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8月の読書記録



 たくさんの鈴虫やらコオロギやらが周辺で鳴いていて、その音は途切れることがなく、そして途切れる気配もない。鈴虫の割合が多く、時々コオロギがアレンジを入れてきている。うるさくもないし鬱陶しくもないので、静かな夜とは言えないけれど、心が凪いでいるので静かだ。もう9月。あっという間である。

 

 8月は読んだようで読んでないな…という感覚がある。それは量の話で、なぜなら先月はウルフの『灯台へ』やドストエフスキーの『罪と罰』だったりと、一冊一冊が分厚くて読み応えのあるものに時間を割いていたので、他の本を読む時間があまりなかった。その分の充実感ももちろんある。ウルフはやはり好きだし『罪と罰』だってタイトルとは裏腹に面白い。まだ下巻が読み始めたばかりなので楽しみ。


 …という若干言い訳らしきことを書き連ねたところで8月の読了本。



🐈‍⬛  


・灯台へ    V・ウルフ

・パレード   川上弘美

・罪と罰(上) ドストエフスキー

・センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソン

・シンジケート  穂村弘

・夜にあやまってくれ 鈴木晴香

・心がめあて     鈴木晴香

・十階      東直子

・水中で口笛   工藤玲音

・Perch                   又吉直樹

・ONE PIECE        80〜90巻


           合計21冊

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 あれ?意外と読んだな?と思うけど、ONE PIECE熱が再燃しちゃってちょっとそっちに傾倒していたから漫画たくさん読んだんだよね…。でも本に変わりはないのでよし。ほんと面白いよねONE PIECE。ジャンプ本誌でずっと追ってるし面白い回しかないのよ。ロマンだよね。夢があるよね。かっこいいよONE PIECE。(今週のジャンプ本誌読みました?ゾロかっこよすぎだしウォンデットも読んでたからそれはもう鳥肌立ちっぱなしでした)

 今週には100巻になるということでこれは買わないとなあなんて思っている。

 ゾウ〜ホールケーキアイランド編(いわゆるサンジの過去編)がめちゃくちゃ好きで、何度読んでもぼとぼと泣いてしまう。ハマると何度も読んでしまう癖があるから、それで一週間くらいはみっちりONE PIECE尽くしだった。

 鈴木晴香さんの第二歌集『心がめあて』は、これもまた何回も読んでいて、手帳(毎月買った本と読了した本を記録している手帳)を読み返して8月に買ったんだったと思い出した。もっと前から手元にあったような感覚。とっても好き。あとは穂村弘さんの伝説の歌集『シンジケート』なんだけどこれも素晴らしくて、すっごく好きなのにタイトルを『シンジゲート』と覚えちゃっていたという不覚。もはや失態。申し訳ないです。新装版の装丁かっこいいしさ…傷つけたくないけど読めば読むほどクタクタになっていくよ…外れちゃわないようにしなければ…


 有名な歌人の方の短歌って、一首一首のインパクトがすごい。私の想像力の乏しさでは広がりきれてない部分も解釈もあるけれど好きだな、っていうのもあるけど、自分の心にスパーンと入ってくる歌も絶対あるし、五・七・五・七・七にこんなに綺麗に収まって滑らかに響き合うのか…と感動する。私もそんなふうに歌えるようになりたいよ。がんばるよ。

 

 ドストエフスキーの『罪と罰』の予想外の面白さに気づけたおかげで、最後まで読み切ることができた上巻。いろんな人と感想を共有したり日記に書くうちにドストエフスキーが予測変換で出るようになった。あとラスコーリニコフ。どちらかというとラスコーリニコフの方がすぐ出る。あれだけ小難しそうだとか多いから挫折しそうだとか思っていたのに、読めばわかるってやつでした。面白い。下巻もさっさと読んでしまおう。


 9月。今月は何を読もう。積読の消化もしていきたいし再読したい本もたくさん。海外文学熱はまだ冷ましたくない。むしろずっと熱いままでいたい。


 いい本に出会えますように!

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