ローカリゼーションマップ再考の時期か?
日本滞在15日目のメモ。
今週半ばからの復習になる。水曜日は藤本佐和さんと会う。彼女は新しい会社を設立した。そして新しいビジネスをはじめようとしている。文化がキーワードになる。ビジネスのキーとして文化を入れる人が増えており、それは具体的には日本のある地域の文化であったり、異なる文化の出会いを目的としていたりする。または「文化性」というやつだ。
そういう意味で、ぼくは2010年からスタートさせたローカリゼーションマップをもう一度整理し直すタイミングなのではないか、と最近考えている。なにせ、異なった文化の理解の仕方と使い方をテーマとしているのだから。
その次に編集者の山田兼太郎さんと本の打合せ。本にすればおよそ8割の原稿を雑誌連載用に書いてきたので、これをもとに本にする。どんな構成にすべきか、それには何がまだ足りないか、と話し合う。いつも思うのだが、編集者なしで本を作れるかいな?と、この日も思う。
それからアート・アンド・ロジックの増村岳史さんと、彼に紹介された女性と3人でプーリア料理を食べながら、アートやビジネスの話。彼女は3代目が社長の中堅企業を娘として継ぐ立場にある。経営コンサルタントの会社に勤めていたが、今は家業の会社で仕事をしている。ここでデッサン講座をやったら、社員が「ものの見方が変わった」と感激した、という。
先月に立命館大学東京キャンパスでデッサン講座を開催した際にも、デッサンはビジネスの現場で使えると確信したが、これをどう「翻訳」して普及させるかを考えている。
昨日、木曜日はひとつ打合せをすませてから、虎ノ門ヒルズへ。小村隆祐さんがやっているVenture Cafe Tokyoが主催している毎週木曜日に行うイベントに出て、意味のイノベーション・デザイン・Made in Italyについて駄弁った。木曜日の午後4時のカフェで、スライドを使った話も似合わないだろうなと思った。助光康大さんが来てくれてビックリ。先日、あの近辺で彼と一緒に酒を呑んだのだが、今回の滞在では虎ノ門あたりがホットスポットか。
とにかく問題解決型の発想枠組みだけにとどまっていてはいけない、と思う人は確実に増えている。この間も書いたように「ギフト型」の開発への需要が強い。
夜は横浜の吉田町でイタリア料理をデザイナーの河野史明さんと共にし、野毛のバーでカクテルを飲む。彼は野毛近くの町内会に長く深く関わっているので、このあたりについて色々と教えてくれる。行政と町内会の関係の話は知らないことが多かったが、殊に建売分譲住宅地に景観保護という問題が付随するとは意外だった。例えば、地中海風住宅で開発された地域で純和風が即認められない、と。へえ、へえ、の連発だ。
今後の予定です。
6月14日は六本木のデザインハブで意味のイノベーションと社会の話。6月15日は立命館大学東京キャンパスで、まちの保育園の松本さんと対談。6月16日は立命館大学東京キャンパスで経済産業研究所の藤井敏彦さんと対談。