あんずもち

アイデンティティを確立しきれない対人援助職。(育休中) 産後うつに向き合いながら日々暮らしている。 意味があるようでないような考え事の記録。

あんずもち

アイデンティティを確立しきれない対人援助職。(育休中) 産後うつに向き合いながら日々暮らしている。 意味があるようでないような考え事の記録。

最近の記事

11.11〜日記(心療内科へ、休むこと、子育てって...)

11.12(火)  今日は初めて、一人で心療内科を受診した。これまでは不安の強さと体力的にも一人で外出できる状態ではなく、家族に付き添ってもらっていた。一人で緊張しながらも待合室で待ち、近況を話し、薬をもらった。自分のことが自分でできたということが、少しずつ自信になる。  帰り道、久しぶりに通勤で使っていた電車に乗った。あたりまえに生活できていることが、不思議で、うれしかった。 11.14(木)  最近は、動悸や不安感はかなり落ち着いてきた。けれど、寝る前頃に少し、胸の辺り

    • 11.4〜日記(自転車で豆腐屋へ、育休は特殊な時間)

      11.4(月)  約1年ぶりに自転車に乗った。妊娠前まで通勤で乗っていたクロスバイクは、久しぶりに乗っても変わりなく、すいすい進んだ。久々に感じる風や、ペダルを漕いで進む感覚。生きているな、と感じた。  通勤での自転車が、日常で体を動かす数少ない時間だった。それが妊娠以降出来なくなり、お腹が大きくなって歩ける距離も短くなり、産後は日常生活レベルで体を動かすことが難しくなり。とにかく体のエネルギーがうまく発散できていなかった。  今日はあまり目的地を決めずに、川沿いを走った。帰

      • 10.21〜日記(睡眠の悩み、今しか存在しない)

        10.23(水)  寝室に来てからしばらく、読書をして過ごす。もしかしたら自然に眠気が訪れるかもしれないと、どこかで期待しながら、やっぱりだめかと思い、薬を飲んで寝る日々。  今日、ふと思った。眠くなったら寝ればいい。眠くならなければ薬を飲めばいい。文字にしても、当たり前のことにしか見えない。けれど、今の自分にとっては大切な気付きだった。とても気持ちが楽になった。そして、薬を飲んだ。とてもぐっすり眠れた。 10.24(木)  来るか来ないかも分からない未来を想像して、不安

        • 10.14〜日記(金木犀の匂い、睡眠、感じること)

          10.16(水)  公園に散歩へ行くと、公園の周りに荒々しく茂る草木の一部に、金木犀がたくさん咲いていた。  五感の中でも、嗅覚は最も感情と結びつきやすい、と聞いたことがある。自分は特に、嗅覚から気持ちが生じやすい。季節の変わり目の匂い、特に夏が秋になっていく時の匂いが大好きだ。切なさと安心を同時に感じる、不思議な匂い。けれど、精神的に健康とは言い切れない今、そういった感覚がかなり鈍っている。  金木犀はいい匂いだった。けれど、匂いしか感じなかった。心の回復には、まだもう少し

          10.7〜日記(三角チョコパイ、自分と外の世界の壁)

          10.8(火) マックの三角チョコパイのCMで替え歌されている曲に、ものすごい聞き覚えがあった。しばらく頭の片隅で考えて、RIP SLYMEの「太陽とビキニ」だと思い出した。何でこの時代、この時期に、この曲が使われたか不思議でならないけれど、原曲がすぐに思い出せないほど、CMの雰囲気に合っていた。 そういえば、マックは10年近く行っていない。 10.9(水) 産後にうつを発症してから体験してきた症状の中で、最初から今現在までずっと続いているものに、「現実感の薄さ」がある。最

          10.7〜日記(三角チョコパイ、自分と外の世界の壁)

          10.4〜日記(寝る前の読書、雨の日の安心)

          10/4(金) 寝る前、睡眠導入の薬を飲んでから、眠くなるまで読書をする。小さな卓上ライトを2つだけ点けた部屋で過ごす、この時間が好きだ。夜はだいぶ涼しくなり、外からは秋の虫の声が聞こえる。 こういう、小さな楽しみを、安らぎを、久しぶりに感じた。 10/6(日) 寝る前、雨が降り始めた。久しぶりに、家の中にいてもザーザー聞こえるくらいの強い雨。産後、地震や雨、夜になっていく時間帯がとても怖かった。些細なことでも、自分の安全を土台から脅かすものに感じられて、落ち着かなかった。

          10.4〜日記(寝る前の読書、雨の日の安心)

          産後うつの自分と生きる

          この夏に、第一子を出産。 初めてのお産、体の急激な変化、何をするにも助産師さん頼みの入院生活。 入院中に、風邪をひき、急激に食欲がなくなり、 体が痺れて眠れなくなった。 今思えば、すでにたくさんのサインがあった。 けれど、全てが初めての私は、 「みんな同じくらいしんどい思いをしている」 「誰でも乗り越えられるもの」 と決めつけて、不安を抱えながらも 見て見ぬ振りをしたまま、退院してしまった。 その異変は、すぐに無視できないものになった。 説明できない不安、焦り、恐怖の感覚

          産後うつの自分と生きる

          7.8〜日記(ミスド再発見、おやすみ)

          7.14(日) 今週のアメトークでミスド芸人の放送を見て、ミスドが食べたくて仕方がなくなった。メディアから受ける食の影響はとてつもない。最近いつも同じもの(エンゼルフレンチかポンデエンゼル)ばかり買っていたけれど、芸人さんたちがお気に入りのドーナツを愛を持ってプレゼンしているのを見て、食べたことのないものも食べてみようと決めた。 今朝、オープン直後のミスドへ。恐らく食べたことのない2種(ポンデ黒糖、シナモンリング)と、久しぶりにノーマルなオールドファッションを購入。前者2種は

          7.8〜日記(ミスド再発見、おやすみ)

          7.1〜日記(おにぎり、七夕の餅屋)

          7.3(水) 最近、無性におにぎりが食べたくなる。恐らく、原田マハの「生きるぼくら」という小説(米作りの話が出てくる)を読んだ影響が大きい。いつも朝食はパンだけれど、今日はおにぎりにした。何も具のない、海苔を巻いただけのおにぎりが、とても美味しい。夫の祖父が米作りをしていて、米をいつもいただいている。結婚前から私宛に送ってくれていて、米が大好きな私にとってとても嬉しいことだった。それにしても、茶碗に入れた米も好きだけれど、おにぎりの特別感は何とも言えない。不思議な食べ物だ。

          7.1〜日記(おにぎり、七夕の餅屋)

          6.24〜日記(鶏の南蛮漬け、桃のケーキ)

          6.23(水) 晩ごはんに、鶏肉の南蛮漬けを作ってみたら、とても美味しかった。小さい頃、鯵の南蛮漬けがあまり好きではなかったから、今まで作ろうと思ったことがなかった。自宅から祖父母の家が徒歩1分で、よく晩ごはんを食べに行ったけれど、祖母もよく鯵の南蛮漬けを作っていた。正直あまり嬉しくなかったけれど、それを言うことはなく食べていたと思う。今食べられたら、どんな風に感じるだろうと思うけれど、祖母ももう他界しているので叶うことはない。 今思えば、祖母の作る食事はいつも贅沢で、愛だっ

          6.24〜日記(鶏の南蛮漬け、桃のケーキ)

          6.17〜日記(感情の揺れ、ラタトゥイユ、梅雨入り)

          6.18(火) 当然だけれど、調子がいい日と悪い日があって、今日は悪い日だ。朝から動悸というか胸に不快感があって、思考が空回りする。はっきり言葉にはならないけれど、「自分はだめだ」「自分のせいだ」という思いが根底に横たわっている。こうして自分の不調の背景が理解出来ると、少し焦りが和らぐ。「私はそう思っているんだな」と受け止める事ができる。最近、自分の感情の揺れを恐れすぎていたように思う。 6.20(木) 昨日、初めてラタトゥイユなるものを作った。山形のだしという料理が好きで

          6.17〜日記(感情の揺れ、ラタトゥイユ、梅雨入り)

          6.10〜日記(旧友との関係、ネットショップのレビュー)

          6.11(火) 市外に住む友達が家まで遊びに来てくれた。もう20年以上の仲だ。中高生の頃は、学校の先生やクラスメイトへの愚痴や、日頃の悩みや考え事を、本気で話す事が多かった。そこで分かり合える事が、何より嬉しかった。けれどいつからか、私の方からはあんまりそういう話をしなくなった。違う環境で生活する期間が長くなるにつれて、この子との関係は「共感」が軸ではなくなった。だから今日も、主に私は聴き手。生き生きと楽しそうに話す彼女を見ていると、私たちの関係性の変化に気付いていないように

          6.10〜日記(旧友との関係、ネットショップのレビュー)

          6.3〜日記(コクリコ坂から、浮腫み、満腹と満足度)

          6.5(水) ジブリの「コクリコ坂から」をレンタルして、初めて見た。冒頭に流れるピアノで始まる曲など音楽がどれも好きで、料理や生活の描写が美しい。高校生たちがそれぞれ自身の人生に、真剣に取り組んでいる姿が描かれた作品だと感じた。そして、主人公が好意を寄せる先輩男子生徒が、とにかくかっこいい。個人的に「風立ちぬ」の主人公と並ぶ刺さり具合。こういう、芯があるけれど、人間らしい柔らかさもある人は魅力的だ。もしリアルにこういう人がいたら、内心完全にときめきながら、何てことないふりをし

          6.3〜日記(コクリコ坂から、浮腫み、満腹と満足度)

          5.27〜日記(読書、鉄分、期間限定アイス)

          5.28(火) 「嫌われる勇気」という本を読んだ。一度で全て飲み込めるような内容では無いけれど、新しい視点が得られる本だった。特に「踊るように生きる」というような言葉が印象に残る。日々とは、人生とは、小さな点が次々と現れ続けていくようなもの。レールや道に沿って歩いたり、頂上を目指して山を登ったりするようなものではない。ただ、「今」が続いていく。 わたしはしょっちゅう「今」が見えなくなってしまうし、同時に、「今」を生きられている瞬間は穏やかで幸せだと思う。 5.29(水) 貧

          5.27〜日記(読書、鉄分、期間限定アイス)

          5.20〜日記(帰省、大学のカフェ、生活を休む)

          5.21(火) 今週いっぱい、帰省している。実家がとある大学の近くにあるので、その大学内のカフェにランチへ。いつも帰省の度に車で横を通っていたけれど、行ったことがなかった。特に自分も学生の時は、自分の所属していない大学の領域に入ることが、何となく気まずかった。客に学生らしき人は殆どおらず、大学関係者と思しき外国の方や、小綺麗な女性たちが多い。学生が来るにしては値段がやや高めだからだろう。私も完全に外部の人間だ。野菜たっぷりのランチセットはとても美味しかった。 帰り道、昼休みの

          5.20〜日記(帰省、大学のカフェ、生活を休む)

          5.13〜日記(短い初夏、自由とは、友達)

          5.13(月) 仕事からの帰り道、昨日降り続いた雨が嘘のように晴れている。真昼のように、日差しがアスファルトを熱した匂いが空気中に漂っている。道端の紫陽花がたくさん葉をつけている。梅雨の前の、短い初夏の空気を、たっぷり吸い込む。 5.17(金) 最近、金曜日によく外食をする。今日はやよい軒へ。ホームページでメニューを見ると、チキン南蛮に熱烈なファンたちのコメントが付いており、これは間違いないと思い注文。 働き始めてから自由が減ったと、ずっと感じていた。確かに、学生の頃より自

          5.13〜日記(短い初夏、自由とは、友達)