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観光列車の旅〜しまてつカフェトレインで行く島原〜

noteに書くようなネタがなく、始めて早々にサボり気味だったのですが、久しぶりにお出かけ(日帰り旅行)をして来たので、そのことについて書こうと思います。

書くネタがないのは基本的に私が出不精だからです。そもそもインドア派/田舎なのでどこへ行くにも遠い/今年の夏暑すぎ…などなど、出不精の理由はいろいろとありますが、最大の理由は乗り物酔いしやすい体質だからです。

小学生の頃父から「三半規管を鍛えたら酔わなくなるから」という理由で側転の練習をさせられたこともありますが、運動音痴の私は側転も習得できず、結果三半規管もよわよわのまま今に至ります…

乗り物には極力乗りたくない娘(=私)に対し、母は列車好き。

今回は母のリクエストで島原鉄道(通称しまてつ)が運行する「観光列車 しまてつカフェトレイン」に乗って来たので、簡単にレポートしていきたいと思います。


しまてつとは?

長崎県の島原半島を走るローカル鉄道で、諫早駅から島原港駅間の43.2kmを結んでいる単線の鉄道。路線の3分の2ほどの区間は海(有明海)沿いを走ります。

しまてつの一般車両は、遠くからでもよく目立つ鮮やかなイエロー。海の青や山の緑にもよく映える、何ともフォトジェニックな車両です。1車両編成で、言い方に語弊があるかもしれませんがおもちゃのようにかわいらしい列車です。


しまてつカフェトレイン

今回乗ったのは、この黄色いボディの車両ではなく、カフェトレインという2両編成の観光列車。毎日運行しているわけではなく、多い月でも5〜6回ほど、少ない月で2〜3回運行しています。

諫早駅から島原駅までの片道運行で、車内では地元のお店のランチと、そして名前の通りスイーツが提供され、メニューは2ヶ月ごとに変わります。

島原半島のグルメやスイーツを楽しみながら、自然豊かな風景(進行方向右には雲仙岳、左には有明海)を満喫することができます。事前予約制で料金は大人6000円。

しまてつカフェトレインサイトより

旅の始まりは諫早駅


島原鉄道ののりばはいかにもローカル線といった風情が漂っています。
券売機は1台。もちろん自動改札は無く、きっぷを駅員さんに見せてホームに入るという昔ながらのスタイルです。待合室(というか通路の両脇にベンチが設置されているようなスペース)は、カフェトレインの参加者で埋まっていました。

窓口で予約名を伝え、チケットを受け取ります。カフェトレインは片道ですが、そのチケットを提示すると帰り(島原ー諫早間)のきっぷとして使えます。

周りを見渡すと、やはり「カフェトレイン」なだけあって参加者のほとんどが女性。年齢層はやや高めで、私たちのような母娘2人組や、シニア世代のお友達同士、数少ない男性の参加者は熟年夫婦の旦那さまかな?といった感じ。落ち着いた雰囲気の旅になりそうです。

昨年、JR九州の観光列車「ふたつ星」(武雄温泉ー長崎間)に乗った時は(その時も母のリクエスト)、乗客のざっと半数近くがインバウンドの旅行客という印象だったのですが、こちらのカフェトレインは見たところ日本人ばかりのようでした。まだ海外の方には見つかっていないということでしょうか。

カフェトレインがホームに入って来て、駅員さんから「お写真を撮られる方はどうぞ」とお声がけが。皆さん写真を撮っていたのでとりあえず私も1枚撮影してから列車に乗り込みます。

西九州新幹線かもめをイメージした
カラーリングだそう

11:10 | 諫早駅を出発

車内には、トレインアテンダントさん2名(お一人は研修中の新人さんでした)と、各車両にスタッフさんが2名ずつの体制。

今回は4人掛けのボックス席に母と2人。「向かい合って座られていいですよ」とスタッフさんが声をかけてくださいましたが、乗り物酔い防止のため、進行方向に向かって母と横並びで着席。酔ってしまってはせっかくのグルメもスイーツも楽しめないので、万全を期します。

列車が動き出すとすぐに冷たいほうじ茶が提供されました。(おかわり自由)

お品書きとほうじ茶
アルコール(地酒など)も別料金で注文可

地元の食材を使ったランチ

アテンダントさんによる挨拶もそこそこに、早くもお弁当が配られます。

何しろ乗車時間2時間の間に、お弁当とスイーツ3種、そして途中の駅で45分停車というスケジュールなので、展開が早い!(笑)

8・9月のお弁当は「島原そよ風弁当」
提供は諫早市多良見町のおむすびころりんさん。

おかずがたくさんで目移りしてしまいます。

普段よりだいぶ早いお昼ごはんですが、カフェトレインのために朝ごはんは少量のグラノーラだけにしてお腹を調整してきました!(母は普通に食べて来たそうです)

右下の唐比レンコン入りの肉団子が食感もよくてとても美味しかったです。

お弁当を食べ始めてすぐにアテンダントさんから「間も無くシャッターチャンスです」の声が。
諫早駅から2駅目の駅名が縁起がいいということでフォトスポットになっているそう。

普段はあまり写真を撮らないのですが、滅多に来ない旅先なので、お弁当を食べる手を止めてスマホを構えます。

撮った写真がこちら。

タイミングが難しかったのですが、通過しながら何とか撮影に成功。

「幸(さいわい)」駅

日本でただ一つの駅名だそうです。

確かに縁起の良さそうな駅名ですが、それよりも気になるのは左側の女の子のキャラクター…
「鉄道むすめ」の神代(こうじろ)みさきさんだそうです。

カフェトレインのパンフレットにも乗っていましたが、個人的には駅名のところにはいない方がいいな〜と思ってしまいました。かわいらしいキャラクターですけど、レトロな駅舎や沿線の雰囲気にはミスマッチな感じがして…
でも、このキャラ目当てに島鉄に乗りに来る方もいらっしゃるでしょうから、難しいところですね。

さて、なかなかボリューミーなお弁当を食べ終わると、すぐにスタッフさんが食後のコーヒー(こちらもおかわり自由)をホットにするかアイスにするか聞きに来てくれました。

母はアイス、私はホット。どちらも長崎県の焼き物波佐見焼のカップで提供されます。

通路を隔てたお隣のボックス席に座られていた女性(おそらく母娘旅行かな?と思われる)が、スタッフさんにパンフレットを指して「波佐見焼」の読み方を質問されていて、
「そうか、波佐見(はさみ)って初見だと読みにくい地名なのか」
と気付かされました。

意識したことはありませんでしたが、諫早(いさはや)も意外と難読地名かも…?

波佐見焼の産地・長崎県波佐見町は、有田焼で有名な佐賀県有田町と隣り合っています。
波佐見は長らく有田焼の下請けとして焼き物を生産し、ごく最近までそれは有田焼として世に出回っていました。

ところが2000年頃に世を騒がせた食品産地偽装問題により、焼き物も本当の産地を名乗るようになり、その頃から波佐見焼として流通するようになったのです。

「波佐見焼」の名前が世の中に出始めたのはほんの20数年前のことなのですが、焼き物作りの歴史としては有田焼と同じく400年の歴史を持っています。

スイーツの時間♪

話は逸れましたが、波佐見焼のカップでコーヒーをいただいていると、すぐに最初のスイーツが提供されました。

お腹いっぱいだからもうちょっと待って!と言いたいところですが、時間に限りがあるので仕方ありません(笑)

スイーツ1品目は
ワッフル(雲仙産ブルーベリー)/Bon Patty

右が波佐見焼のカップ

食べやすい小さめサイズだったこともありますが、お腹いっぱいだったわりに、ペロリといけちゃいました(笑)やっぱり「甘いものは別腹」なんですね。雲仙産ブルーベリーのさわやかな酸味と甘みが味わえる一品でした。

そして矢継ぎ早にスイーツ2品目
かりんとう(赤い塩)/コスモス会早崎ステーション


南島原市産の小麦「ミナミノカオリ」を使ったかりんとう。こちらは持ち帰りOKと言われたので、持ち帰ることに。

カフェトレインのメニューは2ヶ月ごとに変わりますが、スイーツ3品のうち1品はこういった持ち帰り可のお菓子が含まれているようです。そういう気遣いはとてもありがたいですね!

車窓から見える有明海の景色

アテンダントさんのお話に耳を傾けながらスイーツをいただき、車窓の風景を眺める。とても心地よい時間です。

この日は天気が良く、海も空も真っ青。残念ながら私たちは海とは反対側の席だったのですが、通路越しでも十分に景色を楽しめます。

柱の赤と、外の青のコントラスト


列車は海沿いを走りながら、カフェトレイン唯一の停車駅へと近づいていきます。

12:15 | 「日本一海に近い駅」大三東駅に到着

唯一の停車駅というのが「日本一海に近い駅」と言われる大三東(おおみさき)駅です。

ロケーションが良く、CMやドラマの撮影などでも使われていて、いわゆる「映えスポット」。この駅で45分間停車するそうですが、45分間も何して過ごせばいいのやら…と思いながら、駅に降り立ちます。

外に出るとくらりと来るような暑さ。
この日の気温は9月としては異例の35℃超え。灼熱のフォトセッション開始です(笑)

「日本一海に近い駅」だけど、意外と海が遠い…

というのも、この日の干潮時刻は12:30。つまり、潮がMAX引いちゃっている状態

満潮時は本当に近くまで海が来ているそうで、海が荒れている日にはホームにまで飛沫がかかることもあるそうです。さすが干満の差日本一の有明海

この大三東駅は無人駅なのですが、ガチャガチャで売られている黄色いハンカチに願い事やメッセージを書いて吊るすことができます。

私も母もあまりこの手のことはやらないので、写真だけ。

青空のもと、黄色いハンカチが海風にはためいていて色のコントラストがとてもきれいでした。

アテンダントさん(後ろ姿)とカフェトレイン。制服も夏らしくて素敵。

アテンダントさんは乗務中も快活なトークで楽しませてくれましたが、大三東駅では記念撮影のカメラマンに。私も母とのツーショット写真をお願いし、「いいですね〜!映(ば)えてますよ〜!」と盛り上げながら写真を撮ってくださいました。
海風のせいで髪がボサボサの写真になってしまったのはご愛嬌。

反対側のホームからの写真。
対岸は熊本県です。島原ってこんなに熊本と近いんだなぁと改めて感じました。

この写真は、左上のミラーにちょうど幸せの黄色いハンカチが写っていたので、いいアングルだと思って撮ったのですが、狙ったようには撮れず…うーむ、写真って難しい!

さすがに暑すぎたので、早めに車内に戻りました。冷たいほうじ茶のおかわりをもらって、生き返る〜!

ここでスイーツ3品目
母さん牛のジェラート(ミルク)/ジャージーファーム

最後のスイーツはジェラート。汗だくで戻ってきた体を冷ましてくれます。諫早市の白木峰高原の牧場で育てられたジャージー牛のミルク100%を使用した添加物無しのジェラート。
さっぱりしていて美味しい!

ランチからスイーツまで、島原半島の自然の恵みを堪能しました。

大三東駅を出発すると、10分ほどで目的地の島原駅に到着します。

13:10 | 島原駅到着

のどかなローカル鉄道の旅もあっという間に終着地へ。島原駅ではスタッフさん全員が手を振ってお見送りしてくれました。

スタッフの皆さんがとても朗らかで、アットホームなおもてなしという感じで、居心地よく列車の旅を楽しむことができました。

ずっと飲み食いしていたおかげか、乗り物酔いもせずに済んで本当に良かった…

ここから母と島原観光をして帰るのですが、長くなってしまったのでそれは別の記事で書こうと思います。

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