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「蛙化現象」と「回避依存」の深い関係
2019年頃からよく聞くようになった「蛙化現象」
みなさん知っていますか?
これは今でこそ「好きだった恋人に単純に冷めた」意味合いで誤用されることが多いです。
たとえば…
「フードコートでお盆をもってキョロキョロしてる彼氏をみて蛙化した…」
のような。笑
「蛙化現象」は、このフードコートのエピソードとセットでバズっていた記憶があります。笑
もっとわかりやすいエピソードとくっつけるなら
「彼氏がマザコンで蛙化した」
「彼女の鼻毛がでてて蛙化した」
冷めた=蛙化した
と使われることが多いのですが、本来は違う意味なんです。
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「蛙化現象(かえるかげんしょう)」とは、
好きだった相手が自分を好いてくれると急に冷めてしまう心理現象のこと。
語源は、グリム童話『かえるの王さま』で、王女がカエル(実は王子)を嫌悪するシーンからきている。
もともとは、こちらを振り向いてくれた瞬間にわけもなく冷めてしまう現象を指していた言葉なんですよね。
ふつうは、自分が好きだった相手に好かれたら嬉しいですよね?
出会い、片思いがいつのまにか両思いとなり、付き合う。のような流れが定番。
通常の愛着をもっている人はそうなのですが、
世の中を見渡すと、そうでない人も多数いるんですよね。
冷める言動をとられたから冷めるではなく、
好きになられたから、冷める。
こうなると、両思いになることって難しくないですか?
最初は我慢して、どうにか付き合えても、付き合い続けることが困難ですよね。
私は蛙化現象に悩まされる友人も何人か見てきましたし、
付き合った、または付き合う寸前までいった人の中に
「キミ絶対 蛙化現象なっとるやん」って人に何人か出会ってきました。
で、今日の本題のもう一つのワードに「回避依存」というのがあるのですが
この蛙化現象ってまさに「回避依存」または「回避型愛着タイプ」の人に出る典型的な現象なんですよね。
いまでこそ「蛙化現象」のほか
「回避型」などのワードも広まりつつあります。
例えばYouTuber(登録者94万人)の“になに”ちゃんがまさに、以前「実は自分は回避型の人間だ」ということを動画で語っていました。
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コメント欄をみるとびっくり、1000件以上あるうち、
「じぶん回避型です」ってひとが9割以上を占めていたんですよね…(そんなにいるの!?)
このになにちゃんの回避型視点の動画がとてもおもしろくて(興味ぶかいの方で)なのでその辺についてもまた別の記事で書こうと思います。
人の心理ってほんとうに面白くて
私は小さい頃から心理学の本を図書館で借りて読んでたり
学生の時は心理を専攻して学んでいたり
昔から人の心を理解しようとするのがとても好きなのですが
ほかにも「アダルトチルドレン」やら
普通に過ごしていたらあまり聞かないし使わないワードって近年では少しずつ広まりつつあるなって思います。
だから、蛙化現象というワードが流行ったのも、人類による人類への理解がどんどん深まっている証拠なのだろうなと。
で、世の中には
「両思いだと思ってたあのひとが、突然私の目の前から消えた」
と、困惑し、病み散らかし、自己嫌悪におちいったり自信喪失になってしまう人もたぶんたくさんいるんですよ。(過去の私がまさにそうでした。)
恋愛の愛着タイプが“回避型”で、“蛙化現象”を起こしてしまった人が相手だと
「突然消える」
これ全然あることなんですよ。
両想いなんですよ?いや、正しくは、両思いだった、が正解かもしれない。
だけど、突然消えるんです。
そういうときって切られた側は「なぜ?」で頭が埋め尽くされて、自分を責めてしまったりするんです。
そういう、今つらくてしんどい人に言いたい。
あなたは悪くないよ。
(かといって蛙化した回避の人を責めてるわけではないよ。)
あの人が突然あなたの眼の前から消えてしまったのは、
あなたの言動に問題があったんじゃない。
あなたの魅力が足りなかったんじゃない。
“返報性の法則”っていうのがあって
人になにか感謝するようなことをされたら同じく、自分も人になにかしてあげたい、っていうのが人の本能にありまして。
“好意”も全く同じなんですよ。
人から好意を向けられたら
「自分を認めてくれて嬉しいな」「素敵だな」
となり、だんだんお互いが好きになり、距離を縮めていく…というのが“愛着”なのですが
それが蛙化を起こした回避型のひとにとっては、好意を返されると
「なんか気持ち悪い」「離れなきゃ」
になってしまうものなんですよね。悲しいかな…。
真逆だからたいてい困惑するんですよね。
で、蛙化起こした御本人も、
「あれ、なんで自分はいつも両想いになれないんだろう…」
と悩んでる方もおおいです。
また、回避型のひとは恋愛でなくとも
親友すら突然切ってしまうことがあるので、
「好きになられたから冷めた」という恋愛関係にとどまりません。
(友達なら平気だが恋人となると回避がでるパターンがあるみたいです)
まとめると。
世の中がもっと、蛙化現象をおこしてしまう回避型愛着という存在が広まって、回避型御本人も、そしてその周りの人ももっと“そんな人もいるんだ”という認識が広まってほしいな、と安全基地ちゃんは思っております。
知らないのと知ってる、では、全然違うからね。
なんで?で頭が埋め尽くされると本当にしんどいから。
ほら、よくある、「病院を何件周ってもわからなかった謎の症状に、病名がついた瞬間心がとても楽になりました」ってエピソード。
これと一緒でさ。
そんなひともいる、って知るだけでも本人もその周りの人も、
「突然あのひとの態度が変わった。連絡が途絶えた。目の前から消えてしまった…」
そんな現象にも、「あー、そういうカラクリね?」っていうのがわかって、納得がいくと楽だから。
今回は蛙化現象と回避型の関係性について語ってみました。
安全基地ちゃんでした。
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