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夫婦になってからの「お金」


「富める時も、貧しき時も…」と誓って始まった、二人の生活。

二人で働くダブルインカムか、役割分担された「一人の収入で二人分」かで、内情はかなり変わってくると思うが、夫婦としての在り方は同じ。

自分が結婚して、いろんなご夫婦たちの話を聞いていると、「ダブルインカムなのに、家計が大変」な例があったり、「そんなに多くない収入でも満足度の高い二人分が賄えている」例があったりする。

たまに、ネットの家計診断の話も面白くてついつい読んでしまうが、「え?そこが改善点?それがアドバイスなんだ…」ということがあったりもする。

夫婦の数だけ、家庭の数だけ、いろんな「お金」の話は尽きない。


結婚前と結婚後


恋人候補に対してはついつい、辛く見がちだし、見る必要がある。

では結婚後は?どう”両眼を開いて”見ていったら良いのか?


結婚する前は、「奢ってくれる人」が良く見えがちだ。

が、結婚すると「よく奢る人が家族」だと今度は不安になる。(苦笑)

外で気前よく払っているけれど、実はお金が無かった、ということは実はよくある事例のようだ。。。

私の知人周辺で、「懐の深い、いい人だと思ったら、実は単なる外面の良い浪費家だったんだって…」という話があった。(それ以外でも5件ほど聞いていて、そのうち2例は離婚している。。。)

その話を聞いた場に、偶然男性(既婚・30代)もいたのだが、

女って勝手だよな~。結婚前は奢っている相手がいい人だ!とか言っているのに、結婚したら、”外でそんなに奢るな!”とか言うんだからな~。

とか言い出したので、その場の女性全員で「お前、モノには限度というものが!そこが頭悪いってんだよ!」と突っ込まれていた。(笑)


そう、モノには限度と言うものがある


「奢るからいい人・悪い人」なのではなく、節度を持って、自分で自分のお金や貯金をコントロールできているか、が問題なのだ。

要は、お金に対する意識の問題だ。

女性からすると、お付き合いする対象男性は、ぶっちゃけ「しっかり稼いでいる男」は好ましいけれど、「ケチな男」は嫌だ。(友人女性・独身・20代後半 談)

「きちんとした稼ぎに応じて、好きな相手(私)に対しての”思いやり”を支出できる男性が理想」(同。談)

が、そんな女性側だけにうまい話はあるのか?(確かに。笑)

男性側から言うと、「どうして女性は”人の”お金にこだわるのか?結婚を養ってもらうためにすると思い過ぎているよね…。夫婦って助け合うものだと思っていたんだよなあ。」(元同僚男性・離婚で独身・30代前半。)

・・・一見、正当な言い分だけど、どちらかというと男性はやはり結婚に夢を見がちだ。

そのバランスをどう取るか、やはりその夫婦のそれぞれ次第だと思った。


結婚してからの経済観念


私達の父母の世代は、「結婚したら、夫は収入の采配を妻に任せて、一生懸命働くべし。妻はその収入でやりくりして、貯金に励むべし。」でやってきた。

私の両親も、その周辺も、皆「結婚したらそういうものだ」という風にやってきたようだ。

でも、誰もが一律にそのシステムを使う必要はないと思う。

なぜなら、今の時代、男も女も働ける。

そして、男でも女でも、貯金ややりくりの得意な人と下手な人はいる。

どちらかが得意なほうが、得意な分野でやればいいのに…と思ったケースがあった。

昔、同僚の新婚夫婦で、最初の夫婦喧嘩が、「家計の采配をどっちがするか」だった。

急に専業主婦になった奥さんから、「私が家計簿をつけて管理するから、給料は全部任せて欲しい。貯金のために、お互いにお小遣い制にしたい。」ということを申し出られ、交渉が決裂したらしい。。。

その彼、株やら何かをやっていて、自分で収入支出をコントロールしたかったんだそうだ。

結婚前は「お互いに働いて、お互いに家計分を出していこう」という話だったらしいが、奥さんが仕事を辞めて、周囲に影響された結果、そのように意見が変わってしまったそうだ。

「みんなそうしている!私達もそうすべき!」と言われて、大変だと。

彼はすっかり落ち込んで、もう離婚まで考えている…と相談されたので、同僚たちでいろいろな作戦を提案した。

ちなみに提案した作戦は、

・奥さんにもう一度働くように説得し、予定通り各自支出に。
・情に訴える。
・一度別居する。
・一定期間試しにやってみて、奥さんの家計簿の穴を突く。
・これまでと態度を変えずに、自分の分しか出さないで通す。

で、彼が最初にとった策は「一定期間試しにやってみて、奥さんの家計簿の穴を突く」だった。

彼は奥さんよりも管理ができることに自信があったらしく、奥さんに「じゃあ、やってみて。」と試しに1か月任せたそうだ。

そして翌月に家計簿を見ながら話し合いをして、見事に穴を突いたらしい。(どんぶり勘定の奥さんだったらしい。わかっててやったから確信犯だ。)

ただ、その後彼は家計は握ったが、奥さんとはちょっと冷戦状態が続いたらしい。。。(その後は、みんな怖くて聞けなかった。)

ちなみに、私の案は最後(これまでを通す~)のものだ。私は、当時独身エンジョイ中だったので、「ああ、そんなことで悩むなら、結婚はやっぱり無いな…」と心の中で思ったものだ。

多分、同僚が私の案をやったら、やっぱり冷戦状態だったと思う。(苦笑)

ちなみに、同じく家計に関して奥さんとの意見の相違が発生した別の同僚がその後「別居する」案をやって見たそうだ。

あくまでも円満に、期限を決めて「君のやりくりに納得するために」ということで実行したら、なんと「上手くいった」らしい。

別居したことで、奥さん側に「別れるかも」という危機感が出て、再就職したんだそうだ。(でも、その後ダブルインカムを続けて、結局離婚している。。。)

お互いの条件や現状を妥協点として結婚した場合、条件が変わるとどうしても「話が違う」となる。。。

結婚前の話し合いで、相手の持ってる条件よりも「相手のことをどれだけ許せるか?」を見極めるべきだと思う。

それぞれの夫婦のケースによるので、こればかりはどれが正解かは分からない。。。

が、「そこに愛はあるんか?」(笑)が、やっぱり最終的に重要なのかもしれない。


ちなみに、我が家の場合


前述のとおり、私は「お金のことを含めて、もめごとが起こる結婚は、自分には無いな」と思っていた。

私も、「自分の収入を管理されるのは嫌だな」と思っていたし、自分の好きなことを好きなだけ、自分の采配でやりたい、と思っていた。

・・・でも、「好き」の一筋であまり何も考えずに結婚してしまった。

そして、これまでの私の中の「結婚」の現実が変わった。

ちなみに、結婚前のことを言うと、出会った当時は、夫の収入はそんなに多くなかった。

正直言うと当時、私は夫の倍ぐらいの稼ぎがあったので(ちょうど、調子のいい時だった…遠い目)、仕事を辞めるのにかなり未練があったし、全てを捨てて移住するのにも一瞬迷った。

が、結局は「好き」だけで来た。自分の人生で、収入がなくなるよりも、彼と離れることのほうがずっと後悔する、と思った。


さて、そんな我が家の家計管理は全部、夫だ。

私は一人でいた頃に外貨預金で失敗したりしているので(涙)、夫に全面的に頼ることに決めている。

夫は仕事をし、二人の生活費を稼ぎ、自分の収入と支出、そして貯金も全部担当している。

私という食い扶持が増えた時に、財テクまでして稼いでくれている。

2人で裕福じゃないけれど、毎日楽しく大笑いして暮らしていける。

更に、私の世話を手厚くしてくれて、時々その上がりからお小遣いまでくれるのだ!正直、頭が上がらない。その分、愛で返していく…つもり。(笑)


仕事でも家庭生活でも、得意なことは得意な相手に任せるのが、一番いい。

・・・もちろん、信頼関係があることが大前提だが。



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