【シリーズ2 #4】進むべき方向を決める~中小企業診断士~
なかなか勉強が捗らない、というかはからずも昼寝と YouTube に時間を割きすぎて落ち込んでいる Anzaki です。
家で勉強したらお金も浮くし、移動時間だっていらないから思いっきり勉強できるじゃん!と思って家から出ないことを決めてしまったのですが、
家は勉強以上に思いっきりダラダラできる環境だなぁと実感した週末でした。
せめてワンルームではなく、ベッドルームだけでも分かれてる方が良いなぁと割と本気で思い始めました。
さて。
前回の note では、中小企業診断士の核となる考え方である“戦略フロー”を取り上げました。
経営理念・ビジョンを確認し、SWOT 分析を用いて現状分析をするところまでお話したのですが、今回はその続きです。
現状が分析できたら、③進むべき方向をきめる!です。
ここでのキーワードは、戦略ドメインとアンゾフの成長ベクトルです。
1つずつお話します。
戦略ドメイン
これは、「誰に・何を・どのように」提供するか、です。
ドメインというと、「gmail.com」のようなインターネット上の「住所」
を思い浮かべますが、元の意味は「領域、分野」です。
戦略ドメインというのは、企業の生存領域・事業領域、つまり「どこで戦っていくのか」ということです。
この領域を考える際のポイントは、物理的か機能的か、ということです。
物理的とは、「モノ視点」で考えることです。「鉄道を提供しよう」「ポテトチップスを売ろう」と言った感じです。
一方、機能的とは、「移動を提供しよう」「おやつの時間を提供しよう」というように、「コト視点」で考えることです。
なんとなく想像つくかもしれませんが、後者の方が良いです。
「ポテトチップスを提供しよう」と思うと、「ポテトチップスが欲しい」人の期待にしか答えられません。甘いものブームが来た瞬間にチョコレート会社に負けてしまいます。
しかし、「おやつの時間を提供する」という、機能的な定義をすると、おやつには甘いものもしょっぱいものもあるので、ポテトチップスもチョコレートも作り、ブームに合わせて製造を調整することができます。
機能的に領域を定義すると、より広くニーズに応えることができるようになりますので、時代の変化に合わせられます。言い換えると、将来性を確かめることができます。
戦略ドメインでは、「コト視点」で企業の将来性を確認することが重要です。
アンゾフの成長ベクトル
アンゾフさんというアメリカの経済学者が提唱した理論なので、こんな名前です(理論ってだいたいこんな感じですよね)。
先程決めたドメイン(領域)で、どのように伸ばしていくかを考えます。
その企業の製品やサービスをどの市場で売っていくのかを、新規・既存の軸に当てはめて考えます。
つまり、、、
1.既存市場で、既存製品を売る(市場に浸透させる)
2.既存市場で、新しい製品を売る(新製品の開発する)
3.新しい市場で、既存製品を売る(市場を開拓する)
4.新しい市場で、新しい製品を売る(多角化戦略)
1は、現状維持なので、さらに売れるための広告戦略などを練っていくことになるでしょう。
2は、「うちで今度新しい製品を出すことになりまして」みたいな感じで、既存のお客さんとの関係強化が重要になります。
3は、もともと作業用のジーンズが、ファッションの市場に移行したように、その製品の特徴を、別市場に転用していくことになります。
4は、まだみぬ成長の方向で、ハイリスク・ハイリターンな挑戦的な感じですが、なんでも良いわけではなく、既存事業とのシナジー効果が重要です。スマホを作っている会社なら、パソコンをつくるよりタブレット PC 作った方が、コスト抑えられるよね、といった感じです。
ということで
ここまでで、基本的な戦略フローの話がまとまりました。
理念に基づき、現状を分析し、どの領域でどのように成長していくのか、
という大枠が見えてきました。
ここから、個別の戦略に入っていくことになりますが、、、
この戦略フローについて、もうちょっと細かく見ていかないといけないようです。
企業の製品やサービスについて、それを展開していく市場について、その市場への届け方について、
ここから様々な理論が登場してくることになりますが、例を交えながら整理していきたいと思います。
ここまでが、概論の中の概論、という感じだと思います。たぶん。
ではまた。
〜〜〜〜〜〜
よろしければ、Twitter も覗いてみてください。
https://twitter.com/AnzakiY
質問箱はコチラ。
https://peing.net/anzakiy