I LOVE YOUは愛してると同じくらい重かった話
現在メキシコ人と遠距離でお付き合いをしているのだが、知り合って付き合い始めたのは2人ともメキシコにいる時だった(彼メキシコ在住、私仕事)
お付き合いの始まり方は国はもとより人それぞれ
私たちのケースは、知り合う→デート期間→正式に付き合う
という定番の流れだったが、思っていたのと違った点がいくつかある
1. 一応告白的なものがある
国それぞれ人それぞれではあるが、海外では告白する文化がないというのがなんとなく認識としてあった
ただ、お付き合いを始めるきっかけの"告白"もしくは何かしらの何かがない場合
「知り合って遊ぶ様になってそのうち気づいたら周りに彼女として紹介されていた」
「常に一緒にいてデートも重ねて体の関係もあり一緒に住んで家族にも会ったことあって自分は明らかに付き合ってたと思っていたら相手はそう思っていなかった」
といった気まずさやすれ違いが引き起こされ、特に日本人女性はこれに悩まされるケースも多いのではないだろうか
この時だけ彼らは、空気を読む能力を持つことで知られる日本人の上を行き、言わなくても分かるでしょ〜そういうもんでしょ〜みたいになるのは何なんだろうか、その空気は読めない
ただメキシコ人、というよりこの彼個人としては彼氏彼女と呼ぶ前にいわゆる告白を必要なプロセスだと考え実行しようとしていた
(しようとしていた)
そう、実際には成されていないが彼は告白を考えており実行を予定していた
具体的には、いい感じのレストランで食事をした後に花を渡しながら「彼女になってください」といった言葉を伝える予定だったそう
では何故これは実行されずに終わってしまったのか
告白無くしてどうやって付き合い始めを認識したのか
それは、他でもない私が耐えられず、自分たちの関係性について彼に聞いたからである
空気を読む能力は一旦メキシコのアガベ畑においてきて、「私たちの関係について」というめんどくさい議題提起をし、そこから正式に彼氏彼女という関係になった(もちろんお互い好きだったので無理矢理付き合ったわけではないという弁解)
私の空気を読む能力はそのままアガベ畑でアガベと一緒に収穫され、搾汁、発酵・蒸留発酵された後テキーラになって市場へ出回っている
2. 好きの種類が多い
I wanna spend the time with youとかI really like you とか、デート期間にはこういった言葉を「好き」を表す言葉として言われていた
そして私はこの言葉たちの好きレベルを自己判断して、今この関係性がどれくらいの段階に来ているのかをなんとなく考えていた
本題はI love you
付き合う前に使う言葉ではないことはわかっていたが、正式に彼氏彼女になった後も彼はしばらくこの言葉を口にしなかった
その言葉を聞かないまま付き合っていると少しずつ不安な気持ちが芽生えてくる
日本人と付き合っている時に「愛してる」と言われるのを待ったことは一度もないのに、外国人に対してこうなるのは「外国人=すぐI love you」のステレオタイプが私の中にあったことを証明している
かと言って私は、空気は読まないクセに、自分からそういった言葉を口にできないタイプの奴なので様子を見ることしかできなかった
ここで一つポイントとして彼は英語+スペイン語話者である(日常会話は英語)
ある日、好きを表す言葉レベルが1上がりスペイン語でTe quieroと言ってきたのである
そして私はこれをI love youと訳した
ついに言った..と
ほっとした私は後日彼にその話をし、私がTe quiero(I love you)について思っていたことなども話したところ、なんとTe quiero=I love youではないことが判明した
あれ、もしかしてちょっと気まずい?
その数日後、その会話の影響なのか彼はI love youと言ってきた
あれ、もしかして言わせた?
彼の言葉をまとめると、I love youというのは例え付き合っているからと言ってバンバン使うものではなく、本当に心から自分の家族の様に大切にする覚悟ができた人に対して使うものだと、重い言葉なんだと
「可愛い」「好きだ」とポンポン使ってくるメキシコ人の彼に対して「言われすぎるとその言葉の重さの重みがなくなる」と言ったこともあるが、I love youに関しては少し違う考え方をしていること、日本語で言う愛してるに近い重さを含んでいることが分かった
付き合い始めにいきなり相手が外国人だからと言って「I love you」を連呼すると引かれる可能性があるのと、軽い適当な奴だなと思われてしまう可能性があるので注意が必要、同時にすぐに相手から言われなくても関係を築きながら待つべき言葉である、ということ(かなり個人差があります)