『続・愛されちゃったらこまる。』

前の記事はこちら。
『愛されちゃったらこまる。』

今回も長いです。
＊

チャラ男(次男高2男子)との
コミュニケーションエラーが続き
これはあまりよろしくないなぁと
心中穏やかではない日々。

「○○まで行くから電車賃ちょーだい」
と言われて、いつもなら渋々お金を渡すところ、車で送ることにした。
移動中に話してみようと目論んだ。

「きみさぁ。最近わたしに対して何を思ってる？あんまり関係がいいと思えないんだけど」
「べつに。なにも思ってない。」
「でもしばらく口もきかなかったじゃん」
「そうだっけ。オレが家にいないからじゃん？」

そこで感情のカードを渡す。
「どんな気持ちがあるのか選んでみて」

えーーなにこれw とか言いながら
後部座席でカードを選ぶチャラ男。

選んだ感情のカードは
［つかれた］［うんざり］［残念な］
［がっかり］［きらい］

「なにがあって、そういう気持ちになるの？」
とさらに聞いてみた。

チャラ男曰く。
家にいても休まらない。むしろ疲れる。
だから外にいる方がいい。と。

「なにがあって、そう感じてるの？」

「家族同士の温度感の差を感じるのがヤダ」
「温度感の差ってどう言う意味？」

曰く、家族それぞれの関わりが
みんなちがって、同じ温度じゃない

母とチャラ男
母と末っ子
父とチャラ男
父と末っ子
チャラ男と末っ子
母と父

みんな温度感がちがう。
それを感じるから休まらない。と。

「なるほどね…それを感じると
　どんな気持ちになるの？」

またカードを選ぶチャラ男。
［イライラ］［むかつく］［ピリピリした］
［こまった］［おちつかない］［うらやましい］

「むかつくし、うらやましい、は前も言ってたよね。」
「うん」
「じゃあニーズ選んでみて」

すかさずニーズカードを選ぶ。
「すげぇいっぱい出てきたよ」
「うん。全部教えて」

読み上げながら、なぜそれを選んだのかを
言葉にして教えてくれるチャラ男。

「［自己表現］は自分が考えてることを
もっと言えればいいっておもったから。
［正直さ］も同じ感じかな。
［自分に本物である］もそんな感じ。
［自立］っていうのは、でも、自立に逃げてた気がする。」

「ほぅ自立に逃げるってどう言うこと？」

「ひとりになりたいからって、家から出て離れるのは
本当の自立とは言わないと思うから。
自分の気持ちを表現した上で
自立するっていうのが、ホントだと思う」

「きみのその思考の深さ、すごいね」

「［あそび］とか［休憩くつろぎ］はそのまんま。
［わかちあう］は、オレがこんな風に感じることを
分かってもらいたい気持ちがある。」

自分のニーズに対してこれだけ
自己認識できていることがすごいな、と
客観的に思ったわけです。高2男子。

＊

「ホントは机の上でカード並べて
私も一緒にえらびたかったんだけど」
と言い訳を述べた上で

「私はぶっちゃけ、息子たちが学校とか、部活とかで、何をしているかについては、あまり興味がないの。
そのへんは、フツーのお母さんとは違うと思うの。だいぶガッカリさせてると思うけど…。
でも、きみたちが、なにをどんな風に感じて、考えているのかには、とても興味がある。
だから、きみがとても深く思考することを、率直にすごいなって思うのよ。
きみはいつも、私が褒めてくれないって言うけれど、それは確かに私が素直に気持ちを言わないところもあるし、それはごめんねって思うんだけど…。
でも、おそらくきみが、周りの同年代の子たちと比較しても、成熟した考え方ができることはとても評価しているよ。頑張っていることも知ってるしね。
たぶん、人一倍、言葉じゃないなにかを
感じる感覚は、私もきみも同じなのよ。
そういう意味でとても近いのよ。似てるの。
似てるだけに、お互いつい反発もしちゃうんだし、私も素直な言い方できなかったりさ。…それは私の問題よね。」

運転席と後部座席とでの即席なやりとり。

それでも
感情カードとニーズカードを使って
セルフエンパシーの時間を持てたことで
私の言葉がすんなりと彼に入って行くのがわかる。

気になっていた
お菓子やジュースの買い食いについても

「なにを食べようと飲もうと、全然構わないよ。そういう時期があっていいし、私もそうだったから、全然いい。
ただ、私の作ったご飯は食べて？
私のご飯のエネルギーはわかるよね？
そして、きみは肌にトラブルが出やすいのも、自分でわかるよね？
それは食べものの影響が大きいことは知っておきなね？
イライラとかモヤモヤがコントロールしにくいのは、食べ物の影響も大きいから。
自分でも変だなって思ったら、その時はジュースじゃなくて、せめてお茶にしなね。」

＊

言うことを聞かせたいために
エンパシーをするわけではないけれど
素直に耳がひらく感じは
毎度エンパシーの力ってすごいな、と思う。

そして、エンパシーもさることながら
私が素直に気持ちをひらくことで
チャラ男と「つながる」感じが
如実に伝わる。のよ。

幼い頃から、全身全霊で私を映し続けるのは、思春期を過ぎた今もなお健在。
私の状態は彼の言動とエネルギーで
チェックできるのだわ。いつも。
(いつまでもチャラ男の世話になってる場合じゃないわぁ)

最近スマホに彼女とのデカいプリクラを
挟んでるチャラ男。
毎度サラッと隠すけど
見えてないと思ってんのかねぇwww

母ちゃんより大事にしたい女の子
見つけてくれたのなら、何よりだわ。