バビロン6話感想。衝撃的な伏線回収
バビロン6話でまたしても「は!?」となりましたあおいですw
バビロン5話の感想のまとめは下記↓
6話を振り返り感想を書きながら、6話の目玉である自殺法討論の内容をまとめていきます。
あなたは自殺法を支持するか不支持か。考えながら読んでもらえればと思います。
バビロン6話感想
バビロン6話での主な出来事は以下の2点↓
齋開化特別捜査本部の解散
自殺法肯定派と否定派の公開討論
なかなか濃い6話でした。
齋開化特別捜査本部の解散
OPに入る手前で、齋開化特別捜査本部の解散が正崎によって告げられました。
公開討論の日に、齋を逮捕する計画で捜査していた特別捜査本部。しかしその前日になっても、齋が自殺教唆をした証拠を掴むことが出来ておらず、公開討論で齋を逮捕することを不可能と判断。
これが解散の理由。
「ざけんな! 筒井が無駄死にじゃねえか!」
僕もそう思ったんですが大丈夫です。解散すると言いましたが、齋から手を引くわけではないので。
そういえばこの筒井警部補、遺体から斧(オノ)を購入したレシートが見つかりました。¥5.800円の斧。伏線でしょうかね?
逮捕が出来ないなら拉致すれば良いじゃない
逮捕が出来ないなら拉致すれば良いじゃない──正崎は誰かにそう言われたんですかねw 閃いたのでしょう。齋を拉致する計画に移行します。
「・・・正崎検事、拉致は犯罪ですよ?」
とツッコミが入りますが正崎は「はい」と真面目な表情を変えません。
なぜ齋を拉致をするのか
齋を放っておいては自殺者が増える。しかしその齋を法律的に逮捕など、まともな方法で捉えることは証拠不足で不可能。
そう判断した正崎は〝まともじゃない方法〟の拉致で齋を捕まえたいのでしょう。
「何がなんでも齋を止める。これ以上の自殺者を出さない」
そんな正崎の想いが決断させたのでしょうね。正義の塊のような彼が犯罪と分かっていて拉致をする。なんとも面白い展開です。
警察も拉致に協力
拉致は犯罪です。ですから「齋を拉致する」という正崎の発言を聞いたからには、警察は正崎を逮捕しないと共犯になります。
警察はゾロゾロと正崎を取り囲むように近づきました。しかしそこはもちろん、笑顔でです。
犯罪もみんなでやれば怖くないじゃないですけど、特別捜査本部の二次会スタートです。
自殺法肯定派と否定派の公開討論
そしてやってきた自殺法肯定派と否定派の公開討論。
公開討論に先立って自殺法の世論調査を行ったようです。世論調査は『自殺法を支持するか?』という問いで結果は下記の通り。
支持しないが88%
支持するが3%
どちらともいえないが9%
意外と支持派が少ないですね。もっといるかと思いました。しかしこれが現実なら、と考えると「自殺法を支持する」とは世論調査とはいえ、発言しにくいから3%は現実的な数字かも?
また、自殺法の宣言から今日までに自殺した数は、平常時の自殺者の2.8倍になったとのこと。まだ自殺法が施行されたわけではないにも関わらず、倍以上の自殺者を生んでいます。
※バビロン内の話(フィクション)です
自殺法否定派の主張
自殺法否定派の主張はとても現実的で、見ていて「なるほど?」と思いました。各政党ごとに主張をまとめていきます。
日本共有党 仁木信雄の主張
日本共有党は社会・経済的な面から自殺法を否定しました。
バビロン内の日本においては年間の自殺者は2万人。これをGDPで見ると年間で1兆円強の損失。また、1人が自殺することで消費、支出、有効需要が減少するそうです。
言われてみれば当たり前のことですが、自殺を経済で考えると数字で失ったものが分かりますね。とても論理的な否定意見でした。
公正党 岩国秋弘の主張
公正党は道徳的に否定します。要約するとこんな感じ↓
自殺は明らかな道徳上のルール違反。自殺が許容された社会は人が当然死ぬ、消える社会。そんな社会は人と人の信頼が崩れる。よって社会が機能しなくなる。
自殺によって信頼が崩れるところまでは考えたことがありませんでした。こちらも言われてみればそうだなと納得。
例えばスマホを買ったり、車を買ったりする際でも契約しますよね。何気なく契約をできるのはそこに一定の信頼があるから。
しかし主張のように人がいつ消えるか、死ぬか分からない社会では信頼が成り立ちません。お店としても明日死ぬかもしれないやつに、車や家など高いものはローンを組んで売ることが出来ませんよね。
民生党 柏葉晴臣の主張
先に言うと民生党は中身があまりない主張です。現実の民なんたら党をうまく再現しています←
一応主張をまとめると『自殺は犯罪ではないが自殺に関与するのは犯罪。自殺法が運用されたら国民が全員犯罪になるかもしれない』というもの。
中身は極論ですが、それをテレビでを流すことで齋の支持を落とすのが狙いです。
自明党 野丸龍一郎の主張
野丸さんの主張はこんな感じです。言ってしまうと感情論↓
年間2万人が自殺しているのは事実。自殺法は適切に運用されれば、そういう自殺したい人の救いになる可能性もある。しかし感情のある人間は死に対して冷静でいられない。他人の死を悼む感情がある人間は、理性的に死を処理できない。よって人間は自殺法を正しく運用できない。
野丸さんは自殺法が持つ可能性を認めつつも、それを感情ある人間に運用することは出来ないという主張です。
有名な話ですが実際に死刑を執行する人間は、精神的にショックを受けるそうですね。それと同じで人の死を認めるこの法律にも、どこかでショックを感じる人間がいるでしょう。
人に感情がある限り人の命を左右するものは扱えない。これは僕も同感です。
自殺法肯定派の反論
以上の主張を聞いた後は自殺肯定派の反論。
と言っても齋開化1人ですがね。ではその齋の反論をまとめます↓
社会・経済に対する反論
自殺法を認めたら自殺者が増えて、損失も増えるという意見に対する反論ですが、齋は「自殺法施行後に自殺者が増えるとは限らない」と反論。
何を言ってるんだこいつはと思いましたが「自殺法の運用後は選択として死を選べるので、現行の暴走としての不慮の自殺は減るのではないか?」という理由を聞いてなるほどと。
それでも自殺法を容認することは難しいのが自然な反応でしょう。
許可が出ればやる人間は増えるのでは?
という反論が当然ありましたが、齋はこれに大麻を例に出して応戦。
大麻が解禁されているオランダの大麻使用率は、禁止国のイギリスやフランスよりも低い。とのこと。だから自殺も法律で認めれば、自殺をタブーにしている現行社会よりは減るのでは?と言いたいのでしょう。
「いや、大麻と自殺じゃ程度が違う」と僕も思いましたが、アニメの尺的にそれ以上は掘り下げませんでした。
道徳への反論
信頼が失われるという道徳の主張でしたが、これに齋は「道徳のルールは時代と社会によって変わる物」と反論。
「道徳は不変ではない。実際に同性愛が今は認められている」ということを言われてその通りやなと。
殺人や盗みなど不変的道徳もあるのでは?
この反論もありましたが齋はそれは認めるとのこと。しかし続けて主張もします。
「では、自殺はどちらなのか。自殺法は人が自殺について考えるきっかけになる。これ(考えること)は道徳的に正しいこと」
これは齋の言う通りかもしれません。考えることが道徳では大事というのは間違ってはいないでしょう。今まで考えてこなかったからこそ、現状自殺が道徳的にどうなのかという答えは出ていません。
しかしそのきっかけになるから、いきなり自殺を法律で認めるというのは劇薬すぎると僕は思います。
法律への反論
齋は道徳同様に法律も変わる物。自殺は犯罪ではない。自殺を罪に問えない。と反論。さらに「自殺は国家が取り締まるものなのか?自殺を黙認する時代から自殺を公に認める時代」と、続けました。
自殺を罪に問えない以上、自殺は犯罪ではない。国民は犯罪者にはならない。
うん。論破です。
感情論への反論
齋の主張はこうです。
「自殺法とは誤って自殺しないための法。人と話し合い納得して死を選ぶことが出来る。それが自殺法が作る世界」
『感情があるから自殺法は人間に運用できない』という野丸さんに対しての反論になっていない気もしますが、齋は『自殺法で人は感情的にも死を納得できる』と主張したいのでしょうかね。
野丸の切り札 特別ゲスト登場
ここで野丸さんの切り札。特別ゲストが登場します。それはいつか見た仮面をつけた少年。
父親が自殺しようとしていると、動画投稿した例の少年が再登場です!
野丸は彼に寄り添って名演説をします。長いですが下記になります。
彼の父親は自ら命を断とうとしています。その詳細を私は知りえていません。だから勝手なことは言えない。だがそれでも!この子を、妻子を置いて命を断つなどと聞いたら私は止めるしかないんです。父親の決断がどれだけ理にかなっていたとしても私は止める。感情的に理屈抜きで止める。だから私には自殺法は運用できない。そして市民もまた私と同じであると信じたい!感情で人の自殺を止めてしまう人間が世界に溢れているのだと
そして少年から一言「僕は選挙に出ます!」
選挙というのは域議選挙のことですね。年齢制限がないので子供でも立候補できます。あの設定も伏線だったんですね。
「当選して議員としての業務がこなせますか?」
当選して議員としての業務がこなせますか?とアナウンサーから問われます。
これに対してまたもや野丸さんが熱く語ります。
私が補佐する。私自身は立候補を取り消しても構わない。彼も私も志は同じだ。自殺法を否定し、彼の父親の自殺を止める。それが助けれられるなら誰が議員かなど些細なことだ!明日の選挙で彼に票が集まることを信じている。どうかみなさんの手で守ってほしい。彼の父親と彼自身を、三人の親子がそろって生きていける未来を!
これは名演説ですよ。選挙行こうと思いますもん。野丸さんやばいです。軍師ですよ。煽るのがうますぎます。
まさかこんなキャラになるとは1話の時点で思いもしません。老害と揶揄される現実の政治家は見習ってほしいです。
衝撃的な展開
野丸さんのこの演説には齋も参ったのか、自らの主張を間違っていたと認めました。しかし少年に近づいた齋が一言、
「太陽、お面を取りなさい」
「・・・は?」とぽかーんとしている僕を差し置いて齋は続けます。
「彼は私の子です。自殺しようとしている父親とは私に他なりません」
いやまじで最後の最後でこんな設定が明らかになって「はぁぁぁ!?」ですよwww
野丸さんの演説の感動を返してくださいw
齋親子が選挙で対決
この親子がグルだったわけではないと思います。しかし結果として野丸は舞台を整えるために、利用されたようなものではないでしょうか。
結果選挙で齋親子が自殺法肯定派と否定で対決しますが果たして・・・先が本当に分からないw
7話タイトルは「最悪」
次回予告を見ても不穏な感じでした。そして最悪というタイトル。
おそらく齋を正崎たちが拉致する話ですが、その最中になにかあるようです。また新たな犠牲者が出るかもしれません。
バビロン6話感想まとめ
齋を拉致するために捜査本部は解散
公開討論は齋の思惑通り?
齋親子が選挙で対決か!?
7話の感想↓