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バーンアウト

バーンアウト
「高い意欲で仕事や物事に取り込んでいた人が、心身の疲労の蓄積により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなる症状。」とのこと。


私は4年前に経験しました。
まさか自分がそうなるとは、そして当時は自分がそうなってることとは気づいておらず、後から「あ、あれはバーンアウトだったんだな。」と認識した感じでした。

私がバーンアウトしたきっかけは…当時の彼との別れ。乙女すぎて笑ってしまう(笑)でも、恋が終わったことがきっかけでした。その恋が大きかったとかではなく、きっかけって本当何でもよくて些細なことで起きるんだと思います。

それまでの私は男性性優位で生きていて比較、競争、優劣、有無、良悪…言い出せばキリがないですがものすごく昭和風を纏った生き方をしていたんです。平成生まれですが。今でも昭和は大好きですし、こういった生き方を否定するつもりは全くないということは先に記しておきます。熱くて義理人情があって、温度や質量をすごく感じられる生を感じられる素敵な生き方だと思います。寧ろ私は大好きです。
*男性性、女性性とは一人の人間の中に、男女ともにある性質のことです。
詳しくはgoogle先生にお尋ねください。

幼い頃からダンスを踊ってきて18歳から東京でプロを目指す環境にいたのもその生き方になった要因の一つです。芸事を極めるためには、自分を客観的に見て常にジャッジし研磨、改善、積み上げの連続が必要です。私はダンスに関して特別に才のある人間ではないので、特に努力をしなければなりませんでした。周りには特別な才能、美しい容姿を持った人、努力の天才がゴロゴロいました。メンタルモンスターも沢山いて、彼らを見ては自分と比較し、落胆しながらも心を奮いたたせ行動する。楽しいとか楽しくないとか言ってる場合じゃない、そうしなければチャンスは来ない、明日はない。必死でした。これはこの世界では当たり前のことですし、実際それを乗り越えた方々がダンス業界を牽引されているのです。

両親も母がダンス講師、父は音楽エンジニア。昭和という厳しい時代を生き抜き、自分の好きなことを職にし生きているので、尚更「自分は恵まれている時代に生きているのだから頑張らねば」と日々思っていました。

だから自分のことがずっと情けなかったんです。自分にOK出す日なんて1日もありませんでした。当時は自己肯定力という言葉は知りませんでしたが、自己肯定力が0に近かったように思います。
ダメ出しされる上に、常に自分にでも自分に「足りない」「もっとやれ」と言っていました。そしてそうすればする程動けなくなり、そういう自分に自己嫌悪。動けない、でも動かなきゃ、そのループ。これはこういう世界では普通のこと、だから周りにも同じように接していたように思います。どんどん男性性が発達していって女性性は萎む一方。でも、これ全て無意識なんです。これが自分の"当たり前"だったから。


人を傷つけたと思うし、何より自分を一番傷つけていました。


この当たり前を私は見直さなければならなかったんだと思います。だからバーンアウトが起きました。しかも恋愛という一番弱っているフィールドで。自分の中の女性性が「そろそろいい加減にしてくれ」って爆発したんだと思います。こうやって言語化できるレベルで理解するようになったのは本当にここ最近なのですが、バーンアウトを起こした時は今までで感じたことのない悲しい気持ちになっていました。

心はねずっと訴えていたんだと思います。昔からお花が好きでよく買ってきたり育てたりしていたのですが、無性にそれを欲してた時があって、今思うと癒しを求めるサインだったんだろうなと…。あと頑張れば愛される、頑張らなきゃ愛されないと思っていたんです。こういう人女性や思春期の子たちにも多いんじゃないかな…。
綺麗になったら愛されるとか、勉強でいい成績とったら愛されるとか。頑張った結果に対する価値(男性性)と存在価値(女性性)が混同しちゃってるの。

それとこれも最近気づいたんですけど私今までお付き合いしていた時、心で彼氏と戦ってたんですいつも。彼氏に負けたくなったの。勝ったら愛されるって感覚だから。「…ナニソレ?」ですよ本当。気づいた時愕然としましたもん。机に頭落ちた。戦う必要のない戦を自ら起こし、毎戦全力で最前線に立ってたの。

旗を揚げよーーー!いざ出陣!!!!!!おーーーーーー!!って。どんな一人コントよ。笑

そりゃね疲れて当然だし心は悲しい。そして最大の発見は…「結婚したくない」と心の奥底では思っていたこと。口では散々「結婚したい」と言い続けてたのに。この矛盾に自分が一番驚愕しました。だって結婚したらこの戦を一生繰り広げなきゃいけない。そんなの嫌だ、、、辛すぎる。だから現実では結婚しない方にしない方に無意識に向かっていたのだと思います。

だから一時恋愛もしませんでした。できませんでした、疲れちゃって。結婚…考えたくもなかった。やっと最近少しずつ自分の中の女性性の声を聞けるようになってきたので無理はせず、戦もせず…ゆっくり自分の心の声に従っていけたらと思っています。

その時が来たら、自分の心が知っているはずだから。

全てのことは最善のタイミングで起こる。だからこれまでの男性性優位の生き方が間違っていたとかそういうことでは決してないと思っています。全てが経験、起こるべくして起きたこと。戦に出たからこそ見えた景色もありましたから(笑)
それらを踏まえてお仕事も恋愛、結婚もこれからどう選択して行くのか丁寧に感じ考える、その転換点がバーンアウトだったんだなと。今となれば起こってくれてありがとうしかないです。


そしてバーンアウトから抜け出せたのは「ノート」のおかげでした。このネット上のnoteではなく紙のノートです。「ノート」親しい友人達には勧めているのですが本当にとてもいいんです。どう記していたのか、何を記していたのか?はここでもこれから書いてゆけたらと思っています。


それでは、ごきげんよう。



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