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価値観を共有し、組織の‘WHY’を探る:SA部チームビルディングの取り組み

こんにちは! Antwayでシステムアーキテクト部のマネージャーをしている佐々木です。
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これはなに?

SA部では、これまで別々に活動していたデータ組織とエンジニア組織の連携を強化するため、初めてのチームビルディングを実施しました。本記事では、どのようにしてチームビルディングを企画・実行し、その結果がどうだったかについてお伝えします。

背景

SA部では、従来からデータ組織とエンジニア組織が存在していましたが、案件プロセスや会議体が別々であったため、実質的には異なる組織のように扱われていました。しかし、今期からのチーム体制やメンバーの変更、協働する案件の増加を受けて、組織全体としての連携を強化する必要性が高まりました。

問題

一方で、組織としての一体化にあたり、以下の問題があると考えました。

組織の役割について認識GAP

  • SA部は創業初期から存在しているが、近年の会社・事業状況や組織体制の変化に伴い、組織の存在意義が暗黙的に変わってきていると感じていた。

  • 特に、古参メンバーと新規メンバーの間で組織の役割に対する認識に大きなギャップがある可能性があり、まずは全員が同じ方向を向けるために目的の共有が重要と判断した。

メンバー間の価値観が不透明

  • 各メンバーの背景や価値観の理解が浅く、効果的に協力するのは難しい。

  • 短時間でお互いの価値観を理解し、チームの結束力を高めることが必要。

やったこと

今回のチームビルディングでは、2つのアクティビティを実施しました。

  1. バリューズカード
    メンバー同士の価値観をライトに共有できるアクティビティです。楽しい雰囲気の中で実施することができ、事前準備も不要なため、短時間で効果的な価値観共有が可能でした。

  2. インセプションデッキ
    アジャイルプロジェクトのチームビルディングでよく使われるインセプションデッキを使い、組織としての‘WHY’を探る活動を行いました。本来はプロジェクトチーム向けのフレームワークですが、組織用に応用し、共通認識の醸成に活用しました。

なぜこのアクティビティにしたのか?

バリューズカードの選定理由

  • 短い時間でお互いの価値観を共有できる

  • 楽しい雰囲気で進行しやすく、関係がまだ浅いメンバー同士でも取り組みやすい

  • ライフラインチャートのように深い自己開示が求められるものは事前準備や発表時間がかかる上、関係が浅い中だと本質に迫る深い開示ができないのではないかと考え、現段階のチームには適さないと判断しました

インセプションデッキの選定理由

  • 組織の‘WHY’を考えるうえで最適なフレームワークであると考えました

    • タックマンモデルに照らし合わせると我々は形成期であり、チームのWHYが固まっていない状態である

    • 全部通してやると時間がかかるが、今必要な部分をピックアップしてディスカッションするカスタマイズができそう

  • 組織での応用事例も少ないながらあり、参考にすることで準備に時間をかけずライトに実践できそう

実施の流れ

当日のスケジュール

当日は以下の流れで実施しました。

かなりきつきつ

メンバーの予定の都合で午前の部・午後の部で分けました。せっかくなのでランチも全員で食べにいきました。

各アクティビティのタイムライン

バリューズカード(40分)
まずは午前中の1時間を使って、バリューズカードによるメンバー同士の価値観共有を実施しました。これにより、メンバー間の理解が深まりつつ、場の雰囲気が和み、後半のアクティビティに向けていいアイスブレイクになりました。

カードゲーム感覚でやれるのでかなり楽しい
遊び心を大事にするメンバーもいて意外な発見も

インセプションデッキ(2時間半)
スライドを厳選し、組織の‘WHY’に焦点を当てました。今回は以下の4トピックを選びました。30分ずつホワイトボードを使って深堀りし、チーム全員が組織の目的や意義について考える時間を取りました。具体的な進め方は参考にした記事通りで、タイムキーピングをかなり意識しながら進めたことで、予定通りに収めることができました。

  1. 我々はなぜここにいるのか

  2. エレベーターピッチ

  3. やらないことリスト

  4. 夜も眠れない問題

移転した新オフィスでホワイトボードが充実したことでかなりやりやすかった


実施結果

良かったこと

  1. 関係性の向上
    特に新しいメンバーとこれまで一緒に仕事をしたことがないメンバーが、コミュニケーションを取るきっかけを得られました。

  2. 価値観と組織の捉え方の共有
    個々人の背景にある価値観や組織に対する見方を共有できたことで、お互いの発言の意図をより深く理解できるようになりました。その結果、フィードバックを前向きに受け取る姿勢が育まれたと感じています。お互いのナラティブを知ることが組織構築の中で非常に重要であると考えているため、やってよかったです。(以下の本がすごくいい)

次回に向けて

  • より深くナラティブを知るアクティビティ
    次回はライフラインなど、よりお互いの背景にあるナラティブを知ることができるアクティビティを検討したいと考えています。

  • インセプションデッキのさらなる活用
    今回は取り上げなかった他のインセプションデッキの内容も試してみたいです。ご近所さん、トレードオフスライダーなども気になってます。

  • プロジェクト開始時での活用
    チームビルディングだけでなく、プロジェクト開始時にもインセプションデッキを活用し、共通認識を醸成するのに役立てたいと考えています。

まとめ

今回のチームビルディングは、新たにスタートしたSA部にとって、非常に有意義なものとなりました。価値観を共有し、組織としての‘WHY’を探ることで、メンバー同士の結束が深まりました。これからも継続的に、より良いチーム作りを目指していきます。

今回作ったインセプションデッキ成果物


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