人のこころと、うわのそら。
アン・ルイスが歌っているみたいに心なんてお天気で変わる。不快指数とかめまぐるしい気圧の変化とかで
医者に罹らねばならぬほどではなかろうが、なぜか
調子がおかしい。
そうなると、平静を保つのは、かなり努力が要る。
わたしはあまり大きな声では言えないが
気が短い方だ。否、かなり短気だ。
罵詈雑言浴びて育ったせいで、言葉遣いも悪い。
言ってはいけないことも、真っ正直なのが裏目に出て
直球で言ってしまう。
我が子に昨日言われたこと、今までに何千億回とうちの子がわたしに訴え続けていること。
「お母さんは自分のやりたいことを相手がやめてと言っても自分がやりたいから自己満足のために最後までやめへんやんか!自分のことしか考えてない。そうゆうところがイヤなんや!」
(・_・)きょとん。
「ほら、ちっとも悪いと思ってへん。だから、なおらへんのや。」
どっちかというと、いつも譲って譲って我慢を強いられて生きてきてんけどなぁ?
「だから、子どもにやり返してんのか?」
それは、ないで。そんなつもりで子ども産む?
ふたりとも産まれたとき、嬉しかったで。
可愛かったで。
なんなのかな?
この認知のズレは。
具体的にどういうところかな。
もちろん、わたしもまだまだ遠い道程の途中にあり、
ー高村光太郎ー
ー道程ー
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守ることをせよ
常に父の気迫を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
ーーー「道程」より引用
欠点をあげつらえばキリがない。
わたしとて、完璧な人格者ではない。
痛いところがあったり、痒いところがあったりする。
突つかれたら、反発もしよう。
素直に自分の非をすぐに認められないときもあろう。
ほかの誰に言われたわけでもない、自分の最大の味方であり理解者だと信じている我が子に弁論の余地もないくらい捲し立てられて、絶句した。
(コテンパンにせんと、手加減するように教えてんけどな)
それで焼きたてシュークリームがすぐさまオーブンから出されてプシューとぺしゃんこになるように再起不能になってしまったわたしは、海外にいるファーストチャイルドにLINE電話した。
実は事の発端は超遠距離きょうだい通話中にわたしが
邪魔をした、ということらしい。
この「らしい」は、わたしは上の子が下の子にLINEしてきたとき、すぐに下の子が(めんどくさいから、ここでは②とする、便宜上)二階に部屋を移動した。
わたしはすぐ/①(上の子、便宜上ここでだけこの表記)
からだ!とわかった。
大学の卒業試験や課題でいそがしく連絡が途切れていたのもあり、①の声が懐かしくてわたしもついふらふらと二階について行った、ら。だ。②が「外に行く」と言う。①が「危ないから、電話切るね」
「わかった、お母さんが一階に戻るから」
ということがあり、しばらくして①との通話を終えたあとの②の発言が冒頭のものである。
わたしはふたりの通話を盗み聞きしたかったのではなくて、物理的距離は遠くても、気持ちの距離、
三人で暮らしていた頃が懐かしくて
電波を通じてだが、同じ空間にいるような安堵を求めてしたことだった。
少し時間をおいて、①にわたしからLINE電話をしたら
「①のことをお母さんと②が取り合いしてケンカするのはイヤだ。」「取り合いというのはおかしくない?だって、①は①のものでしょう?」「うん、そうだよ。
②は②のものだし。①はお母さんと②にケンカして欲しくない。ケンカはやめて。」「わかった。」
②つまり下の子は「もう①はお母さんのせいで二度と②に電話かけてくれない!」と怒っていたけど
①は「そんなことない、仕事や遊んだりするのに忙しいから電話してないだけ。また②にも電話する。」
と言っていた。
ウーム。書き出してみても、まとまらない。
②は正論をかざしてくるが、わたしと彼氏のデートに
くっついて来るぞ?遠慮しろよ、と思う母。彼氏は
子ども好きだから全然かまわない人なんだけど、ムードがないんですけど。
オメー、自分のことは棚に上げといてだなぁー。
くそぅ、大人になんかならないもんね。
いい人って、「都合のいい人」だろ?
親だからって、甘えて好き放題言いやがってー。
職場の人に言えないからってー。
以上、民事的私的太宰的雄叫び。