと付いています。「石丸」とだけ書いて提出した人がいかに多かったかを物語っています。
例えば立候補者が5人なら、投票所で掲示を見てぱっと2人の石丸の存在を認識できるはずです。今回は56人もの立候補者が居ることは、石丸としか覚えていない有権者が掲示から片方の石丸を見つけるともう一方の石丸を認識する前ことなく書き写して提出するケース、石丸幸人の存在を認識することなく「石丸」と書いて提出するケースが非常に多くなりやすい条件を生んでいて、ミス投票をアシストしたものと思われます。そしてこうしたメカニズムを考えるに、石丸幸人に入れたくて石丸幸人に入れられた投票率は、少なくともおよそ石丸幸人の自治体別得票率の最低レベル(0.5%程度)未満であり、得票率0.5%程度の自治体でも誤って石丸幸人と書いた票や石丸伸二との按分票が混ざっているので、実際の所石丸幸人に入れたくて石丸幸人に入れたという得票率は0.1%以下ではないでしょうか。
老年人口割合
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老年人口割合は得票率に全く関係しません。
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石丸伸二との割合では、非常に弱いが老年人口割合が高い地域ほど得票率が高い傾向です。高齢者に石丸幸人に入れたくて入れる割合が大きいとは考え難しく、高齢者は比較的誤認投票を起こしやすいことが原因と思われます。
単独世帯割合・子育て世帯割合・実質単独世帯割合
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関係性はありません。
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石丸伸二との割合でも関係性は見られません。
外国人人口割合
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非常に弱いながら外国人人口割合が大きいほど得票率の高い傾向です。
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石丸伸二との割合で表すと関係なしです。
平均年収・実質平均年収
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平均年収では極めて弱い平均年収の大きい地域ほど得票率の高い傾向。世代を揃えるとほとんど消失します。
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石丸伸二との割合で見ると、世代調整の有無を問わず関係性はまったくありません。つまり年収は誤認投票の発生率にほとんど影響しないといえます。
まとめ
投票率の高いエリアはてんでバラバラ、高いところ低いところを石丸伸二と比較するとパズルのピース状態、社会的背景は石丸幸人個人と石丸伸二との割合の両方で傾向が非常に弱い~まったくない、と地理的影響や住民層の特徴を何ら浮かび上がらせない結果です。また、石丸幸人の得票数は得票数1桁レベルの自治体にもしっかりと小数点以下が付きます。これでは得票のほとんどがミス投票と言うよりなく、ミス投票を除いた得票率は少なくとも0.5%未満、実際のとこと0.1%以下というレベルでしょう。
注意書き
(※1)石丸幸人 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%B8%B8%E5%B9%B8%E4%BA%BA