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<読切シリーズ>私の婚活思い出話その11 お見合いパーティー行ったことある

※このシリーズは、全話読み切りなので、どの話から読んでもオッケーです。

ブログ書く主婦のANSYです。
しばらく私の婚活の思い出話を書きます。
10年以上前の話ではありますが、こんなこともありますよと、参考にしていただければ幸いです。



お見合いパーティー行ったことある。何度か。
でも私には不向きだった。
お見合いパーティーは、ルッキズムの勝利者が異性をかっさらっていく場であり、そうでない人は、ひたすら負けを味わう屈辱の場になる。

逆に言えば、容姿が良いとか、若いとか、スタイルがいい、みたいなタイプには向いてる。
あと数分で自己紹介やらアピールをしないといけないので、接客業経験がある人にもいいかもね。
私が行ったお見合いパーティーで、一番人気があった男性は、不動産の営業だった。

でも本当に「美人に有利なのが露骨に出る」ときもある。
というか、男って本当に美人好きね。そういう人が集まるからなんだろうけど、あるお見合いパーティーで、パっとした美人に、何人もの男が連なって、行列になったのを見た……。
まさに卵子と精子だった。
その場には、私の友人もいた。彼女は「私だって若いころはあれくらいモテたのに!」
って怒ってたけど、彼女はここで自分が加齢した、と自覚したんだろうね。キツそうだった。

とあるお見合いパーティーに行ったけど、そこでちょっと地震があった。
私の向かいの男は!私じゃなくて!私の隣にいたカワイイ系女子に、すぐ「大丈夫ですか!?」と声かけてた。目の前の私はガン無視……。
当時は「ひどいな」と思って下を向いてしまったが、今なら「あんた最低!」と大声で言える!
でも彼がその女性とカップリング成立したかは覚えてない。

とは言え、こんな私でも、一回だけカップリング成立したことがある。同じ歌手が好き、って話題でとある男と盛り上がった。でも別にデートもしなかったなあ。

あと、オネエっぽい男がいたのを見たことある。恰好じゃなくて、しぐさが、とても……女性的で、中性的なスカーフを巻いていた。そして「赤坂で遊ぶの。ふふふ」とか言ってた。
いろんな人が来るなと思った。

あとやたら「ワンナイトラブを求める」やつがいた。彼は「結婚の相性って、結局体だと思うんです。そういうのを確認してから交際する方が合理的じゃありませんか?」
って話をずーっとしてた。
私は「ヤリ捨てされたくないから嫌です」と、ずーっと断った。
しかし今考えるに、あれは本気で言っていたのかもしれないね。

結婚に求められるものって、究極ひとつですよ。
子供が欲しいとか、経済的安定が必要とか、精神的に安定したいとか、いろいろあるけど、中には性的な充実を求める人もいるんでしょうね。
ただその性的な充実を、結婚の第一条件にする人は、そもそも結婚に不向きな気もするけど。男の場合は特に。

とにかく私はあまりパっとしないタイプだったし、コミュニケーションがお達者なわけでもないので、お見合いパーティーではよくひとりになった。うっ。思い出すのも痛いわ。
いやー、悲しいなー、と、しょんぼりしていたら、スタッフさんが声をかけてくれたことがある。私が女性でひとりぼっちである、という状態を、緩和しようとして、スタッフさんがやってきてくれたのだ。
私は、彼は仕事できるな!と関心した。
売れ残った私に、丁寧に接客したこと、過剰な感情を込めずに、フラットに会話してくれたことが、良かったですよ。
彼は地方から上京して、ここに勤めていますと言っていた。
職業として、お見合いパーティーの進行スタッフというのは、なかなか微妙かもしれないけど、そこで腐ったりしないで、ちゃんと仕事する姿勢が良かった。私はそっと、心の中で彼を応援した。

でも私はお見合いパーティーではなかなか成果が出せなかったのと、結局若い美人がその場を持って行くだけ、というのを何度も目の当たりにしたので、あまり行かなくなった。
ただそこで、売れ残って、知り合った女性と組んで、合コンに行ったり、情報交換できたりしたから、まあ「転んでもただは起きぬ」ってやつよ。それはそれで楽しいこともあったから良しとする。

とあるSNSで、40代女性が「私はお見合いパーティー行くとき、自分の年齢は書きません。だって若く見られるんだもの。年齢なんて無意味ですよね」
と、書き込んでいるのを読んだことある。
……そ、それはダメなのでは???
ちなみに女が女に向かって「若く見えますね」って言うのは、社交辞令兼グルーミングだからね。

あと、自分の立場になって!
男が年齢蘭未記入でやって来たら、普通に警戒するでしょ!

どんな場合でもそうなんだけど、自分を棚上げする人に、報酬も結果も無い。
そこをわきまえておかないと、状況はさらに悪化する。気を付けよう。


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