100%怒るも簡単、100%ほったらかすも簡単。難しいのはその間。 2022-03-22
さて、今日は。
せっかく広島に来たということで、お昼に学生時代の友人宅に行き、同年代の子ども同士の初対面をした後、
これまた学生時代にお世話になった方のもとへ。
「冒険教育」という文脈で、ファシリテーションというものを教えて頂いた方で、
その方とそこに集まったメンバーとの活動は、今の僕の価値観にも大きく影響しています。
で、そんな文脈なので、子どもが産まれて子育て談義をするにも、この「冒険教育」的な視点で話ができて面白かったです。
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子どもと関わるうえで、ガツンと怒ったり注意したりし続けると、子どもは親の言うことを聞くようになります。
一方で、怒らず、注意せず、完全に放任し続けると、何が大事か分からず、人に迷惑をかけたり、命の危険に晒されたりするかもしれません。
関わり方は、「介入(ガッツリ入り込む)」と「放任(何もしない)」というのが両極端にあって、その間を行ったり来たりするのが難しいんですね。
詳細は⬇︎を見て頂きたいのですが、
例えば、その方は数回だけ思い切り子どもに怒ったことがある、と言っていて、
そのうちの一つが、「子どもが危ないところに登ってしまったとき」だったようです。
こういう時は、大怪我をして取り返しのつかないことにならないよう、ガツンと怒る必要があり、
それが効いて、その危ないところには登らなくなったそうなのですが、、、
そのあとは、父親の顔色を伺うようになってしまったというのです。
こうなってしまうと、物事の良い・悪いの基準が、子ども自身の中ではなく、大人にうつってしまいます。すると、子ども自信が「気づいて学ぶ」というのを阻害しかねないんですね。
"怒る"という介入が、効きすぎてしまったわけです。
ここで難しいのは、100怒るのと、100放っておくのは簡単だけど、「その間の関わり方」というものです。
これは決して子どもと関わるときだけではありません。
家庭、友人、会社、その他いろんな人とのコミュニケーションの中で起こることだと思います。
僕はやっぱりこういう葛藤が大事だなと思っていて、あらためて今日こういう話ができてよかったなぁと思っています。
関わり方に正解はない。ただあるとすれば、考え無しに常に100の介入をするのと、常に100の放任をするだけではダメだよね、ということかなと思います。
この押したり引いたりの関わりの中で、子どもも親も気づき、学んでいけるととても素敵だなぁと思います。
では、今日はこの辺で。
2022-03-22