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わすれるレビー

いまやトイレットペーパーの
芯の棒なんざ、知らないひともいるのではなかろか。
そんないにしえのものがうちにはある。
一度壊れて、
それを買い求めるのも大変だったのだ
東急ハンズに遠出して
買いに行かねばならなかった
Amazonでさえそれを買い求めるのは
ちょっと面倒なことだったのだよ。
もうさ、あれ、私ハメルの得意ではないので
いい加減新しいホルダーを取り付けてほしいと思うのだが
やろうという家族がいないのである。
いや、私が率先すればいいのか、
でもm取り付ける自信がいまいちないぞ。
さて、どうしてそんなこといっているかといえば
先日トイレから出てきた義母ちゃんが
芯の棒が亡くなった。
と言いながら
トイレからでてきたのだ。
あんな狭い空間でものはなくならんだろう。

おやびんも私も個室をのぞいてみるが
ない。
どこにもない。
とすると
これは流してしまったのではないだろうか。
私はちょうど認知症のオープンチャットで
おむつや尿取りパットを流してしまった認知症の家族の
話をよんだばかりだった。
認知症になるとそんなものを流してしまう。
いや、それどころか
はさみまでながす強者もいたらしい。
そしてそれは
おもいもしない高額な修理代がかかったりするらしい。
私は青くなった。
おやびんはラバーカップをつかってすぽすぽと
便器を吸い出した。
でも、なんもでてこないという。
まだ詰まっている様子はない
おやびんは諦めて
Amazonなどをひらいている。
おいおい、数年前の苦労を忘れたか。
いや、それよりも
つまっったらどうしよう。
私も念のためにラバーカップを使おうか
と取り出したら
ラバーカップのケースの中からびしょ濡れの芯の棒がでてきた。
えええ、
どういうこと?
やはり、ながしていて
すぽすぽ、と
おやびんがやったときにでてきたものが
ラバーカップの内側にはまり込んでいたのかな。
それとも
転がった芯の棒がラバーカップケースの隙間に入り込んでいて
しらずにおや瓶はラバーカップをもどしたとか???
わからんが
とにかく出てきて
安心した
とっても焦った。
レビー小体認知症の義母ちゃんだ
なにがあるかわからん。
昨日は昨日で
我々が
遅めの時間に帰ってきたら
冷蔵庫をごそごそやっていた義母ちゃんが
「ご飯はいらない!」と叫ぶ。
いや、薬のまなくちゃだからご飯はたべなきゃでしょう。
おかゆおいといたじゃない、
たべなよ。
といったら
今度は「たべた」といって
おもむろにそこにあった薬をのみだした。
冷蔵庫をみたらおかゆは亡くなっていたので
食べたんだなと思っていたら
今朝、電子レンジの中からおかゆのおちゃわんがでてきた。
結局夕飯は食べてなかったのだ。
薬は飲んだものの
夕飯食べなかったからかな
不整脈で眠れなかったとぼやいていた。
こまったねぇ。とかいいつつ
しれっと昨日のおかゆを出したわたしである。
あ、もちろん大丈夫そうなのは確認したよ。
先週も私があずけた書類をなくしてしまったので
ぼやいたり、ヒステリーになって
もう預からない、といったりしている。
忘れてしまうことはあることなのだ
と私も気にして予備選を貼らないとならないよねぇ。

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