強みを認識するのが良いのはなぜか【#73】
あんざきです。
3ヶ月前の帰国時、衝動的に本を買い漁って、そこからしばらく積読状態のものがたくさんあるのですが、その中の一つをようやく開くことができたので、その話をしてみようと思います。
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ストレングス・ファインダーというのをやってみました。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』
トム・ラス (著), 古屋博子 (翻訳)
ストレングス・ファインダー、ということで、「強みを見つけよう」というのがテーマになってます。
本の前半は、ストレングス・ファインダーの説明があり、後半は、34種類の強みについての解説があり、巻末にストレングス・ファインダーの診断ができるリンクと専用のコードがあるので、実際に診断を受けてみることができます。
2.0 ということで、その前身があるわけなんですが、強みの項目に変化はないそうです。
じゃあ何が違うかというと、これまで診断を受けた多くの人達のデータによって、より精度の高いものになっている、というのでアップデートされているということらしいです。
実際に受けてみてどうだったか、というのはまた機会を作ろうと思うのですが、
今回は、「強みを見つけるって良いことなの?」という話を広げて行こうと思います。
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自分の能力を伸ばす切り口としては、大きく2つあって、
・欠点をなくす
・長所をさらに鍛える
で、ストレングス・ファインダーでは、後者を推しています。
なぜかという理由の一つとして、「強みに着目したほうが、周囲に悪影響を及ぼさない」というのがあります。
このチームの調査で、「従業員が周囲に悪影響を与える確率」というのを出していました。
※ここでいう悪影響は「不満を漏らしたりして他人にもネガティブを伝染させる」みたいな感じでイメージするといいと思います。
・上司が従業員を無視する場合:40%
・上司がまず、従業員の弱みに着目する場合:22%
・上司がまず、従業員の強みに着目する場合:1%
強みに着目した時の、悪影響を与える確率が著しく低いことがわかります。
とまぁ、データでもわかるんですが、これ、感覚的にも納得できる話かなぁと思います。
勉強とかでもそうですが、自分が得意、好きな教科と、苦手、嫌いな教科とで、授業中の心持ちは明確に違うと思います。
欠点を無くすよりも、長所を伸ばす方が、心も健康でいられるわけですね。
あと、ここからは僕個人の考えでもあるんですが、、、
学校教育では、「欠点を直そう」というのを結構学んできたと思います。
受験勉強では、「問題を解いて、間違ったとこを勉強する」というのを繰り返しました。
苦手克服を繰り返していたので、「欠点をなくそう」という思考はそこまで意識しなくても多少働きやすいんだと思います。
一方で、長所を伸ばすやり方はなかなか教えてもらっていません。
例えば、英語がめちゃくちゃ得意だとして、テストで100点を撮ることも珍しくない、という人がいたとしても、
100点以上の取り方を教えてくれる先生はなかなかいなかったと思います。
というので、「欠点を直すことには慣れているが、長所を伸ばすことには慣れていない」というのが一般的なわけですね。
慣れていないことは意識しないとできないので、強みを伸ばすために「自分の強みを知る」というのは結構大事なんだと思います。
あと、
欠点を直すことは、能力を平均化することであり、
長所を伸ばすことは、個性を目立たせることだと思います。
みんなと同じことができれば良かった「大量生産時代」は前者で十分、というか、前者を徹底的にやり込むことが重要だったのだと思いますが、
「ファンベース」(佐藤尚之さん)
「役に立つより意味がある」(山口周さん)
「プロセスエコノミー」(けんすうさん)
と言われる時代には、後者がより重要になってきそうです。
ということで、強みを認識する、というのは、今まで以上に大切になってきているんだろうなと思います。
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「あなたの長所はなんですか?」と聞かれてうまく答えられた記憶がないですし、今でもどう答えたらいいかわからないのですが、どうやら長所とか強みと言われるものはちゃんと認識しておいた方が良さそうです。
ちなみに、僕の長所は、
・責任感
・アレンジ
・内省
・個別化
・学習欲
でした。解説を読むと思い当たる節もあったので、頑張っていこうと思います。
ではまた。
【参考】
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』
トム・ラス (著), 古屋博子 (翻訳)
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