【インド電車移動】人生初の寝台列車は思ったよりも刑務所っぽかった
JAN 2019
今回のインド旅での移動はほとんどが電車移動となった。
そのうち3/4は寝台列車に乗ったのだが、最初に乗った時 は度肝を抜かれた。
寝台列車には通常1A・2A・3Aのエアコン付き車両とSL(スリーパーと呼ばれる)のエアコンなし車両がある。
エアコンがつくと乗車料金が跳ね上がるので私は常にSLでの移動をしていた。
跳ね上がると言っても日本人なら払えない金額ではないので、快適さを優先したい場合はエアコン車を選ぶのが懸命であると、SLに乗って12時間以上移動していた私はお伝えしたい。特に女性でひとり旅の場合。
これがSLである。刑務所という言葉が頭に浮かんだ。
基本はチケットを購入して決まった席が割り振られているのだが、SLだとチケットを持たずに乗車している人もいるので混み合う時の乗車率は100%を超える。
ただ、移動中に係員がチケットを確認しにくるのでその際に自分のチケットと席順がしっかり合っていないといけない。
大体の席の位置は、車体の側面に番号が書いてあるので乗車前に確認することができる。
下段、中段、上段とあり私は常に上段の席だったがそこからの景色がこちら。
台の幅は1人がちょうどピッタリ寝れるくらい。
長さは、158cmの自分でも足を伸ばすとはみ出すくらい。
そしてノーガードなので気をつけないと荷物か自分が落ちる可能性もある。
バックパックは100均のシリンダーロックで、水のペットボトルはカラビナで柵に引っ掛けてキープしておいた。
分かりにくいかもしれないが、ベッドは折りたたみ式であり、この鉄の留め具?2本で支えられているだけ。
上段となると結構高い且つ狭いので、重いバックパックを背負って横に付いている細いハシゴを登って荷物を置いて、靴を脱いで、となかなか大変なプロセスである。
掛け布団などはないので近くの窓が空いていたりすると夜は結構寒い。
柵を挟んで隣に寝ているおじさんからの熱い視線を感じたり、でかい声で電話するインド人の声をイヤホンでシャットアウトしたり、隣のおじさんの手が自分のバックパックに伸びてこないか心配したりしながら、硬い台のうえで体を痛めながら夜を過ごす。
一度、電車に乗り込んで真っ暗の車内でようやく見つけた自分の席に、知らない人が普通に寝ているということがあった。
インド人の友人が声をかけてくれたが起きない。
叩いて起こして説明してようやく降りたが、荷物が置きっ放しにされていた。
寝ていた人の荷物ではないとのことで、友人は周りの人に荷物の持ち主かどうか聞いてくれたが、見つからなかったのでまた違う席に放置することになった。
こんなことが普通に起こり、寝台列車の移動は大体10時間前後かかるので体は休まらず逆に体力を消耗してしまう。
お金に余裕があり、チケットが売り切れる前に手に入ればアエコン車両に乗ってみようと思っている。
とか言いつつ、あのカオスな雰囲気をまた味わうために次回も懲りずにSLに乗り込んでいるかもしれない。