小学生全集を買ってみた話
「オカン様、すみません。家にでかい荷物が届きます」
「え?いつ?月末はやめてよ、仕事のが来るからね」
「月末です」
「何が届くの?」
「本66冊です」
「なんて?」
ごちゃごちゃ言われながら、でかくて重い段ボール二箱はオカン様の荷物に紛れて無事にめのうの部屋に到着した。
たまにでかくて重い段ボールが届き、部屋の中ワタワタする娘の姿をオカン様はもう見慣れているだろうか。見慣れた上で「まあ、自分の金だから」と諦めと呆れとその他さまざまな感情を出しつつそれ以上は何も言ってこない。