旅の質
美術館に言った話。
旅先でのこと、有名な美術館へ立ち寄った。
美術館は、丸い形をしていて、前面ガラス張り白を基調としている。一般にある美術館との違いが際立つ。建物自体がアートであり展示作品への期待が膨らむ。
美術館へ立ち寄ろうとした理由としては、作品にふれ感性を磨きたいと思ったからでもある。
作品を観る前には、作品をつくった人の人物像や作品をうみ出した背景などをしっかりと把握する。そして、静かな場所で作品を鑑賞しながら想像を膨らませていく。できれば、うす暗く人気の少ないのが最高の空間であると考えている。
しかし、観光地にある美術館ともなるとその理想とする空間と出会うのは難しい。その日は、学生の観光が多かくベンチに座って携帯を操作している姿が多くみられた。学生の目的は作品に触れることではなく、そこに行くことが目的になっている気がする。
目的の違い。難しいことであるけど、旅の質を決める大事な要素でもある気がする。