再度の不登校 【学校の価値とは】
腹痛、下痢、吐き気。
再登校からこのような身体症状が現れてきました。
息子はこんなに辛い思いをしながら行くなんて意味が無い。そこまでして体を痛めつけてもお母さんは登校させたいんだよね?鬼か悪魔よりも悪いと言うようになりました。
私は、子供は学校へ行き勉強することが仕事。
あなたを光の差す出口へ導くことがお母さんの仕事。
と繰り返し伝えていましたが、じゃあ、なぜ学校なのか?を深く考えてみることにしました。
私が中学時代、どんな気持ちで日常を過ごしたのかその時どう感じてどう行動したのかを見つめ直しました。
同じ15歳の子供同士でいると、同じ考え方じゃない子もいる。あなたからみたら、有り得ない意見かもしれないしものすごく賞賛する意見かもしれない。どちらにしても、あなた一人では思いつくこともないびっくりな意見を持っている人もいる。
どちらが正しいか間違っているかを決めるのではなく、こんな意見ってあるんだなと他人の意見をみとめてあげること。そしてその意見を聞いた上で自分なりの答えを出すこともできる。同じ年代の様々な意見を聞ける場所が学校というところ。
みんなそれぞれが違うということを学ぶ場所。
違っていいんだよって認めてあげることで、自分の意見も違っていいんだと承認できる。
自分なりに出した答えに向かって、新しく1日を積み上げていく場所。人と人の繋がりを感じ、自分に合った友達を選び、選ばれ、想いを伝え合う場所。
人は何らかの役割を持って生まれてきていると思う。それが何かは今の15歳のあなたにはわからないことかもしれない。いろいろな物に触れ、人に触れ、考えに触れることで自分を創り出していくために勉強するんだよ。
これが出来るのは、学校しかない。1人でも勉強はできるけど、心までは豊かにできない。
これが学校の価値であり勉強する意味だ。
と伝えました。
そして、これを紙に書き、冷蔵庫に貼っていつでもみることができるようにしました。
ある日息子が言いました。
学校の価値については、お母さんの意見だから俺とは違うよ。同じじゃなくていいしお母さんの考えを押し付けないで。
でも、おれは高校生になるために、今から受験勉強をしようと思う。今からでも間に合うかな?できるかな?
と言ってきました。
そうだね、お母さんができることがあれば手伝うよ!
今やれることを全力でやれば次のチャンスを引き寄せるよ!
親子二人三脚での受験勉強がスタートしました。
ほんとに時間もなくて、ギリギリ崖っぷちからのスタートです。