神宮外苑伐採の利権、自然への冒瀆
故坂本龍一先生の悲痛な遺志さえも無視して突き進む小池都政の断末魔は、もはや唖然として言葉を失うばかりです。
これまで、大多数の人々が署名活動や要望書の提出を通じて、神宮外苑の再開発計画見直しを要請しているにもかかわらず、聞く耳をもたない姿勢は、行政として民意を無視した傲慢にほかなりません。
一見して環境問題に傾倒してきたかの知事の正体は、限りなくブラックで、開発事業者との蜜月の関係にあるのでしょう。
この大都会砂漠の真ん中でもたくましく育まれ、貴重なオアシスを形成する樹齢100年以上の樹木林を伐採することに、良心の呵責を微塵も覚えないなら、その心の内をしっかり表明して説明責任を果たしてください。
世界の主要都市を見ても、ニューヨークのセントラルパーク、ロンドンのハイドパーク、パリのブローニュの森しかり、都会の生活を和ませる緑豊かな景観と歴史を心から大切に維持しています。私たち人間だけでなく、樹木に生息する鳥たちや動植物の叫び声を、痛切に受け止めてください。
都知事と大手業者の主張するごまかしの計画は、高層ビルと巨大な施設を建造する商業利権にまみれ、母なる自然の保護をないがしろすることは、様々な識者の賢察により既に明らかです。
1926年から既に100年近く、先代が美しく保ってきた、かけがえのない首都の至宝を損なう暴挙です。21世紀を生きぬく若い世代に託すべき自然を破壊して、お構いなしとする都政に、怒りが収まりません。
小池知事とこの事業主である、宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事、三井不動産は、胸に手を当てて、直ちに背徳的な本計画の撤回をしてください。