Pinback Button/Badge
アメリカ英語では “Button”、イギリス英語だと “Badge”——それぞれ接頭に「針式」を意味する“Pinback”が付く場合もあれば、単に “Pin”でも通じる。日本では「缶バッジ」がもっとも一般的であるが、素材にプラスチック樹脂やウッドを用いたものも稀に存在するため、本書においては、表記を「バッジ」に統一する。
それにしても、バッジが辿った軌跡は、Tシャツの辿ったそれとあまりにも似ている。1960年代、ヴェトナム反戦や公民権運動の文脈において政治思想を載せる道具と