プロジェクトを支える絆。アントラーズファミリーで切り拓く未来。
こんにちは、クラウドファンディングプロジェクトチーム事務局の寺嶋です。
アカデミーの専用グラウンド建設に向けたクラウドファンディングプロジェクト「#アントラーズの未来をみんなで」に多くのご支援、ご賛同をいただいております。誠にありがとうございます。
既に1,700名以上の方から、1.4億円を超える多大なるご寄付をいただき、改めて事務局としてこの場を借りてお礼申し上げます。9月3日から始まったクラウドファンディングの期間も、いよいよ残り1日となりました。御礼(リターン)の目玉であるスペシャルマッチ、そしてアントラーズファミリー全員で作り上げてきたこのプロジェクトには、さまざまな願いが込められています。今回のnoteでは、その思いを、皆さんにお届けできればと思います。
今回限りのスペシャルマッチを通じて伝えたいこと
すでにさまざまなメディアでも紹介されているように、今回のクラウドファンディングプロジェクトは柳沢敦ユース監督、小笠原満男テクニカルアドバイザー(T.A)、中田浩二クラブ・リレーションズ・オフィサー(C.R.O)を中心に進めてきました。今もスタッフとしてクラブを支える3人の、アントラーズの未来を託す子どもたちへの思いからできあがった企画です。
リターンの目玉であるスペシャルマッチも、「アカデミーの子どもたちにプロの厳しさを含めて伝えたい」「成長するためのキッカケを与えられるような舞台にしたい」という3人の願いから生まれました。スペシャルマッチの開催日はクリスマス翌日の12月26日。年の瀬のイベントとなりますが、そんな彼らの思いに応えようと賛同したOB・現役選手(アカデミーOB・そして遠藤康選手も)が、続々と試合出場を表明。そのような姿に、みんなでアントラーズの未来を担う子どもたちを育てていくという絆の強さを感じました。
試合当日は、「アントラーズの未来をみんなで」を合言葉に、ご支援頂いた沢山の皆さん、OB、アカデミー出身の現役選手の温かい思いがひとつになるアントラーズファミリーらしい素敵な一日になると確信しています(実際に素敵なイベントになるよう、我々も頑張ります)。
これまでもアントラーズでは、ジーコテクニカルディレクターの引退試合、柳沢ユース監督・新井場徹さん・中田C.R.Oの引退記念試合など、豪華なレジェンドたちが出場するイベントを実施してきました。過去にこうした企画を手掛けてきたアカデミーチーム・マネージャーの高島雄大は、「OBだけでなく現役選手が混ざって試合するのはクラブにとっても稀です。今回はこれまでのイベントとは違うプレー強度で、かなり面白いと思います。出場する現役のプロ選手にとっても、これだけのOBとプレーする機会はないので、良い時間になるでしょう」と話しています。
現役とOBを合わせ、30名を超えるメンバーが集まりました。今後、このような選手たちが出揃うイベントはもう2度とないのではないかー。それは決して大げさではなく、アカデミーの選手たちにとっても、厳しい世界で戦ってきたOBや現役のプロ選手と試合を行える機会はとても貴重な場となります。
現役を引退したOBたちの「勝ち」にこだわるプレーと揺るがないスピリット。未来のアントラーズを背負うアカデミーの選手たちの闘志。
全てが、真剣勝負――。
プロフットボーラーを夢見る子どもたちと、夢を叶えてプロで戦ってきたOBたちの熱い戦いを楽しみにしてください。
クラブを支え、後押しする愛情
今年、クラブは創設30周年を迎えました。
特設サイトの歴代選手名鑑を見返してみると、多くの選手たちによって、クラブの歴史が作られてきたことを感じます。
クラブOBは、これまでも試合日のオンラインファンイベント「鹿ライブ」※や、地域、パートナーのイベントなどに出演。様々なかたちで関わり、時にはクラブハウスにも顔を出し、クラブの試合結果や状況などを常に気にかけてくれています。
「僕たちもプロジェクトを支援します」
10月中旬、アカデミー出身の現役7選手(土居聖真選手、町田浩樹選手、上田綺世選手、沖悠哉選手、染野唯月選手、山田大樹選手、舩橋佑選手)から事務局に相談がありました。すでにスペシャルマッチへの出場は決まり、選手会からの寄付も進めていたなか、アカデミー出身選手として寄付の申し出をしてくれたのです。
今回のスペシャルマッチに向けて、出場予定のOBたちは身体を鍛え、トレーニングに励んでいると聞いています。
そして、現役選手たちもその思いを感じ、行動し、スペシャルマッチを心待ちにしています。
サポーターがいる中でプレーをすることの意味、子どもたちへ伝えたい気持ち、そこにはいつも、鹿島アントラーズへの「愛」があふれています。
※「鹿ライブ」:クラブOBと中田C.R.Oが試合をリアルタイムで観ながらトークを展開する、副音声番組です。
自発的に広がった応援の輪
プロジェクトが始まってしばらくすると、「社会人でないから今は寄付できないけど大人になったら寄付したい」といった声や、「(寄付は難しいけど)何かできないかな」といった皆さんの声がSNSなどを通じて届きました。
寄付以外のかたちでもクラブを愛するアントラーズファミリーが今回のアカデミーフィールド建設に参加できないか、とプロジェクトメンバーで話し合い、9月30日よりアカデミー専用グラウンドの名前を募集するキャンペーンをスタート。SNSを通じ、「#アントラーズの未来をみんなで」をつけてアイデアの投稿を募集しました。
多くの皆さんがアイデアを発信してくれたことで、 そのSNSの投稿がさらなるプロジェクトへの賛同者や投稿のシェアにつながり、アントラーズの未来を応援する輪が広がりました。
アクションを起こしてくださったすべての皆さんに、心から感謝しております。新たに建設するグラウンドがアントラーズを愛する多くの方々の思いがつまった場所であることを、アカデミー選手たちには伝えていきます。
合言葉のタイトルに込めた思い
最後に、このプロジェクトの名前の由来を紹介します。
選手、スタッフ、ファン・サポーター、地域、パートナー。アントラーズは多くの方々に支えられ、歴史を作り、前へと進んできました。アントラーズファミリーという言葉は、クラブがこれまでもこれからも大切にしていく、絆の象徴です。
アカデミー専用グラウンドをクラブ単独で作るのではなく、アントラーズファミリーとともに作り上げる。そこから、選手一人ひとりを人間としても育み、未来を切り拓いていく。単純なクラウドファンディングではなく、どうやってその目的を伝え、共感してもらうのか。プロジェクト名は、そのためのメッセージを合言葉にしたものです。
これからも結束し、ともに歩みましょう。
アントラーズの未来をみんなで。