【20代の恋愛】今だから言えること
私の20代の恋愛は散々だった。
大学生になって最初の彼氏だったTは、浮気した上にデートレイプするような男だった。
そして、結婚までしたいと思って10年近く付き合ったKは、最後まで正体不明の人だった。
長々と、幸せじゃなかった最初の恋の結末までを綴ってみたのは、この私の失敗が、誰かの参考になるかもしれないと思ったから。
私は20代最初の、恋愛に大して免疫の無い状態で「異常さ山盛り」な経験をしてしまった。
でも、例え20代でも60代でも、恋愛経験に年齢は関係ない。いくつになっても女子は女子だ。(心は!)
20代の、恋愛中の女の子に伝えたい。
いろんな場面で、もし少しでも違う?とどこかで感じたら、一度立ち止まって冷静に考えてみてほしい。
第一印象で違和感を感じたら、絶対考え直してみて欲しい。
・・・意外に、第一印象は当たる。
そして、20代で恋愛をしていない女の子にも伝えたい。
「周りが恋をしているから、自分も恋をしなければならない」
・・・そんなことは絶対無い。
周囲の流れで、そこにあるもので間に合わそうとすれば、やはり無理が生じるものだ。
恋は無理やりするものじゃない。事故のように偶発的に”落ちる”もの、だ。
自分が恋に落ちる準備さえできれば、降ってくるはずだ。
「まだ処女なのが恥ずかしい・・・」
・・・別に、世間に合わせる必要はない。絶対、個人の自由!
だからといって、結婚まで処女を守らなくては!とも思わない。
ただ、するなら一番好きな人と覚悟を決めてするべきだと思う。
私のように「しなければならないんだ…」という気持ちがどこかにあると、結局いいことはなかった。要は、自分の気持ちの準備不足で破たんした。
だから、本当に好きな人と最高の自分のタイミングでできた人は、本当に幸せだと思う。そして、その人だけでいい、と思えたらもっと素敵だと思うし、本当に羨ましい...。
でも初めてに限らず、行為はいつも絶対「好きな人とだけするべき」だと思う。
「好きだから、相手のいうことを聞かなくてはいけない」
・・・それは絶対やめたほうがいい。間違いだから。
なぜなら、相手があなたを本当に大事に思って好きなら、いうことを聞かそうなんて発想自体がそもそも無いはずだから。
もし相手があなたに何かを強いてきたら、相手はあなたを大事にしていない、むしろその証拠かもしれない。
例えすごくいい男だったり、その時恋に浮かれて好きだったとしても、そういう男(時には女)と一緒にいると絶対不幸になる。(実感...)
・・・もちろん、不幸になりたい!奴隷になりたい!というご趣味ならご存分に。
それも個人の好みの自由で、自分で選べるものだ。その代わり自己責任で。
でも、とにかくこれだけは強く言いたい。
絶対自分を大事にしてほしい。
相手に大事にされたかったら、まずは自分を自分で大事にしよう。
それは単純に自分を甘やかすことではなく、自分が信じられる自分になることだ。
相手に自分を大事にされない時は、すごくショックを受ける。それに対抗できるのは、信じられる自分だ。
宗教でも政治でもお金でも無く、どん底で自分を本当に救えるのは自分しかいない、と何度かの身が切られる状況の中で、思った。
特にDVされると、体も心も頭も、ものすごく壊される。
今は既に、あの頃の面影も無く、殺しても死なないと思えるほど強靭になった私でさえ、たまにあの時の恐怖がフラッシュバックすると動けなくなる。今でも。
特に女の子は、DVのショックだけではなく、体のことなどいろいろ心配しなければならないことがたくさんある。(性病とか妊娠とか…)
どうかムードに流されそうな時は、頭の隅のどこかに自分で「注意事項」を置いて、必ず自分を守ってほしい。
男の人は「俺はあいつの最初の男だ」「女は最初の男を忘れないものだ」と思っているだろうけど、そんなことは無い。(笑)
男性の夢を壊すようで大変申し訳ないが、どちらかというと残念ながらそれは男性の願う「希望と幻想」だと思う。
私は初めての痛みのことなどは鮮明に思い出せるけれど、Tのことは今回当時の手帳を見て思い出すまで、そういえばすっかり忘れていた。(笑)
実は、もう顔もなんとなくしか思い出せない。。。中肉中背さえなんとなく。
例えその時、ものすごく狂ったように好きだったとしても、忘れてしまうかもしれない、というかほんとに忘れてた。(二度言った。笑)
脳のシナプスってすごい。
だから、男も女も、多少失敗した恋愛をしてしまっても、あまり気に病まないでいい。
恋愛を例える表現で「男は過去の恋愛をファイル保存するが、女は上書き保存する」と言うのがあるが、これは本当だ。
失恋したら、女性は早く「上書きできる」いい男(いい女)と出会って、いつまでも何度も繰り返して思い出したくなるような、素敵な思い出をたくさん作ればいい。黒歴史は忘れられる。(自分の中で。)
男性は、過去のファイルに保存しつつ、新しいファイルに集中してほしい。
失敗したら、男も女も「早く」次に行くことを考えて欲しい。
私にとって付いた傷は、痛みは薄れても、傷跡は残り消えることは無い。
でもそれが、私が生きている証拠と歴史だと思うことにしている。
でもそれは、決して自慢できる勲章ではない。なぜならあくまでも失敗の証だから。だからずっと、誰にも言わないで来た。(今頃吐き出したけど。)
例え傷がどんなに大きくても深くても、時間が経てば必ず乗り越えられる。
だから、生きてさえいれば絶対大丈夫!
正直、いろいろな場面で「死にたい…」と思ったことも、周囲が「ヤバい、こいつ死んでしまうんじゃないか…」(本人無自覚)と心配されたこともある。
でも、あんな時・そんな時に、死ななくてよかったと本当に思う。
踏みとどまれば、絶対そのうち「生きててよかった!死ななくてよかった!こんな幸せあったんだ!」と、感じる瞬間が必ず来る。
なぜなら、本気の「死にたい」「死んじゃうかも」という経験をして、そこで踏みとどまることができれば、その後辛さへの耐性もできるし、そんなギリギリラインで踏みとどまれた精神力があれば、正直何だってできる。
幸せの可能性を持っているにもかかわらず、味わずして放棄するのは、本当にもったいないことだと思う。
辛い時は、別に大した努力は要らない。踏みとどまる、それだけ。
20代は大事な時期だ。時間には限りがある。
アラフィフになった今だから言える。みんな、恐れずに恋をしよう。
・・・さて次回は、「30代の恋愛(総括的)」について書いてみたいと思う。