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ポジティブ思考はネガティブな発想
人生のおける一つの教訓として
・ポジティブ思考
がありますが、よくよく考えてみると多くのケースでこの教訓は
・ネガティブ思考
が本質になっていることが多いです。
ポジティブを謳っているのに、その根っこにあるのは非常にネガティブな発想、矛盾を抱えて生きる人間らしいものだとは思います。
だとするなら、あまりにも頻繁に、強く
・ポジティブ思考
を謳うのは止めていただきたいと思う今日この頃です。
なぜポジティブ思考がネガティブなのかと言いますと多くのケースで
・ネガティブ思考を必死にごまかすためのポジティブ思考
なってしまっているからです。
ポジティブ思考を強く推奨する裏には、潜在的な意識として
・ネガティブな自分、ネガティブなイメージを持たれるのがイヤだ、苦しい
というものがあります。
その意識が強いからこそ、強くポジティブ思考を主張して、その意識をかき消そうとしているワケです。
その行為自体は全く悪いことではなく、生きていくためには弱い自分を見せないようにして、弱みに付け込まれないようにすることは十分に理解できます。
問題なのは、
・ネガティブ思考は悪で、ポジティブ思考は正義だ
という価値観です。
人間の精神状態は、基本的に揺らいでいるものです。
楽しい、悲しい、イライラする、憎い、そんな感情が生まれては消え、を繰り返しているものです。
楽しい時しかない、という人がいたら、それはそれで精神状態が悪いのではないか、無理しているのではないか、他の自分の感情と向き合うのが怖いのではないか、と疑ってしまいます。
ネガティブ、ポジティブも同じです。
気分が落ち込むこともあるし、上がることもあるのが普通です。
それをずっとポジティブでいようとすることは、無理することでしか成し遂げられません。
そして、無理しているということは根っこにはネガティブがしっかり存在しているということです。
にも拘わらず、ネガティブを全否定するような考え方はどうかと思ってします。
きっと真にメンタルが強く、ポジティブな人間であるなら
・自分の中にあるネガティブも自分の一部だから否定しない
と生きられるのではないかと思います。
自分の弱さ、ネガティブをなかったことにしようとするポジティブなら、ネガティブを否定する権利はないのかなと思います。