教育の5段階
教育の5段階
【話す→見せる→やらせる→支える→伝える】
子供達の日常は初めての体験で満ち溢れています。そして、その初めての体験は大人にとっては簡単なことでも、子供にとっては見た目以上に大変なものです。
私たち大人は、そんな子供の初めての体験に対していかに効率よく正しく接してあげられるかを考えなければなりません。
そこで、私が水泳のコーチになって最初に学んだことは【教育の5段階】でした。
第一弾の今回はそんな【教育の5段階】について書いていきます。
【教育の5段階】とは…?
①伝える
まずは何をするにも説明から入ります。当たり前ですね。伝える相手によって言葉遣いや言い回しを選んで、相手がきちんと理解できるようにポイントを伝えていきます。難しいことをここで事細かく伝える必要はありません。まずは簡単に。要点を絞って話しましょう。
②見せる
子供は真似をすることで成長します。[伝える]で伝わりきらなかった細かな部分は実際に自分でやって見せることで補いましょう。ここでのポイントは少し大げさに見せることです。何をやっているのかよく分からないと子供達はなにを真似すれば分からなくなってしまいます。大げさに分かりやすく見せられるように心がけましょう。
③やらせる
最終的にできるようになるためには、子供自身がやってみないことには始まりません。簡単なことから少しずつやらせてあげましょう。何度も繰り返しやることで子供はどんどんできるようになっていきます。子供の成長スピードには本当に驚かされます…。
④支える
子供ができるようになるまでは補助をしてあげましょう。支えてあげたり、手伝ってあげたり、考えてあげたり…。補助の方法はたくさんあります。状況に応じて、様々な角度から支えてあげられるように心がけてください。ただし、最終的には補助なしでできるようになるのが目標なので支えすぎには注意しましょう。
⑤伝える
最後は必ずフィードバック。これが一番大切です。良かったことできたことをきちんと褒めて伝えてあげましょう。子供は「できた」達成感を味わうと次も頑張ります。モチベーションが上がったところで次はどこを気をつけたら良いのか課題を教えてあげましょう。何が正しくて何が間違っているのか、子供はまだ自分自身で理解することが難しいのです。そのため、きちんと伝えてあげることが大切です。
これを繰り返すことで子供達はみるみるうちに”できる”ことを増やしていきます。
私は、初めてプールに入るときも、初めて水に顔をつけるときも、初めてクロールを泳ぐときも、【教育の5段階】を頭に入れて指導するように心がけてきました。これは水泳だけに限らず、他のスポーツや勉強、遊びなど、どんなことにでも当てはまるのです。
初めてのことを教えてもらっている時の子供達の目はとてもキラキラしています。「やってみたい人ー?」と声をかけると子供達は「はーい!」と勢いよく返してくれます。
そこで私たち大人は、子供達が常にワクワクし続けられるように初めての体験を楽しい体験にしてあげられるように考えていくことが大切です。どうしたら簡単にできるようになるか、きちんと考えて伝えてあげる。できないのならできるようになるまで支えてあげる。失敗してもまずは挑戦したことを褒めてあげる。【教育の5段階】をうまく活用して初めての楽しさをたくさん伝えてあげてください。
そして、何よりも大切なのは、まずやってみること。自分自身もそうですが、教育に答えはないので子供と一緒にいろんなことに挑戦して、できたことには一緒に喜び、できないことにはどうしてできないのかを一緒に考えてあげてください。
きっと、子供の成長が自分自身の成長にも繋がるはずです。そこが教育の面白さでもあるので、ぜひ実感してみてください!
以上、今回は【教育の5段階】について書かせていただきました。
……………………………………………
こんにちは。子供との接し方マニュアル第一弾、いかがだったでしょうか。
僕は大学4年間、水泳のコーチのアルバイトをしてきました(現在進行形)。
そこではたくさんの子供と接する機会があり、一人ひとりに合った様々な接し方を学ぶことができます。
自分がいつか子育てをするようになった時、少しでもその知識が活かせるように、この知識が薄れる前に残したい。そう思った私はここに書き残していくことに決めました。
これから定期的に、僕が水泳のコーチとして身につけた子供との接し方を、メモ感覚で投稿していきます。
あくまでもこれは、僕の感じたことであり現場で感じた実体験です。参考程度にお読みいただければと思います…。