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小説家の卵。noteは不定期に更新中。小説にまつわるエッセイのようなものを載せていこう…

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小説家の卵。noteは不定期に更新中。小説にまつわるエッセイのようなものを載せていこうかと。

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  • いつか行きたい

最近の記事

初めての文学フリマ出店レポ

初めて文学フリマ大阪に、出店者として参加してきました。 当日が近づくごとに緊張してきてしまって、前日は夜中に目を覚まし、なかなか寝付けなかったです……。 とはいえ、気をつけていたおかげか風邪をひくこともなく当日を迎えることができたのは幸いです。 大阪駅で売り子さんの瞳さんと合流ののち、天満橋に向かいました。 会場近くで、「もう人がごった返している」ことに驚き……しかももう出店者は入れるのだとか。 前倒しで設営できていたらしく、私たちが会場入りしたときにはたくさんの人が設営中

    • 文学フリマ大阪まであと三日!

      【文学フリマ大阪12 出店!】 📍ブース:か-18 🗓9/8(日) 12:00〜開催 ✅入場無料 🏢OMMビル2F A・B・Cホール 📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/osaka12/ カタログページ https://c.bunfree.net/e/bUp 昨日、会場への荷物発送を終わらせて、ホッとしました。 ほとんど全部入れたので梱包が大変だったのですが、これで身軽に会場に行けます。 心配したほど重くはなかったので拍子抜けです。 とは

      • 文学フリマ大阪まであと二週間を切ったところで雑感

        キリのいいタイミングで備忘録も兼ねて記事を書いておこうと思います。 準備は佳境……というかあとは値札・小銭作りと梱包ぐらいです。 梱包資材もそろえました。 初出店につき、ディスプレイ用品などなど色々と準備するものがあって大変でした。 実は勝手がよくわからなくて「本はキャリーケースでイベントに持っていくもの」と思い込んでいたのですが……本の重さを舐めていました(笑)計算したら持ち運び不可能な重さと判明。届いた本の持ち運びでも腰がやられそうでした。 というわけで、長編とそのおま

        • 「文学フリマ大阪」のブース位置が決まりました

          カタログ公開とブース位置の発表がありました。 海から来たアザラシ亭 【文学フリマ大阪12 出店!】 📍ブース:か-18 🗓9/8(日) 12:00〜開催 ✅入場無料 🏢OMMビル2F A・B・Cホール 📕イベント詳細 カタログはこちら マップの画像です。赤い矢印で印つけてます! クリック すると大きくなります。 ご覧のとおり、かなりど真ん中あたりです(笑) 「か-18」ですので、「かいわ」という語呂合わせで覚えられます(!?) 売り子さんの瞳さんと共に、お待ちしてま

        初めての文学フリマ出店レポ

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          1本

        記事

          人魚、売りました

           家のなかに入るなり、焼き魚の匂いがくゆる。  えづきそうになるのをこらえて、僕はリビングに顔を出す。 「あら、秋立(あきたつ)。今日、お友達の家でごはん食べてくるって言ってなかった?」  食卓に着いていた母が驚いて、僕を見つめる。 「……うん。そのつもりだったけど、徹也(てつや)が熱っぽいって言い出して。うつしたら悪いから、帰ってくれって言われて」 「まあ。徹也くん、心配ね。……今から、あんた用に何かおかず作るから、部屋で待っててくれる?」 「うん。お願い」  端的に答えて

          人魚、売りました

          文学フリマ大阪で頒布予定の本

          2024年9月8日(日) OMMビルで行われる「文学フリマ大阪」に出店します。 文学フリマ大阪の情報はこちらから。 カタログページはこちら。 文学フリマ大阪で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめていきます。 通販は文フリ後、BOOTHのあんしんBOOTHパックで行う予定です。 仕様など(特に値段)は変更する可能性があります。目安で。 ページ数は表紙・裏表紙を含めない数字となります。 長編は購入特典として購入してくださったかた全員に番外編を集めた本を付ける予定です

          文学フリマ大阪で頒布予定の本

          「神に愛でられし少年は運命に流さるる」試し読み

          今年の文学フリマ大阪と通販で長編小説「神に愛でられし少年は運命に流さるる」を頒布する予定です。 こちらの記事は試し読み版です。 作業中につき、細部が変わる可能性があります。ご了承ください。 文学フリマ大阪と通販で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめています。 「神に愛でられし少年は運命に流さるる」 第一話 加護を得る 「六助(ろくすけ)、あんた手伝いもせずに、何やってんだい」  母親の厳しい声が背中に飛んできて、六助はおずおずと振り返った。  六助は、家の裏で「

          「神に愛でられし少年は運命に流さるる」試し読み

          「ぼくの妖精」試し読み

          今年の文学フリマ大阪と通販で短編集「ボーイズ・セレナーデ」を頒布する予定です。 こちらの記事は「ボーイズ・セレナーデ」に収録予定の「ぼくの妖精」の試し読み版です。 作業中につき、細部が変わる可能性があります。ご了承ください。 文学フリマ大阪と通販で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめています。 「ぼくの妖精」  エイリーカ王国の伝統として、十の年を迎えた子供には妖精が贈られる。  僕もつい先日、十歳になった。体が小さいからって、からかわれる毎日。気の合う友達を見つけ

          「ぼくの妖精」試し読み

          「君の痛みが、わかるから」試し読み

          今年の文学フリマ大阪と通販で短編集「ボーイズ・セレナーデ」を頒布する予定です。 こちらの記事は「ボーイズ・セレナーデ」に収録予定の「君の痛みが、わかるから」の試し読み版です。 作業中につき、細部が変わる可能性があります。ご了承ください。 文学フリマ大阪と通販で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめています。 「君の痛みが、わかるから」  ぐるぐるぐる、と視界が回る。まずい。倒れそうだ。  ふらふら足で歩いていた俺は、急いで道の端に寄って、しゃがみこんだ。地面にスカート

          「君の痛みが、わかるから」試し読み

          「マナ・プロジェクト」試し読み

          今年の文学フリマ大阪と通販で短編集「ガールズ・ロンド」を頒布する予定です。 こちらの記事は「ガールズ・ロンド」に収録予定の「マナ・プロジェクト」の試し読み版です。 作業中につき、細部が変わる可能性があります。ご了承ください。 文学フリマ大阪と通販で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめています。 「マナ・プロジェクト」  自分の他に誰も乗っていなかったモノレール列車から降りて、私は駅名の看板を見上げた。  トワ・アクアランド駅。  ぐるりと見渡しても、誰もいない。ハ

          「マナ・プロジェクト」試し読み

          「ふたりの王子」試し読み

          今年の文学フリマ大阪と通販で短編集「ガールズ・ロンド」を頒布する予定です。 こちらの記事は「ガールズ・ロンド」に収録予定の「ふたりの王子」の試し読み版です。 作業中につき、細部が変わる可能性があります。ご了承ください。 文学フリマ大阪と通販で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめています。 「ふたりの王子」 僕の高校には、少し不思議な習慣がある。我が校は女子校なのだが、二年生になったら、スピーチ大会がある。その大会で、〝学年の王子〟を決めるのだという。  王子候補とい

          「ふたりの王子」試し読み

          「溺れた私を救うのは」試し読み

          今年の文学フリマ大阪と通販で短編集「ガールズ・ロンド」を頒布する予定です。 こちらの記事は「ガールズ・ロンド」収録予定の「溺れた私を救うのは」の試し読み版です。 作業中につき、細部が変わる可能性があります。ご了承ください。 文学フリマ大阪と通販で頒布予定の同人誌の情報は、この記事にまとめています。 「溺れた私を救うのは」 きっかけは、よくあるイジメだった。イジメによくある、なんて付けたくないけど。テレビで報道されたり、漫画に出てくるような、典型的なイジメ。授業で当てられて

          「溺れた私を救うのは」試し読み

          二作目『君を守るは月花の刃 白き花婿』が発売した話と書店巡りした話

          『君を守るは月花の刃 白き花婿』が無事に、2月1日発売となりました。 ここまで来るまで山あり山ありで、本当に大変でした……。 担当編集様、色々とお世話になり、ありがとうございました。 さくらもち先生、めちゃくちゃ素敵・美麗な表紙イラストと挿絵を描いていただき、ありがとうございました。 校正様、的確なご指摘ありがとうございました。勉強になりました! そのほかにも出版・流通に関わってくださった皆々様に、あつく御礼申し上げます。 前作のときは地元の本屋で見てくるぐらいにしていた

          二作目『君を守るは月花の刃 白き花婿』が発売した話と書店巡りした話

          勝手に温泉缶詰

          執筆パックのある温泉に行ける関東民が羨ましい羨ましいとわめいていたら、家族が「そしたら関西の温泉行ったら? 関東に行くよりはずっと安い」と呆れて教えてくれたので、夕食朝食つきのプランを検索。キャンペーンで値引きされてリーズナブルなプランが見つかる。悩んだ結果、ちょうど進めたい原稿があったので(個人的なものだが)、行くぞ!と決める。 そういうわけで、A温泉で缶詰やってきました。 到着ののち、チェックイン ガタゴトと電車に揺られ、駅に到着。温泉娘のパネルを発見。そういえば、

          勝手に温泉缶詰

          推敲が苦手だ

          小説を書く以上、外せない作業。 それが、推敲。 いつか見たツイッターのアンケートで「どの作業が一番楽しい?」というのがあって、選択肢は「構想」「執筆」「推敲」だった。 やはりというか、推敲が一番少なかった。 私もすごく苦手な作業だ。 アンケートでも証明された「推敲が好きな人の少なさ」 今日は、そんな「推敲」について語りたいと思う。 推敲は一回目はまあまあ楽しい 一度書き上げてから、確認する作業。 この一回目の推敲は、そんなに辛くない。 文章がまだ、頭に入っていないからだ。

          推敲が苦手だ

          十年前に完結させた物語をもう一度完結させた話

          「ニライカナイの童達」という物語を、個人サイトで完結させたのは2012年のこと。 その続きの構想(第二部)が下りてきたのが、2017年。 そして第二部を書き終え、完結させたのが2022年の1月。 驚くことに、たしかめたらちょうど十年が経っていました。 狙ったわけではなく、偶然今年に完結させられたのは、なんだか運命的なものを感じて仕方ありませんでした。 今作は琉球風ファンタジー。 書き始めた当時は図書館で資料を集めて、色々と調べたことを覚えています。 琉球王朝や文化には元々興

          十年前に完結させた物語をもう一度完結させた話