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地域の企業とクラブを結ぶ、鹿島アントラーズの「地域セールスグループ」とは?

こんにちは、人事・労政チームの天野です。

鹿島アントラーズは1991年に創設され、現在までAFCチャンピオンズリーグを含む20のタイトルを獲得してきましたが、その歴史の中でホームタウンをはじめとする地域との関わりは欠かすことができません。

地域の課題解決や活性化のため、地域に所在する企業と鹿島アントラーズ、または企業同士を繋げる役割を果たしているのが「地域セールスグループ」です。

地域セールスグループでは、ホームタウン周辺に拠点を構える企業を中心にセールス活動を行っておりますが、その具体的な役割や日々の取り組みについて、見えにくい部分もあるかと思います。そこで今回のnoteでは、地域セールスグループとそこで働くメンバーについてご紹介したいと思います。


地域セールスグループとは?

下図は鹿島アントラーズの現在の組織図です。セールスDiv.はパートナーグループと地域セールスグループの2つの組織で構成されています。

パートナーグループでは、パートナー企業(スポンサー企業)の新規開拓を進めるとともに、パートナー契約に基づく権益とクラブが有する資産を利用することによりパートナー企業が抱える課題の解決に取り組んでいます。

今回のテーマである地域セールスグループでは、ホームタウンである茨城県の鹿行(ろっこう)地域5市を含む茨城県全域、および茨城県と千葉県にまたがるフレンドリータウン12市町村を中心とした地域企業をターゲットに、セールス活動を行っています。

ご協賛いただいた企業は「ANTLERS BUSINESS CLUB(ABC)」のメンバーとして、地域貢献・社会貢献活動へともにご参画いただいたり、ビジネス機会の創出を目的とするビジネスミーティングに参加いただくことで、クラブを中心とした地域の活性化にご協力いただいています。これらの地域貢献・社会貢献活動やビジネスミーティングの企画・運営も地域セールスグループの役割です。

2024年6月に開催した高校生向け企業説明会の様子

こんな人たちが働いています!

次に、実際に地域セールスグループで働いているメンバーにご登場いただき、具体的な業務など、あれこれお話を聞いてみたいと思います。

長山 有花さん(写真左)
ー 2019年2月に入社
ー 経理を経て、パートナーグループ・地域セールスを担当

小沼 貴大さん(写真右)
ー 2014年2月に入社
ー 入社以降、一貫して地域セールスや行政連携など地域と密接に関わる業務を担当

ーまずは、お二人の鹿島アントラーズ入社の経緯や入社以降の変遷についてお伺いしたいと思います。

長山:もともと子どもが小さいうちは地元企業の経理職で時短業務で働いていました。子どもが大きくなり動ける時間も増えたため、もっと自分の可能性に挑戦したいという思いから、フルタイムで地元で働ける仕事を探していたときに鹿島アントラーズの経理職の募集があり、応募・採用となりました。入社後は経理を約1年経験した後、現在のセールス職へ異動となりました。

小沼:まだ学生だったときに東日本大震災がありました。当時は地元を離れていたのですが、たまたま地元の鉾田市に帰省していたタイミングで被災しました。家族と一緒に地震を経験することになったのですが、その時に「家族と一緒に暮らしたい。地元での仕事をしたい」という想いが芽生え、地元に戻ることを決心しました。

鹿島アントラーズのファンクラブ事務局を運営している会社に入社し、チケット営業に2年間従事しました。その後に鹿島アントラーズへ入社し、地域セールスの業務を中心に担当しています。

ー具体的にどういった業務を日々行っていますか?

長山:日々の仕事は新規営業と既存顧客とのコミュニケーションが中心となります。その他にも、既存顧客に対するアナウンスやABCの協賛企業が権利として保有している看板の管理など、ABC事務局としての業務も担当しています。

小沼:私も新規営業と既存顧客とのコミュニケーション(BtoBの推進やネットワークの構築)を行っていますが、それと並行して、ビジネスクラブの理念協賛活動の企画・計画も担当しています。

また、シーズンが始まるとおおよそ隔週でホーム戦開催日があるので、場外イベントの仕込みや、メルカリロードやフードコートに出店するキッチンカーの手配・調整も行っています。

ー場外イベントやキッチンカーの充実にはクラブとしても力を入れている分、事前の調整や試合当日の対応など、とても大変ではないでしょうか?

小沼:そうですね。そういった方向性へ振れるきっかけの1つが、コロナ禍でスタジアム内の混雑緩和策の一環として、場外活性化プロジェクトが発足しました。キッチンカーの招致から始まり、大道芸やダンスバトルを催すなど、ご来場いただいたお客様の満足度にどう貢献するかを今も模索中です。

ー長山さんもマッチデーは普段とは違う業務を行っていると思いますが、どのような業務を担当していますか?

長山:マッチデーはVIPエリアの対応をメインに行っています。パートナー企業、ホームタウン・フレンドリータウンなどの首長の方々が来賓としてご来場されるほか、SÓCIOロイヤルの権利を保有するお客様もVIPエリアに来場されるので、皆様が満足してお帰りいただけるよう、さまざまなホスピタリティを行っています。

ー地域セールスの仕事に対するやりがいは何でしょうか?

小沼:地元出身ですので「鹿島アントラーズ」の看板を背負って、地元を盛り上げる仕事ができる点はとても魅力ですね。また、父親が嬉しそうに私の事を自慢していると母から聞いたことがあり、「この会社に入社して良かったな、親孝行になったな」と思いました。

長山:私も地元出身で、この街に育ててもらったので、地域に恩返しができることが一番のやりがいかと思います。2人とも地元の出身で小さいころからアントラーズが身近にある環境で育ちましたが、大人になって違う視点から鹿島アントラーズを見た時に、このクラブの存在を介して、もっと地域を盛り上げられると思っています。

「地域貢献」を1つのミッションに掲げるABCは、現在100社弱の企業様にご参画いただいています。多種多様な立場のABCの各企業様との対話を大事にしながら、ともに地域の課題に向き合い、より魅力的な街づくりを目指していきたいと思います。

ープライベートでの楽しみは?

長山:家族もサッカーが好きなので、休日にはアウェイ観戦に行くこともあります。様々な地域を見て回ることも自身の知見を増やす意味で重要なので、その地域の特産品を食べたりして楽しんでいます。チームの戦略を食卓で議論しあったりと、鹿島アントラーズをフル活用して、家族とのコミュニケーションを育んでいます。

小沼:私は入社当時から日本製鉄の東日本製鉄所鹿島地区の卓球部に所属しています。勝負事が生業ですので、自分でも勝負の世界に身を置いておきたいという気持ちがあり、今も続けています。
週2〜3回は練習しており、平日も夜19:00頃から21:00頃まで練習に励んでいます。また、会社が原則月曜日がお休みなので、その日も有効活用しています。

長山:地元の企業の方々とのコミュニケーションが多い仕事なので、プライベートでふらっと歩いているときも、ABCの協賛企業の方からお声がけいただくこともしばしばありますね。

ー最後に「こういう人が地域セールスに向いている!」と感じるのは、どういった人ですか?

小沼:短いスパンで成功しやすいなと思うのはいい意味で「人たらし」であることですね。ただ、それだけではダメだと思っていて、長期的な視点で考えたときには「地域のことを充分に知り、地域や各企業の活性化について、どれだけ引き出しがあるか?」といった点が重要になってくると思います。お相手も企業の代表の方ですので、そういった方の課題解決のパートナーになるという気概は大切だと思います。

長山:業務の内容としては比較的どなたでも挑戦しやすいと思います。ただ、その中でも「地域の応援団を増やして、クラブを強くしたい」という想いが重要だと思います。

小沼:地域セールスのメンバーは特にそういう想いは強いかもしれません。そういった想いが強すぎて、議論が白熱することもありますが、チームが目指すところは皆同じだと思っていますし、相手の考えのいいところや自身の考えの甘さを知る良い機会にもなっているなと思います。

鹿島アントラーズには「Go Bold」「All for One」「Be a Pro」という3つのバリューが掲げられています。地域セールスグループのメンバーも、これらのバリューを念頭に、1社でも多くの企業にABCへ参画いただけるよう、Be a Proなセールス活動やGo Boldなイベントの企画に邁進しています!

ホーム戦開催日に採用イベントを開催!

7月6日(土)の北海道コンサドーレ札幌戦の同日に、カシマスタジアムに隣接するカシマスポーツセンターにて「ANTLERS BUSINESS CLUB 転職フェア」を開催します!

ABC加盟企業の出展ブースへ自由にご訪問いただき、仕事内容、社内の雰囲気、どんなスキル・経験が生かせるのか?など、転職活動において気になることを各社の採用担当者からいろいろと聞くことができるイベントです。鹿島アントラーズもブースを出展します!

事前申込みをされた先着300名様には、ANTLERS BUSINESS CLUBロゴ入りオリジナルLEDライトと同日の観戦チケット(イーストゾーン自由席)もプレゼントいたします。転職をご検討されている方はぜひご参加ください!

最後に、鹿島アントラーズではさまざまなポジションの採用を行っています。アントラーズのミッション・バリューに共感し、ご自身のスキルや経験をプロサッカークラブという場で存分に発揮してくれる方をぜひお待ちしております!

それではまた次回のnoteで。