セラムン二次創作小説『日常の風景(まもうさ)』



よく晴れた土曜の昼、庭で慌てて洗濯物を干すうさとその周りで遊ぶチビ2人を微笑ましく見ていた。

結婚前から朝寝坊と遅刻の常習犯だった妻は結婚したからと言ってそのスタイルは中々変わること無く、今日も今日とてお寝坊をやらかしていた。

手伝おうか?と聞いてもたまの休みなんだからゆっくり休んでチビ達の面倒をお願いされる。


結婚して10年経っても相変わらずのうさを見て微笑ましくなる。

そしてこのままのうさでいてくれて全然いいと思っている自分がいる。

でもこれでも結婚当初とは比べ物にならないくらい成長していて、マシになった方で、今では花歌を歌いながら家事が出来るまでの余裕を見せていた。


洗濯物を干し終えたうさは今度は庭いっぱいに咲いている花壇に水やりを始めた。

この花壇達はまこちゃんから俺たちの結婚10周年お祝いとしてくれた物で、毎年結婚記念日に旦那の勇人(ネフライト)と一緒に持ってきてくれる優しい夫婦だ。


勿論、彼らの結婚記念日に俺たちからも贈り物を上げてるので心配しないで欲しい。

この10年で結構広い庭にも勇人とまこちゃん夫婦のお陰で沢山の色とりどりの花達が増え、今ではかなり豊富に咲き誇っていた。


不器用な妻は枯らしてしまいそうだから定期的にまこちゃん夫婦のアドバイスと俺もひっそり手入れをしている。

今年は沢山の花を持ってきてくれて、家族4人で花壇に移した。

毎日当番制で4人で花壇を育てるのが地場家の日常となっていた。





おわり



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