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カフェ運営のニューノーマルについて考察するVol.3

Vol.1とVol.2で私たち”カフェ”はこれまでどんな役割を担ってきて、これからどんな風になっていけば良いのかを考えました。今回は実際に何をしたらいいのかどんなアクションで仕掛けていけばいいのかを実体験も交えて考えていきたいと思います。

ANYが開業したのは2019年9月。まだ1年未満ということもあり実際の影響や成績がちゃんと明確になっているわけではありませんが、私たちは開業前から実店舗でコーヒーやフードの提供、小売をするだけではなく様々な多様化したサービスを当初から考え事業計画に組み込み実践してきました。

オンラインという市場に前のめりに乗り出す

地域に根付いたカフェはとっても素敵で目指すべき姿ですが、世の中にはもっとたくさんの人がいて、もっとたくさんの人にリーチできるかもしれない"可能性"があります。

今回のCOVIDを機会にオンラインストアなどを始めた方もたくさんいらっしゃると思います。今はBASEやStoresのように無料ですぐにはじめれるオンラインストアもあります。実際どのプラットフォームが良いのか?とかどうしたらいいの?というお問い合わせもありました。

ただインターネット、オンラインの市場はオンラインストアだけでないと思っています。
今でこそ海外流通は難航してますがそもそもグローバル化が進んでいた世の中。市場は日本だけじゃないはず。

英語や中国語での発信も含めてやるべきです。
私は中国語はできませんが英語での発信ができます。

SNSやウェブ自社サイト上で英語で発信していると海外から問い合わせが本当にきます。そこからビジネスに発展することもあるし繋がりが繋がりを生み新たな出会いを演出してくれたりします。

Googleビジネスやトリップアドバイザーをはじめ各国のレビューサイトなどもあります。そういったものに登録したり情報をアップするだけならGoogle翻訳だけでも可能です。

この機会に未来の需要を満たすべく国内外問わずビジネスの”分散化”の準備をしておくのに越した事はありません。

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フード × テクノロジーの時代が加速する

フードテックという言葉をご存知でしょうか?
フードとテクノロジーをかけあわせた言葉です。

Food + Technology = Foodtech.

今後ゆっくりと日本にも浸透していきそうなサービスだったこのアバンギャルドな新形態は今回のコロナの影響で一気に加速したように思われます。

COVIDの影響で何かが変わるのは間違いなかった。むしろこの機会に本来もっと時間をかけて変化していくはずだった事が加速して変化していく事の方が大きい影響かもしれない。

このフードテックの業態がまさしくそれだと思います。

代表的なサービスが「Ubereats」。ANYのある奈良市でも2020年6月からサービスがはじまる予定だそうです。マージンが高いので店側からしたら使いようになりますが今回のコロナ騒動で実際に消費者側も利用する人が多かったかと思います。

消費者&店舗&ドライバーのマッチングをテクノロジーを用いて行なっているいるこのデリバリーサービス。しかも世界人口の1/3を占めているといわれるZ世代(デジタルネイティブ世代)がこういったサービスを多く使っている傾向があるそうです。それは彼らのライフスタイルにも関わること。

これからのGDPを担うキーパーソン達であるZ世代とどう向き合っていくかもこれから大切な要素になるのは間違いありません。

SNSや最新のテクノロジー、動画・ライブ配信などあらゆる技術を駆使したマーケティングを今からでも実践を重ね経験・データ積み重ねZ世代(デジタルネイティブ世代)へ向けてアプローチすることが今後の重要課題だと感じています。

クラウドキッチン(Cloud Kitchen)という新しい発想とスタイル

こちらもデリバリーに特化した新しい業態を指す言葉です。
Z世代をはじめ、今回のコロナの影響で人々のライフスタイルが変容していき自宅で過ごすことが多くなってきたら。しかも密になる恐れがある外食を気にする人たちがこれからも居続けることを考慮したら自然とデリバリーの需要は高まってきます。Uberの元CEOトラビス・カラニック氏も自ら参入するなどデリバリーは今後の未来において大きな役割を果たすはずです。

そもそもクラウドキッチン(Cloud Kitchen)がどんなものなのか?というと。

1. インターネット、オンラインでのみオーダーを受注
2. 調理する
3. Uberなどのデリバリーサービスに配達はお願いする

そう、厨房でつくるだけスタイルです。
さらにそのキッチンを何人かの事業主とシェアすることで家賃も断然安くなるし人件費も減る。その差額をデリバリー費用に充てるといった内容です。

実店舗を経営しながらだとUberのマージン(35%)が高く思うのはここだと感じます。なにせ普通に家賃払ってるし人件費もあるし。
しかしながらデリバリーの需要が増えるのは目に見えています。

フードコストや人件費固定費を見直す良い機会になるかもしれませんね。
ただUberに頼らなくても地域内でならば、上手にできる手立てがあるかもしれません。そもそもデリバリーなので商圏は配達可能エリアになります。
地域で協力しあうことも大切です。
これに関してはANYのある奈良でも考えていきたい部分でもあります。

この機会にテイクアウト専用アカウントの運用をはじめる方がいたり、タクシー会社がデリバリーをしてくれるサービスをはじめたり実際に動き出しています。

デリバリーはひとつの販売チャネルとして確保していくべき部分でもあります。もしかするとここでも新しい発想とクリエイティブでカフェデリバリー界のゲームチェンジャーが生まれるかもしれません。

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売り方の固定観念を壊す。新しい変化を未来に向けて仕掛ける

ここまで何が重要でどう動いていけば良いのか考えてきましたが結局カフェが届けたいものは「食」や「人」が生み出す”温もり”や”物語”だと思います。そこに消費者がこれからは参加型というか、一緒に共有して同じ時系列で進んでいけることが一つの「価値」になると感じています。

カフェはこれまでのやり方から一足先の方法に挑戦していかなくてはなりません。

これまでのいい部分を違う形で活かすために固定観念をぶち壊し、仕掛けていかなければなりません。
「ウチは地域の常連さんがくればそれで大丈夫!」
というカフェオーナーさんはこれまでとさほど変わらなくてもいいかもしれませんがそれで成り立つビジネスモデルはそうそうありません。
やはり多くのカフェが変化を求められています。ANYも例外ではありません。そもそもまだ起業して1年未満。前進あるのみです。

売り方は個から集団へ、そして継続へ。

そして、これまでカフェはそれぞれ「個」で販売しているケースがおおかったと感じています。もちろんチームアップしてコラボしたりすることはよくあります。ただ集団で同じ目的意識をもって、みんなが同じ立ち位置で販売する方法ってあまりなかったと思います。一つあるのはフェスがあります。

一つの販売チャネルとしてイベント、コーヒーフェスはかなり大きな影響を持ってるし何より楽しい。
ただしこれはリアルでの出来事だった。だから私たちはこれをインターネット上でオンラインで出来ないかと考えました。

これがANYが2020/4/6から2020/5/10まで行った STAY STRONG COFFEE ROASTERS PROJECTSのはじまりの1つの要因です。

正直すごく楽しみにしていた「仙台コーヒーフェス」も中止になってしまったのですごく悔しかったし、ここでアクション起こさなかったらいつやる!って火がつきました。正味1週間ちょいで企画から実行まで行き着きました。アドレナリンを放出しすぎてて、すごい顔をしていたと思います。

このプロジェクトについては別で詳しくお話します。もしくはブログで紹介していますので気なる方は是非お読みくださいませ。

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