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婚活マニュアルに騙された話
ブログ書く主婦のANSYです。
最近、毎朝優雅にクラシック音楽聴いてる。
★
婚活マニュアルについて書く………役に立つんだか立たないんだか、分からない。
私も若いころ、婚活マニュアルは結構読んだ。当時の本の多くは
「男は焦らせばいい。自分を安売りするな!」
みたいなアドバイスがあった気がする。
このアドバイスやってる人が、令和になってもまだいるのを知って、驚いた!
そういう話をnoteにいる人がいて、知った。えええー!!!
経験者から言おう。あんまり意味がない。というか失礼だ。
でも元ネタが、アメリカの婚活マニュアル「ルールズ」だった(他の本も元ネタになったかもしれない)。うっかり信用した女は私以外にもいた。
アドバイスはこんな感じ。
「最初のデートの支払いは彼にしてもらうこと」
「週末のデートの誘いは水曜夜までに締め切る」「デートの返事はあっさりOKしない。数日あける。あなたは『多忙だった、考えていた』と、男性側に思わせましょう。彼は焦って、あなたを価値ある女性として扱うでしょう」
「こちらからは連絡しない。メッセージはすぐに返信しない。数日あけましょう。ヒマでモテない女と思わせないように」
「デートの待ち合わせ場所は、お互いの中間地点にしない。男性は追うのが好き。デートの待ち合わせ場所は、あなたの家に寄せて」
たしかこんなことが書かれていた。待って!まだツッコミ入れないで!
このアドバイスに従って、ハイスペ捕まえて結婚した女がいるんだよ!
アメリカセレブの話ね。だからこの本「ルールズ」は、アメリカでベストセラーになり、日本語にも翻訳され、内容をパクった本がたくさん出版された。
私もそれを信じた。そして失敗しまくった。自分のしょぼい恋愛経験を払拭するために、なんとかしたいと思って、「ルールズ」や、それに似た婚活マニュアルにすがった。
そんな女が婚活の場に来たからね、当時は困惑した男もいたでしょうね。
ある日、婚活でお会いした男に
「女ってなんでいちいち返信が遅いんですか?」
と尋ねられた。私はびっくりして
「えっ?それはそういう指導をする本があるから……」
「ああ!それでなのか!」
と、彼は驚いたように大声で言った。
というか、ここで(あれ?男って返事を焦らされて喜ぶ生きものじゃなかったの?)と、私の中に大きな疑問が浮かんだ。
当時の婚活仲間も、だんだん「ルールズ」のおかしさに気づいてきた。
最終的には「こんなのはね、アメリカンジョークなんだよ!」と言って、彼女は本を投げた。
私はそうは思わない。アメリカンジョークでもない。だって「ルールズ」に従って、ハイスペと結婚したセレブ女性がいたんだから。
そこで私は気づいた。
「これ、アメリカの肉食ハイスペ男子を落とすためだけのマニュアルなんだ!」とね。
セレブの地位の美しい女性が、焦らしたり、多忙さアピールすれば、アメリカのガッツある肉食男子はその気になるだろう。そして「ああ、俺はこんなに価値ある女を妻にしたんだ」と思うこともあるかもしれない。
でも日本人会社員男性にはまったく効果がない。あるわけがない。
私は別の婚活マニュアルを読んだ。それは日本人男性作家が、女性向けに書いた本だ。
そこに「多くの男は、近くにいて、安心できる女を結婚相手に選ぶ」という、普通のことを書いてあった。
タイトル失念したのが惜しい。というか、すごい昔の本なので、今は入手困難かもしれない。
「婚活したいと思ったら、まずダイエットをしよう。男はあごのたるんだ女を相手にしない」という、耳に痛いことも書いてあった。でもこっちのほうが真実じゃないか。
最終的にまとめると「結婚したいなら常識的に行動しろ」という至極当然なことが書いてあった。
なんでこっちの本がベストセラーにならなかったんだろう?
まあ地味だし面倒だよね、この本の言ってることは。
金持ち狙いの女なんか、怒るんじゃないか。「私は近くにいるような、平凡な男を選びたくない!」とかさ。
ダイエットを指示してくるのも、ムカつかれそう。そんなことより「返事を焦らして男を不安にさせる云々」のほうが、ラクだし、なんだか信ぴょう性もある。
「常識的に行動しろ」の意味も分からない人がいそう。
それは、夜10時くらいまでに、メッセージなりLINEなり一文送って、適度な頻度でランチの約束でもしましょうとか提案するとか、そういうことじゃないのか。
デリケートな話題を出すときは、慎重になろう。そんな感じですかね。
たしかに男は、女を追うのを楽しむ生きものかもしれない。
でもそれは好きな女に対してだけだからね!
婚活でちょっと会ったくらいの女に、どこまで好意を持つかなんて分からない。
初顔合わせのときに「待ち合わせ場所は私の最寄り駅のほうに寄せて」みたいな注文つけるのは、失礼も甚だしいわけよ!
ああ!思い出した!
婚活初期、私こんなことばっかりやってたわ!ご迷惑かけた男性方に謝りたい。
数多くの婚活女性を混乱に陥れた、稀代の珍書「ルールズ」は、なんと続編が出た。
「ルールズ2」では、結婚後の生活を良くするためのアドバイスだったが、これも「常に忙しくしていて。家でだらしない態度をしないように」とか書いてあった気がする。
この作者の主張は、とにかく「女は追いかけられるために、常に魅力的で、多忙さをアピールし、男を焦らせろ」なんだよね。
でも「ルールズ2」では衝撃の顛末が書かれていた。
この作者は離婚していた!
なんなのよ!あんた、ぜんぜんうまくいってないじゃない!!このウソつきのアメリカヤンキー!
でもこういう「男に追わせろ系マニュアル」すごく多かった!
まだこのマニュアル参考にした記事があるとか、最悪にもそれを真似している女がいるとか、大丈夫なの?やめなさいよ。
男が逃げるだけの結果になるから!