今日のおやつ いも餅
子供の頃から、みたらしが好きだった。みたらし、というのは、醤油と砂糖から成る甘辛いタレで、わたしが生まれ育った東京の下町では、主に和菓子屋でみたらし団子として売られていた。
いも餅のことを知ったのは、つい二、三年ほど前だ。北海道では、じゃがいもをつぶしてお餅にして、焼いて食べるのだと聞いた。じゃがいもを餅にするなんて、また面倒なことをと思いつつレシピを検索すると、餅とは名ばかり、いも餅の作り方は超シンプルで、かつ、できあがりにみたらしダレがかかっていたのだった。
みたらし好きとしては、挑戦せざるを得ない。そう思ってレシピを試したところ、あっさり美味しくできた。じゃがいもは澱粉だけあって、みたらしダレとの相性は抜群。さらに、じゃがいもと言えばバター、みたらしダレにはバターも合う。じゃがいもと調味料だけあれば作れる手軽さもあって、ときどき思い出したように作るレシピになった。
材料(4個) じゃがいも1個
作り方 じゃがいもの皮を剥き、六等分に切り、水にさらしたものを耐熱ガラスのボウルに入れ、ラップをして柔らかくなるまで電子レンジをかける。十分柔らかくなったら、すりこぎ等でよくつぶし、片栗粉大さじ1と1/2、塩ひとつまみを入れてよく混ぜる。粉けがなくなり、全体がもっちりとまとまるようになってきたら、四等分して、1つずつを平たい丸に成形する。フライパンにオイルをしき、成形したじゃがいもを入れて、表面がカリッとするまで焼く。表面がいい色に焼けたら、バター少々、砂糖と醤油それぞれ大さじ2、水大さじ4を入れて、揺すりながら煮つめ、最後は焼きあがった餅に絡めるようにする。
コツ 餅を焼くとき、最初からバターを入れると焦げやすいので、バターは他の調味料と同じタイミングで入れる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?