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保育士のつぶやき
発表会の配役
皆さん、こんにちは。
今日も1日お疲れ様です。
2022年も気づけば終わりが見えてきましたね。
保育園は、どうしても年度末(3月)が1年の終わりのように感じますが、やはり師走も世の中の気忙しさと共に忙しく感じる月です。
又、発表会やお遊戯会のような表現遊びを披露する行事も、この時期や年明けすぐに迫っている方も多いのでは…?
私の勤めている所も、以前は2月が主流でしたが、インフルエンザや胃腸炎が流行る時期で体調を崩しやすいという事もあり、いつの間にか年内に開催する事が主流になりました。
なので、今、まさにその時期です(;^_^A
この時期の開催は、冬の病気が流行り出す前でメリットもあるのですが、
ホンネを言わせてもらえば、運動会が終わって約2か月後の開催になり、保育士の担任の立場からしたら、運動会が終わり気持ちが休まる間もなく、この発表会の構成を考え、準備を開始するのはシンドイです。
これを言うと「年度初めから、計画的に進めていればそんな事ないでしょ?」と言われます。
考えてはいます、いますとも!
まずはリサーチ
担任になり、「この子たちは和物(いわゆる日本の昔話)か洋物(イソップや海外のお話)どちらのイメージかな?」「(いろいろな物語を読み聞かせて)この話は食いつきがいいぞ!」等々、リサーチから始めているのです。
でも、日々に追われて、目の前の事をこなし続けている私たちは、本腰入れて動けるのは、やはり目の前にやってきてからになっちゃいます。
題材の決定
で、いざ題材を決定したら、子ども達と一緒にそれぞれの役になり物語のストーリーに沿って遊びます。(子ども達と遊び始める前に、大まかな構成やクラスの子どもの人数に見合った配役の数、ストーリーのアレンジなどはしておきます)
その後に配役を決定する
ここが保護者と保育士の気持ちの相違が生まれるところかな?と思っています。保護者からしたら「なんでうちの子〇〇の役なのかしら?」とかって思うんですかね?
私は、保護者からそういった事を言われたり、ご意見いただいたりした事はありませんが、内心は思っているのかもしれません。
「どうやって決めているのか?」くらいは思うのでしょうか。
私の場合はですが・・・
簡潔に言ってしまえば、【適材適所】【クラス全体のバランス】です。
簡潔に言いすぎましたね(笑)
どういう事か
大人もそうかもしれませんが、子どもは特にやった事もない事をすぐ器用にこなす事はできません。何事も経験や積み重ねが必要です。
なので、発表会がある事は決定しているので日々の生活の中で人前で話をする経験を取り入れています。
それも、「好きな〇〇は何ですか?」と質問された事にその場で答える機会だったり、「保育園がお休みの日に何をしていたか」などテーマに沿って自分で考えた事を発言する機会だったりと、色々バリエーションを持たせています。
そういった経験の中で、
・人前に出ただけで目が泳いで、ドキドキしてしまう子
・堂々と答えられる子
・人前に立つのが好きな子
・うまく言葉に表せない子 ・・・etc
と、その子その子の性格も含め、姿はさまざまです。
場数を踏む
繰り返し、同じような経験を重ねる事で自信を持ち堂々と話せるようになる子もいます。ドキドキしていた子がなんとか自分の言葉で表現できるようになったりもします。
保育士は日々の小さな成長は決して見逃しません。
発表会の意義
運動会は、運動機能の成長を披露する場
発表会は、言語や歌などでの表現ができるようになった事を披露する場という感じでしょうか。
年齢を重ねるにつれ、人から見られる事に恥じらいも出てきます。
しかし、年長児くらいになると、「恥ずかしいけど、頑張ろう」と自分の気持ちをコントロールしてそこを乗り越えようとします。心の成長もできる場です。
結果、どういう事か
さまざまな経験を重ね、それぞれは日々成長しています。
発表会では、その成長した姿を披露し、子ども達には出来た!やり切った!という達成感を味わってもらいたいと思っています。
★人前に立つのがやっとだった子が、一言ではあるけど、そのセリフが言えるようになった
★顔が真っ赤になっちゃうような子だけど人前に立ち、脇役だけど堂々と頑張っている
★人前に出るのは苦ではなく、何かに成り切って遊ぶのが好きな子が、セリフの多い役になり、劇を引っ張っている
どれにも共通する事は…
みんな、それぞれ1歩ステップアップしているという事です。
保育士はココを大事にしています。
ただ、保育士の一存で決めているわけではありません。
が、子どもの希望ばかりでもありません。
表現が得意な子が全て主役級の役だけに固まってしまっても劇は成立しませんし、脇役の導きがストーリーの中にはあったりもします。
そこで、年長クラスでは、子ども達に『やりたい役3つ決めてきて!』
と、お願いしました。
3つ挙げてもらえれば、私の意向を踏まえてもその中のどれかには当てはめてあげられると思ったからです。
あと、それを決める前までにも『〇〇ちゃんは、△△の役、上手だな~。本当の時もやって欲しいな。』など、日々色々な事をつぶやいておくのです。
そうすると、子どもも『私、僕って△△の役、上手なんだ!』と自信になり、その役が適役なんだ~と喜んでくれたりもします。(いわゆる根回しってやつでしょうか?)
最後に
なんだか、支離滅裂にツラツラと書いてきましたが、
子ども達にも、運動で自信を持って輝ける子・お絵描きや制作などの芸術面で輝ける子・歌や劇などの表現で輝ける子など、個性がありみんな十人十色です。
その中で、お遊戯会も避けて通れない行事の一つ。
それを皆が、自信を持って参加できるようにするには…と日々、いろんな角度から考えてます。その考えをまとめた結果の配役決めなんですよ~という事が少しでも分かってもらえたら嬉しいです。
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![Tomomi Yagame@元公務員保育士→kindle出版・代行](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107427324/profile_1497112bc09d4f767713c4f6f76097d3.jpg?width=600&crop=1:1,smart)