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終活を意識しつつ婚活 〜婚活もどき日記84〜

結婚相談所の見合いで、待ち合わせ場所に着いて
「まさかアレじゃねーよな……」
と思った人が「あ、ちあきさんですか?」と声をかけてくる率がまあまあ高い。

例1)上下オレンジの作業服男
例2)清潔そうな写真と別人で、眉や無精髭が密林状態の男
例3)こちらが待ち合わせ場所に10分前に着いた時点で、ずっと俯いてスマホを触っており、定刻になって初めて顔を上げて声をかけてくる男

あと例3のような奴は、あらかじめ相談所の見合いページに登録しておく「お互いを見つける目印」がわかりづらいことが多い。

「紺のカバーのスマホ持ってます」
と書いてあったのに、
「どう見ても黒のカバーじゃねーか! えらく擦り切れとるし!」
とか
「水色ストライプのシャツを着ています」
と書いてるくせに、
「ジャケット羽織ってちゃわかんねーっつの(かつめっちゃ細いストライプで、半径1メートルくらいまで近づかな見えへん)!」
とか。


さて、この結婚相談所だが、マッチングアプリに比べれば登録者数が圧倒的に少ない。

システム上、月に25人くらいにアプローチを送って一部からOKの返事があり、
かつ、いくつかアプローチも受けて、月に何人かと見合いをするわけだが……

登録2ヶ月目ともなると登録者リストも見終わったし、めぼしいお相手へのアプローチも送り終わった。

あとは、新入荷(新規登録者)があればチェックするものの、そうそう「いいな」と思える相手は見つからず……。

ひとことで言えば、飽きてきましたね。

今のところ2人と「トライアル交際」中だが、どちらも仕事の関係で休みがなかなか合わない。
飽きたとはいえ、現在の交際状態を続けるなら、その間は相談所には所属し続けなければならない。

もしくは「成婚退会」するかだが、
今のところはどちらも「こいつと一緒に暮らしたいか?」と訊かれれば「いや、特に……」という感じである。

なお両者とも、こちらの現在地から電車で片道2時間くらいかかるところに住んでいる。
より見込みが高そうなほうは、住み込みの職場(一次産業系)で働いているらしい。
一方、私は職場の徒歩圏内に住んでいる。
結婚するとなったとして、通勤が徒歩数分から2時間に伸びるのは嫌である。
向こうも同じく、徒歩0分が2時間になるのは嫌であろう。

となると、同居できないのは目に見えている……。

「週末夫婦」みたいな形なら有りだろうか? 
(単身赴任の人がやってるイメージ)
と思わなくもないが——こちらの結婚する目的の一つには「経済的不安の解消」があるのに、家賃や生活費を折半できないなら意味がないではないか、とも思う。

「うちの職場が大幅なリモートを認めてくれるならアリか? 校正用のゲラや著作権・印税の書類は全部スキャンして、PDFでやりとりできれば……」
とも考えてみるが、そのうち
「なんでこっちばっかり、色々考えなあかんねん!」
と、(まだそんな具体的な話もしていないが)相手に勝手に腹が立ってくる。

「人生でやったことないことをやってみよう」感覚で始めた婚活だったが、
先日、学生支援機構の奨学金返済ポータルサイトに初めてアクセスし、自分の返済額(というか借金)をみっちり計算してみてから、もっと現実的に考え始めた

父親は自衛隊の幹部だったが、ギャンブル依存で破産しやがった関係で、見かけ上の収入ばかり高く、奨学金は利子付きしか借りられなかった。

リーマンショックだの何だののために就活は困難を極め(というかさほどやる気もなく)、
学生生活をダラダラ延長したがために、借金は現在の年収分くらい残っている。

利子分の負担を減らすべく早期返済を考える一方で、
「でも、貯金をはたいて返済した次の日に事故に遭ったり……そもそも来年あたりに第三次世界大戦で地球が滅びたりしたら、返す意味ないよな?」
とも思い、なかなか踏み切れずにいる。そこで、

結婚して経済面のセルフセーフティネットを構築できれば、大いに気分が楽になるな!

という付加価値を見出し始めたところなのである。

……なお、結婚後のライフイベントにも費用がかかるのが一般的だが、
「奨学金の返済があるので、式なんか挙げる余裕はない。やりたいならお前が全部出せ。あと子供産む気もない。出産費用も教育費も出す余裕はない。どうしてもというならお前が全部出せ。なお無痛分娩限定な」
ということは、結婚が決まった段階で宣言しておくつもりである。

——と言いつつ、Twitterで「息子の結婚相手が奨学金返済を抱えていないかどうかはチェックする」という母親女性のツイートも目にしたことがあるので、そう甘くはないかもしれない。
(というか、そんな干渉してくる姑とか嫌すぎるな)

いくつで死ぬかはわからないが、
「ああ……若い頃の借金返済に追われて、やりたいこともできない人生だったなぁ」
などとぼやきながら天に召されたくはない。

「やりたいことはやり尽くしたから満足! バイバイ現世!」
という思いで死にたいなと思う。

定期的に家事とかしに来てくれる人を雇っておけば、のんびり死んだ後に、腐る前に見つけてもらえるだろう。

子孫は作らない予定だから墓不要の散骨でいいけど、最近流行りの海洋散骨って、あれ魚が食べるよな? 今私が食ってる魚も誰かの骨食ってるんじゃないの? と思う。

そんな感じで、終活を見据えて婚活を進めているところです。

しかし、ほんまに相談所には飽きてきた。
夏が終わればもう1つ歳をとって、婚活開始からぼちぼち1年にもなるので、そこまでがひとつの区切りかな……と思っております。


(……と、これを書き終わったところで、昨日見合いした年上男子から交際希望の返事が来たので相談所のトライアル交際3人目になりました)

読んでくださり、ありがとうございます。 実家の保護猫用リスト https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/25SP0BSNG5UMP?ref_=wl_share