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かぐや姫ならぬ…

上弦を過ぎたお月さまが明るくて
また「かえりたい発作」が起きた夜。

9日間、家を空けて帰宅して
自分のベッドで寝れる安心を
心底感じなのに。よ。

自分のことながら訳がわからず
不思議で仕方なかったこの感情の発作。

「かえりたいかえりたいかえりたいかえら
せて」

自分のルーツを知って理解してからはまぁそうなるよな。って合点がいった。
けど、発作自体が無くなることはないのだ
な。

「さみしい。さみしいからせめて、仲間に会わせて」
って願った夜。

朝、おにぎり 。を作っていたらスッと頭に浮かんだーコマ。
末っ子が3歳か4歳の頃。

キレイな見事な満月を見た時にポツリ
いた。
「かあさん。さみしい...」
ハッとした。居たじゃん。超近くに。
同じ種類のニンゲンが。

あの時は「かぐや姫かっwww」って突っ込んだけど。

だからヤツ(末っ子)は私のことを、ベッタベタに愛してくれるんだ。
人生史上、ヤツほど私に「大好き」を浴びせたニンゲンは皆無。

今思えば。お腹の中にいる頃から、完璧に私をサポートしてた。
(三度の出産で唯一、妊娠中にエマージェンシーで入院しなかった。
私の父が妊娠8ヵ月の時に亡くなったにもかかわらず。だ。)

どんなに不機嫌でも、怒り狂っていても
「かあさん。大好き♥」
って言い続けて戦意を喪失させ、
太刀打ちできなかった幼少期。

なんだなんだ。そうかそうだったか。
色んな細かいことが、符号する。
居たわ近くに。

ちなみに聞いた記憶だけど
私自身もとても幼い頃に、でっかい満月を見て
泣き出したことがあったらしい。
「お月さまコワイ」
って言ったとかなんだとか(あやふや)

気がつきさえすれば、この世はホントによくできてるわぁって思うものね。
素晴らしきグリッド。

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