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どんな料理が「効く」のか?


これまで彼氏や彼氏候補に料理を振る舞ってきたが、一般に「男ウケする料理」と言われているものを作ったことは無かった。

私自身が食い意地が張っているので(苦笑)、料理を作る時の基準は私の好きなモノが絶対条件になる。

(そして・・・私は今、無性に「日本の焼き餃子」が心から恋しい。。。)

ちなみに、前回の終わりに私の夫に効いた料理は、私の渾身の生姜焼きではなく、「白米」だったことを書いた。。。

日本人はもちろん、外国人でもそうだが、人はそれぞれ自分の思い出の中で「好きな料理」がある。

そこをちょっとだけ抑えるだけで、実は自ら料理上手をアピールしなくても、自然に「絶大なる料理上手の称号」を得ることができるのだ。


出して喜ばれた料理


私は超不器用だけど、食べるのが好きだったので、大抵の作る料理は自分好みの「それなりな味」にはなっていると思う。

実は、私の自炊歴は16歳からだ。

環境の関係で、何かと一人で料理をすることが多かった。

小学生の頃から家事を手伝い、中学生の頃は少しだけ受験で免除されたが、高校生になって毎日の食事はもちろん、自分のお弁当作りも毎日やっていた。


最初の彼氏(当時29歳)が来た時に、よく作ってあげたのはレトルトの麻婆豆腐をアレンジしたもの。

お肉をちょっと多くして、ニンニクと生姜とネギを少し足しただけで、大喜びされた。

私のアレンジが美味しいといつも褒められたが、ベース(彼指定)に足すだけの、労力は最小限なのに大絶賛だった。(笑っちゃうけど。苦笑)


K(当時42歳)には、何を作っても喜ばれた。

手を加えたものなら何でも喜んでくれた。特に好きだったのは煮物系。典型的な、肉じゃがが好きなタイプだ。

外食で高いものや良いものをたくさん食べさせてもらったが、彼の好みは家庭料理だったようだ。


同級生だったN(当時20歳)は、ハンバーグやプリンなどを作るとものすごく喜ばれた。お子様系メニューが特に刺さっていたようだ。

ミルクセーキを作ってあげたら「お店みたいだ!」と感動された。


フランス人のシェフのF(当時27歳)は、自分で作って私に食べさせるほうが好きなようだったので、料理は彼の担当だった。

でも、寒い日にスパイスを入れたチャイを作ったら、初めてだったらしくすごく喜ばれた。彼の初チャイは私だ。


愛人C(当時22歳・アメリカ人)は、家に招いて食事に招くことは無かったが、一度だけ外で会う時にサンドイッチとおにぎりを作っていった時には、すごく喜ばれた。意外にも、鮭のおにぎりが気に入っていたようだ。

彼氏に限らず、誰かを食事に招くときには、相手がどんなものが好きかを聞いて、想像することにしている。

これは、中学時代の家庭科の先生が「料理を一番おいしくする秘訣は、相手が喜ぶことを想像しながら作ることです。」と言ったのをいつも思い出すからだ。

当時はあまり真剣にやってなかったが(失礼)、あの時学んだことは本当に今でも使えることが沢山あった。

例えば、「青菜を茹でるには」「野菜の灰汁を取るには」「できるだけ栄養素を残す調理方法は」…など、海外で見たことも無い野菜に向き合った時、ビックリするほど活きている。

小学校から高校まで受けてきた家庭科の授業は、本当に有用だった。


で、夫に刺さった料理(笑)


夫はラテンなヨーロッパ人だ。

日本に来た時に、当時の得意料理だった生姜焼きを作って出したが、「まあ、おいしいよ。」程度だった。(夫は食べ物に、結構正直で辛口。)

同棲することになって、食事に何を作ればいいのかわからなかった。

彼に、どんなものが食べたいかを聞いてみた。

「俺が作って教えるよ!」と言って、彼が作ってくれたのは・・・

・輪切りのジャガイモのレンジでチンしてもの
・おかゆのような白いご飯に市販のトマトソースをかけたもの
・野菜と肉のコンソメ煮込み・・・

…実は、最後のコンソメ煮込み以外は、正直私の好みではなかった。(涙)

ということで、彼の好きな素材(ジャガイモ・お米・トマトソース・野菜…)を元に、いろんなものを作ってみた。

お米の種類は日本のものと違うので、いろんな方法を試して、やっと私も美味しく食べれるぐらいに炊くことができるようになった。

そして、程よい具合に炊いた白米に自家製トマトソースをかけたものを出したところ、大絶賛だった!「こんなにお米は美味しくなるのか!」と。

その後は旅先で食べた美味しいものを真似て作ったり、日本料理で彼が気に入ったものを作ったり、彼の好きな素材(ジャガイモ)をいろんな形で料理したりしているうちに、夫はいろんな種類の料理を食べれるようになった。

今では「これ美味しかったから、次は義両親にも作ってみてほしい。」と言ってくれたりもする。ひそかに嬉しい。

義母からは最初に「昔からこの子は偏食で…本当にごめんね」と言われていたのだが、今では以前と考えられないぐらい、いろんなものを食べてるらしく、「あの子がフルーツ!?この野菜も!?こんな料理も!」と驚かれている。

(ちなみに、義母は親戚&ご近所中から料理上手で通っている。マジに義母の料理は美味しくて、私も大好きだ。)

これまでいろいろと義家族にも作ったが、義両親には珍しい味だと大抵が好評。意見と好みの厳しい義弟には、たまにイマイチ。でも「あなたのお兄さん仕様なの」で通している。(笑)


初心貫徹で行く


冒頭にも書いたが、私は周囲に止められるほどに不器用だ。(涙)

でも、夫にとってだけは「料理上手な妻」になれたようだ。

・・・夫に限るが。(苦笑)とにかく夫の好みを考えて工夫して、彼にだけは確実に「美味しく」思ってもらうものを作るようにしている。

(もちろん私も一緒に食べるので、自分が美味しいのは絶対。)

ちなみに、夫は私の料理した白米は好きだが、ご飯に掛けるのは市販のトマトソースのほうが好きらしいので、そこは彼に任せている。(笑)

全ては、家庭科の先生に教えられたとおりに。

食べる人が喜んでくれれば、それでいいのだ。


・・・実は先日の離婚の話題で、離婚を決めたカップルが料理の話をちょっとだけしていた。

「あまり一緒に食事をしてなかった。」「自分が作った料理を食べてくれなかった。」「食事の好みが二人とも違い過ぎた。」・・・など。

食事は、健康にも生活にも人間関係にも大事だな、と改めて感じた。

そして、私はできるだけ夫の食べたいものを作ろう(私の食べたいものは、おやつで十分食べているから…笑)と思った。

<<ちょっとノロケですみません>>


次回は、「働くこと」について書いてみたいと思う。



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