セラムン二次創作小説『銀河を彷徨って』


何故私が最強の戦士では無いのだろう?

これだけ強い力を持ちながら、本当のセーラー戦士ではなかったのだろう


屑な星で生まれたばかりに、選ばれなかったなんて悔やんでも悔やみきれない


もっと大きく美しい星に行けば私も本当のセーラー戦士として力を持てるだろうか?


私に相応しい素晴らしい星を求め、宇宙を彷徨い歩く日々


どこも屑ばかりで嫌気がさす


私に相応しい星は何処だ?


星々を点々としている中で耳にした噂、射手座Aスターと言う場所。そこは銀河の中心だと言う。


そこに行けば私に相応しい星が見つかるかもしれない。いや、そここそが、私のいるべき場所ではないだろうか?


導かれる様に吸い寄せられ、射手座Aスターへと到着すると、そこにはカオスと言うセーラー戦士がいた


カオスは言った。全てはここから生まれ、全てがあり、全てが無くなる場所だと。

強い星も弱い星もクズもセーラー戦士も、銀河中の全ての星が生まれるところだと。


そして私は知った。知ってしまった。

この世で一番美しく、最強の星を持つものが誰なのかを。


「月の王国、シルバーミレニアムの次期女王プリンセス・セレニティでセーラームーン。銀河最強のクリスタルーーシルバームーンクリスタルの所有者だ。しかし、彼女はまだ発展途上」


その答えに私は愕然とした。他に強く美しい星の守護者がいたから、私は真の最強のセーラー戦士となれなかったのか。


セーラームーンの周りには、更にそれを守る星を守護する美しい戦士が存在すると言う。


何と素晴らしい場所なのだ。全て欲しい。手に入れたい。


セーラームーンを、シルバームーンクリスタルを手に入れるにはそれらを先ず手に入れるのが良さそうだ


この宇宙の頂点になるべく、他の星々のクリスタルも手に入れなければならない


全ては私の力となるのだ!

血となり、肉となるのだ!


そう、皆、同じ所から生まれた血を分けた姉妹なのだから。私の手によって、一つになるのだ。それが、宇宙の意思。


そして憎悪に溢れ、美しい力を増幅させたセーラームーンをコルドロンの中へと落とし、カオス諸共吹き飛ばす!


光と闇の最強の戦士が滅びたその時、私は真の最強のセーラー戦士となり得る。


完璧な作戦だ。


早く銀河最強と言われるセーラームーンに会いたい。そして、どれだけ強いのか力合わせをしたい。


セーラームーンと戦う日が、待ち遠しい。


早く完璧な戦士となれ。


絶望に打ちひしがれるお前の顔を見るのが楽しみだ。





おわり




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