【動画編集者用】私が誤字脱字を失くせた方法
こんにちは、ピアノ弾きアーニャです。
私はクライアントワーク(主に動画編集)もしており、最近はお仕事を発注する側にもなっております。
今から数年前……クライアントワークを受ける中で私が初期に特に悩んだのは凡ミス。主に「誤字脱字」
小さい頃から算数では足し算と引き算を間違える凡ミスをしたり、簡単な計算を間違えるミスをする
記号問題ではうっかり間違えて選ぶ
といったことはありましたが、ここが仕事に響いてきたのがものすごく痛かったです。
けれど私は克服することに成功したのです!!
通常は誤字脱字なしでの納品というある意味「当たり前のこと」ができるようになりました。
しかし、「当たり前」のことではあってもなかなか失くすのは難しいと思われている方も多いので、ここでは「動画編集」を軸にした私の方法を紹介します。
誤字脱字をしない方がいい理由
誤字脱字を失くす方法の前に、誤字脱字をしない方がいい理由をお伝えします!
①意味が間違って伝わる可能性がある
例えば、助詞ひとつ間違えていたり、重複している文字があったりするだけでもまったく違う意味にとらえられてしまうことがあります。
「たかが動画のテロップって音声あるから補助みたいなもんでしょ?」と思われがちですが、それでも音声を消して見たり、倍速で見る方もいるのでテロップも大事です。
②視聴者からツッコまれやすい
視聴者からツッコまれやすいのも誤字脱字です。
なぜなら一番「間違い」ってわかりやすい部分だから。
1つの誤字脱字が視聴者の集中力を削ぐ可能性もあります。
③ただただ読みにくい
①と関連していますが、誤字脱字があると読みにくくなります。
読みにくいと何が起こるかというと、ストレスを感じるようになるんですね。
テロップの見やすさはテロップデザインだけでなく、文字の正確性や改行も関わってきます。
④雑な印象を与える
これはクライアントからも「雑な編集者だな」と思われてしまい、めちゃめちゃ損です。
動画編集は編集力の高さよりもまず最初に「誤字脱字がないか」「読みやすいテロップか」というところが大事になってくると考えています。
また、クライアントに雑な印象を与えるだけでなく、修正指示の往復も出てくるのでクライアントにとってもワーカーにとっても時間的損失が大きくなります。
また、自分のチャンネルであったとしても誤字脱字が多いとチャンネルへの信頼感が低くなってしまいます。
たま~~にの誤字脱字なら「人間だし仕方ないよね」となりますが、いつもいつも誤字脱字をしていると「この人の動画雑だし、内容も信用できないな」という感情に視聴者はなってしまいます……。
誤字脱字がなくなると起こる良いこと
①修正回数が大きく減る
誤字脱字が1箇所でもあると動画の場合は修正依頼がきます。
他の演出が良くても誤字脱字での修正依頼があると、それだけでソフトの立ち上げから修正、書き出し、アップロードと時間を食ってしまうんです!
だったら、1回目に納品する前に念入りに見直してから納品する方が結果的に時短になることもあります。
そしてクライアントにとっても修正指示の回数が減ることは時短になるので喜ばれちゃうんです!
②丁寧な印象を与えられる
動画編集において、丁寧さを特に感じるのは「カットの綺麗さ」「改行が適切か」ということに加えて、「誤字脱字がないか」というのが大きいと感じます。
誤字脱字がないだけで「この人は丁寧に仕事をしてくれるんだ!」と思われる確率はぐんと高くなるんですね。
もちろん、YouTubeの場合は動画からどのような場面なのか汲み取って演出を加えるというのも大事なスキルですし、綺麗で見やすいデザインかというのも基本的には必要になります。
けれど一番丁寧かどうかを見やすいのは「誤字脱字の有無」だと思っています。
誤字脱字がないだけで丁寧な印象を人に与えられるならめっちゃお得ですよね!
ちなみに、ソーシングサイトなどでの応募文も誤字脱字がない方がいいです。当たり前ですが……。ここで誤字脱字があるだけで「この人は丁寧に仕事してくれなさそうだからやめよう……」となってしまいます。
③信頼感が増す
誤字脱字がない動画ができるだけで、とりあえずYouTube上にアップできる最低限の状態にはなるんですよね。
だから、クライアントからも「この人に任せておけば大丈夫!」と信頼してもらえます。
信頼してもらえたらどんないいことがあるかというと、品質担保の役割をするディレクターにもなりやすいということです。
また、クライアント側も「絶対にいい品質のものが上がってくる」と思えるので、それならと単価UPにつながる可能性も高いです!
私が誤字脱字を失くした方法
①「間違ってる」という前提で見直す
人は不思議なもので「大丈夫でしょ」と油断していると間違っているのに気が付かないでスルーすることがあります。
普段いくら自分のことを信頼していても、見直すときは間違い探しをしていると思って見直すことが大事です。
②文字のチェックのタイミングを複数回設ける
動画が最後までできて初めて見直している方はいませんか?
その結果、誤字脱字をしてしまうなら、完成前にも何度か見直す時間をとりましょう。
私は
・Vrewでフルテロップを入れた後にVrew上で1回
・PremiereProに移して改行しながら1回
・テロップの装飾をしながら1回
・すべて出来てからPremierePro上で1回
・書き出してPC上で1回
・スマホに送って1回
・時間を置いて1回
と、物にもよりますがこんな感じで見直しをしています。
そうすることで、誤字脱字に気が付けるだけでなく
「改行のタイミングがおかしいな」
「場面の切れ目がおかしいな」
「表記ゆれがあった!」
といったことに気が付くので良いことだらけです。
再生するときは1.25~1.4倍速で確認することもありますが、必ず完成してから1回は等速で再生します。
③違うデバイスで見る
パソコン上だけでなく、違うデバイス(スマホなど)で再生することも良いです!
いつも同じ画面で、同じ大きさで再生していて気が付かなかったところが、スマホで再生したり、ちょっと画面を小さくして再生したりするだけで見方が変わって間違いにも気が付きやすくなるんですよね!不思議です。
これは文章でもそうで、パソコンで書いたものをスマホで見てみたり、紙に印刷して見る手間をかけるだけでミスに気が付きやすくなります。
④時間を置いて見る
何度も何度も繰り返して連続で見直しても誤字脱字には気づきにくいです。
一種の慣れみたいなものでしょうね。新鮮味が失われてしまうのもあると思っています。
だから私は、最後は時間を置いてからもう一度見直すようにしています。
一番良いのは夜に仕上げて翌朝もう一度見ることです。
一度寝て、頭もスッキリした状態なので新鮮な気持ちで見ることができます。
⑤指でなぞりながら追う
小学生の頃、音読をするときに教科書の読んでいるところを指でなぞりながら読んでいた方はいませんか?
それと同じように、テロップを指で追いながら耳で聴いて誤字脱字をチェックするという方法も私はとっています。
比較的ゆっくりなもの、1場面に出てくる文が長いものはやりやすいです。
似たようなもので、再生しながら自分もテロップを音読するやり方もありです。違和感に気が付きやすくなります。
⑥AIを使う
AIも便利です!
VrewやPremiereProだと「検索」「置き換え」機能があるので、特に同音異義語の誤字脱字や誤認識しやすい単語のミス発見に役立ちます!
PremiereProでは「テキスト」の「グラフィック」でも表示されているテロップの確認ができますが、これは装飾のない文字表示なのでとても見やすく助かっています!
台本から読み込んだり、コピペする際も、まずは台本上に誤字脱字がないかをAIでチェックしておくのも良いですね!
AIの方が正確にできることもあります。
そういうことはAIの力も借りましょう!
それでも難しいなら……
「私はどうせ誤字脱字しちゃう……」ではなく、「誤字脱字を失くせる!」という気持ちでやっていたらどんどん少なくなるはずです。
しかし、どうしても無理な場合もあるかもしれません……。
人間誰でも不得意なことはあるので向いていないこともあります。
けれど、諦める必要はありません!
誰かの力を借りればいい!
誤字脱字がないか誰かにチェックしてもらったり、案件によっては初めからクライアントに原稿を用意してもらうなどすることも可能です。
もちろん、誰か他の人にチェックしてもらう場合は秘密保持誓約書に反してはいけないので、クライアントに相談する必要があります。
その場合も「誤字脱字を失くしたくて……」という理由でなく、
「ダブルチェックをすることで品質保持がより可能になる」
などというようにクライアントにとってプラスになるように提案すると、提案が通りやすくなります。
人の目は複数ある方がミスに気が付きやすくなるからいいんですよね。
終わりに
ここまで誤字脱字について書いてきました。
冒頭にも書きましたが、私自身が誤字脱字で悩んでいた時期があります。
けれども私は改善できたので、今誤字脱字に悩む一人でも多くの方にシェアできたらいいなと思いこのnoteを無料で公開することにしました!
少しでもお役に立てましたら幸いです!
私は他にもフリーランスになった経緯のnoteや先延ばし・後回しを回避する20のヒントというnoteも書いているので興味のある方はぜひ見てみてください!
それでは素敵な動画編集ライフを!
サポートありがとうございます。いただきましたサポートは、楽譜や本、セミナー代など、自分のレベルアップや休息に使わせていただきます。