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私が私を嫌いな理由②


注意⚠自己満足小説、薄暗いストーリー、誤字脱字、文章はちゃめちゃな可能性有。全て大丈夫な方のみ、どうぞ。①から読んだ方が分かりやすいと思われます、もし良ければとそちらからお読みください。


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「好きなことをして暫くゆっくり過ごしてください。」

私は目の前医者に、そんな曖昧なことを言われた。

好きなことってなに?周りの人は、当たり前のように仕事をしているのに、私1人楽しめっていうのか?そんな事が許されるのか?私はその医者の言葉がまるで理解できなかった。

真面目に、真面目に、仕事にやってきた。理不尽なことを言われても、上司から波風立てたらダメだと言われ、自分の意見を押し通すような真似はしなかった。けれども個性は出せと言われ、必要だと思われる時だけ意見を言った。1を言われたら10を理解しろと言われたから、勉強もした。それなのに、日々の仕事は終わらず、私の努力を知らない人達からは心無い言葉を言われた。

「真面目だけど、面白みないのよね、あの子。」

「新人なんだからもっと動いたり聞いたりすればいいのに。動けない子なんて迷惑。」

どうして、なんで、そんなこと言うの。怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い、

他人からの視線が、声が、怖い。

何も出来ない私が、何を楽しむと言うんだろうか。

何もなし得てない私が、楽しんでいいんだろうか。

何も無い私に、価値なんてないのに、楽しむ資格すらないのに、

どうして目の前の医者は好きなことを楽しめなんて言うのだろか。でも、言い返す気力も、なにか伝える気力もなくて、ただ、小さく頷くことしかできなかった。そんな私の様子を医者は、ただ普通に接してくる。それだけは何だか、落ち着いた。病気扱いされるのも、居心地が悪かったから。医者は話を続ける、

「次は、カウンセラーとも話をしますから、何か話したいことがあったら話してくださいね。」

私はまた、小さく頷く。話すことなんてないのに、……いや、話したいことはある、ただ辛い、それだけは伝えたいけれど、私はおかしくなってて、それが言えず泣いてしまうのだ。だから、話すことが少し嫌だった。けれどもカンセリングすることは決まってしまって、やるしかない。せめて、泣かないで話せればいいのに。

重い足取りで、1人で、帰る。

だれもいない、あの部屋に。




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