想いを込めて試合を支える。アントラーズの試合運営担当者を募集中!
こんにちは、試合運営チームの中村です。
アントラーズでは現在、私もメンバーの一人である試合運営担当を募集しています。
今回のnoteでは、鹿島アントラーズにおいて試合運営担当がどのような仕事をしているのか、業務内容と魅力を、実際に働く私からお話ししたいと思います。
試合運営とは
試合運営チームは、試合興行を成立させるために、お客さまに安全に試合を楽しんでいただくために、また、少しでもアントラーズが勝利に近付けるように、試合運営することを仕事としています。
例えば、セキュリティや交通アクセス対応の体制を整え、来場された方々に快適に応援いただける環境を作ることや、競技関係者がスタジアムに来場されてからプレーに集中できるようにすることをはじめ、試合日程の調整や交渉をクラブの窓口としてJリーグ側と行うことも、業務の一つです。とにかく、試合に関わるすべての業務を統括するのが運営の仕事です。
とはいえ、実際に働いている様子を見ないとどんな業務か想像するのが難しい仕事だと思います。今回はできるだけ、分かりやすく、より具体的に内容を紹介していきます。
シーズン開幕に向けて
円滑な試合興行を成立させるためには、事前の準備がとても重要です。まずはリーグの開幕に向けて準備を行います。毎年、公式戦自体はシーズン終了で一区切りを迎えますが、それは同時に来シーズンへのスタートを意味します。例えば、スタジアム関連設備や芝生はシーズンが終わった時点で点検し、修理が必要なものがある場合は、担当者と調整して新シーズンに備えた作業を進めていきます。
シーズン開幕への準備として、アントラーズの試合運営チームでは大まかに実施すべき以下のtodoを設定しています。
日程調整とスタジアム確保
スタジアム関連設備の点検・修理依頼と芝生の調整
交通機関・行政機関(警察消防含む)・サッカー協会など関係各所との打ち合わせと調整
スタジアム売店/運営ボランティア説明会
運営備品・マニュアルの確認・準備 ...and more
年間を通して興行を行う上での土台となるスタジアム関連設備・芝生はもちろんのこと、交通機関や警察・消防などを含む民間・行政機関とは事前にすり合わせを行う必要があります。安心安全かつ円滑な興行実施のためには、関係各所との緊密な連携は不可欠です。
ここからは、シーズン中の運営業務を説明していきます。
【試合1週間~2日前】
ビジタークラブ・マッチコミッショナー・審判員への資料送付
予想入場者数のシミュレーションと警備計画の作成
演出資料のチェック
シフト表の確認(運営スタッフおよびボランティアの手配)
警察・消防・公共交通機関への連絡
災害対応の準備(天気予報などから想定される災害のシミュレーション)
来賓・スカウティングなどの観戦場所の確保 ...and more
公式戦が始まると、試合日に向けた業務内容(todo)がより具体的になります。試合興行を実施するうえで必要な運営スタッフなどのリソース確保から、当日のスタッフ用の弁当・ドリンクの発注まで、試合運営担当は大小さまざまなtodoを、遅滞なく丁寧に完了させることが求められます。
【~試合前日まで】
マッチインフォメーション作成(試合のタイムスケジュールやイベント資料など)
スタジアム場内外の準備
ピッチコンディションの確認
備品や飲食の発注確認
スカウティング座席表の準備 ...and more
試合前日までのtodoでは、競技運営で必要なドキュメントや物品の準備を中心に、場内外アクティビティ/動線を考慮した緩衝帯の設置など、お客様や競技関係者を迎えるために必要な準備を整えていきます。
シーズン中(試合当日)
中には1993年のJリーグ開幕から継続して活動する”30年のレジェンド”もいます。
試合当日、試合運営担当には競技運営を円滑に進めつつ、スタジアム全体を統括、コントロールする役割も求められます。競技においては、時間管理を中心としたマネジメントを行い、試合興行全体では、来場されたお客様一人ひとりが、安全・安心に楽しめるスタジアム環境を、最後の一人がお帰りになるまでキープし続けることが必要となります。
試合当日の天候の確認
各ミーティングの実施(スタッフ・警備・ボランティアなど)
運営関係者や競技関係者の受け入れ
ピッチインスペクション(競技役員とピッチ上の最終チェックを行う)
全体スケジュール管理(開場時間やキックオフコントロール…etc)
フィールドレベルのマネジメント・試合経過の記録や交代確認など
試合終了後のセキュリティ事案の対応
公式記録の完成・配布
マッチコミッショナーとのミーティング ...and more
また、スポーツを中心としたライブエンタテイメントには、想定外のトラブルはつきものです。そうしたトラブルを未然に防ぐ準備とともに、仮に発生してしまった場合は、いかに初期のタイミングで処理できるかが重要です。そのために「シーズン開幕に向けて」で触れた「マニュアルの準備」や「関係各所とのコミュニケーション」が大切となります。
大きな責任とやりがい
ACL(AFCチャンピオンズリーグ)やFIFAクラブワールドカップに出場した際はチームマネージャーやセキュリティ担当者としてFIFA(国際サッカー連盟)やAFC(アジアサッカー連盟)、海外クラブとの調整・交渉を行います。
試合後にピッチから見る選手やスタンドにいるファン・サポーターの皆さんの笑顔、勝った後に交わすボランティアさんとの熱い握手やアルバイトスタッフ、警備員のホッとした笑顔。これは試合運営担当に限ったことではないと思いますが、スタジアムに来場された方々の「笑顔」を見ることが、一番のやりがいです。
運営の仕事は数字で評価されたり表されたりするものでは決してないかもしれませんが、試合運営はこのような「無形のモノ」によって支えられています。また、年間20試合以上のホームゲームを運営していますが、一つとして同じ試合はありません。もちろんアウェイゲームにおける運営・競技サポートも重要な業務であります。
その「1試合」にどれだけの想いを持って準備し、選手をピッチへ送り出せるか。躍動する選手、それに呼応する応援、来られた方のモチベーションを高める会場…まさにスタジアムは「生きもの」です。それをもっとも体感できる役割であると思います。ただ、それと同時に来られたすべての方々の「命」を背負う責任と覚悟が必要なポジションです。試合中に地震や雷などの災害が起きたらなど…、考えればキリがないほどの想定をしておかなければなりません。試合運営として、ピッチに立つということは大きなやりがいがあるということと同時にそれだけの責任を背負うということだと思います。
こんな人が向いている。こんな人と働きたい
「細かいところに気が付き、進んで動ける方」
「気遣い」ができることは、とても大切な要素です。気遣いができることは、変化に「気が付く」ことでもあります。ちょっとした変化や違和感などに気付くことができるか、気を配ることができるかということが、トラブルを未然に防ぎ、円滑な業務の遂行につながります。「クラブのミッション実現に向けて、業務の本質を捉えられる方」
運営という仕事に必要な要素として、「計画性/先読み力」が挙げられます。いかにして万全に近い準備ができるかが、成功と失敗の分かれ道になります。そして適切な優先順位の付け方など、業務を理解し、勘所をしっかりと押さえることがとても重要になります。選手が試合に集中できる競技環境を用意できるか、お客様が安心して観戦できる環境作りができるかなど、運営担当が果たすべき役割をしっかりと理解することが求められます。「チームワークを意識し、個人および組織としての目標完遂を両立できる方」
運営というポジションは仕事柄、多くの組織や人員を管理監督しなければなりません。だからこそ、多くの方の協力のもとで仕事が成り立っているということを忘れてはなりません。その基本を常に頭に入れて行動することが大切になります。「丁寧にコミュニケーションをとり、課題解決に導くことができる方」
運営担当には社内・社外問わず、数多くの人とコミュニケーションを取ることが求められます。特にトラブルや物事がうまく進まない時、状況を打開するための最適解を導くためには、コミュニケーションパスとコミュニケーションスキルの両面を兼ね備える必要があります。
いかがでしたか?募集要項の確認とご応募は、以下のリンクよりアクセスしてください。
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<運営(試合運営)募集要項>
それではまた次回のnoteで。
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