サイボウズデイズ2024での製品展示
3回目のサイボウズデイズ
11月は例年、展示会の多い季節です。今週はその中でもシードプラスにとってお大きな二つの展示会がありました。
一つは幕張メッセで11/7-8で行われたcybozu days 2024です。合同会社アクアビット様のブースに協力する形で、当社のIoT製品をkintoneに連携させて展示しました。アクアビット様のブースのテーマは「メデキン」。
これはmedeical+kintoneの意味で、アクアビット様は医療現場で役立つkintoneを使ったサービスを提案しました。 シードプラスとしては今年3年目となるcybozu days。気が付くとお客様・顔なじみの関係者が多数できていて、つくづくありがたいと感じました。
kintone hive
私が楽しみにしているcybozu daysの目玉の一つが、kintone hiveというユーザーの事例発表会です。全国予選を勝ち抜いた6社がそれぞれプレゼンをしますが、私にとって特に印象に残ったのは日本エア・コミューター(JAC)の整備部門の方々の発表でした。同社ではkintone使用率が100%。
属人化の弊害を避ける意味も含めて、kintoneの標準機能を使ってアプリを作られている点に特に感銘を受けました。標準機能以外のカスタマイズを加えると、作った人が異動してしまうとその先に進めなくなるリスクがある。そう考えての方針とのことでした。
実際に稼働しているアプリの紹介として、部品(もちろん、旅客機のものです)の緊急発注対応のためのアプリの紹介が事例としてありましたが、大変シンプルでありながら十分な機能性を持っているところに大きな利点です。kintoneでアプリを作り、広げていくだけでなく使い続けることまで考えている点に、経営思想を感じました。
シードプラスの展示物@アクアビットブース
Cybozu days2024では、 2.4 GHz帯のWiFiを使うことができません。このため、すべてのデバイスからのデータ送信をソラコムのSIM(SORACOM Air)を使って行いました。
今回は、従来の製品に加えてアクアビットさまのテーマ「メデキン(medical+kintone)」に合わせて、「服用時間を知らせる+服用時間とお天気を記録できるIoT薬箱」を新しく制作しました。
こちらは円形の基板にLEDを18個配列し、中央にESP32というマイコンを配置した「ESP‐LED」を光源と制御に使用し、IoTのトリガーにはソラもにkintoneに記録できるようにした点です。これによって、最小限の部品だけで付加価値の増したIoTデバイスを作ることができました。
(シーケンス)
①服薬時間を色で知らせる
②薬箱のふたが開いたタイミングでLTE-M Button Plusから信号が送信され、AWS Lambdaにデータが送られる
③②をトリガーにして、AMeDASから該当する地点の気象データを取得
④kintone APIを使って、アプリのレコードに「服薬時間、温度・湿度・(あとは測定できるAMeDASのパラメータ」を記録
また、補助の機能として「ふたを開けて10秒したら開けっ放し注意のアラートをLEDで出す」などの機能も内蔵しています。
今回はLTE-M Button Plusをトリガーにしていますが、WiFi環境のあるところではESP-32をWiFiに接続して同じことをすることが可能です。AMeDASは気圧データを取得していませんので、次回作るときには気圧データの取得も視野に入れて開発してみたいです。
それ以外の展示としては①植物生体電位の測定システム(西田騎夕氏の開発したユニットをもとに、SORACOMに接続できるようにカスタマイズ)②Emvino Duo ③Emvino Light(光でCO2濃度を知らせるデバイス)でした。
うれしかったこと
今回も様々な方との出会いがありました。なかでも一番うれしかったのが「kintone アソシエイト試験対策講座」でおなじみの中村先生にお会いできたことです。
期間中、中村先生の前にはいつも多くの方が。そんなお忙しい中、一緒に写真を撮ってくださいました。ありがとうございました。
また、JOYZO様のブースでは非常に丁寧にkintoneについて教えていただきました。感謝申し上げます。
思いがけず大谷イビザさんにお越しいただき、お話しできたことも大変うれしかったです。
アクアビットの長井代表は業界では大の写真好きで知られる方です。本当にたくさんの方とブースの前で写真に納まったことは、本当に幸せでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?