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10月は大阪のデザインカンファレンスだ!

今年の10月21-23日の3日間、大阪の国際会議場でデザインカンファレンス4Dが開催されます。1回目が2017年、バルト三国の1つ、リトアニアで開催されました。リトアニアのカウナス工科大学とミラノ工科大学の共催だったのですが、2回目はこれらに立命館大学が加わり今年、大阪で実施するというわけで、ぼくは日本での開催を提案するところから関わっています。この経緯は、サンケイビズのコラムでも書きましたから、こっちを読んでください。

全体のテーマは「次の時代におけるデザインの意味」。現在サイトに掲載されている内容は、これから充実していきます(はずです!苦笑)が、下記のように3つのトラックに分かれています。

1 ソーシャル・デベロップメントにおけるデザインの意味

2 テクノロジカル・デベロップメントにおけるデザインの意味

3 ビジネス・デベロップメントにおけるデザインの意味 


これらに呼応して6つのトッピックがあります。

1 未来のクラフツマンシップのためのデザイン

2 第3セクターとソーシャルイノベーションのためのデザイン 

3 生産の新しいパラダイムのためのデザイン

4 テクノロジーのヒューマナイズにおけるデザインの役割

5 グローバル市場における伝統をデザインする         

6 ポストヒューマン時代におけるビジネスのためのデザイン

上記を決めるにあたっても、それぞれの文化圏で関心の持たれ方は違うなあと感じました。論文を書いて発表してくれる研究者は、さまざまな国の人が望ましいのですが、特にアジア圏の参加者が充実しないと日本で開催する意義が薄れてしまうので、そちらの広報活動は欠かせません。

とは言いながら、日本でのサポーターや参加者も当然期待するから、まあ、地域問わず誰もが関心をもって欲しいわけで、昨年10月14日、立命館大学東京キャンパスでプレイベントをやりました。冒頭に立命館大学の八重樫文さん、次にカウナス工科大学のルータ、そして最後にミラノ工科大学のアレッサンドロが話しましたが、その内容がここにレポートされています。大阪大学大学院生の増田智香さんがまとめてくれたものです。

アレッサンドロが指摘したデザインの可能性、5つはなかなか刺激的なので、レポートからここに引用しておきます。

1 デザインとは、人類の歴史や経験と関連があるものである。

2 デザインの境界というのは曖昧であるが、デザインの目的は明確である。デザインの目的とは、物事に意味を持たせることである。

3 デザインはモノゴトの進化を促すが、進化の方向のみにとらわれるものではない。        

4 デザイナーとは、文化・人間・技術をつなぐファシリテーターである。

5 デザインリーダーシップには、人類へのLOVEがなければならない。

ねっ、とってもいいでしょう?彼は、このレポートには記録されていないけど、「デザイナーは不要だ。しかし、デザインは必要だ」と檄を飛ばしたのです。この言葉、その場で聞いていたぼくも「う~ん、名言だ!」と思いました。

これから、時々、この4Dの準備状況などについてレポートしていきます。

写真©Ken Anzai



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